第1回子どもの未来プラットフォームオンライン交流会レポート
新型コロナウイルス影響下での団体同士の交流
令和2年7月1日に子どもの未来を応援する活動団体を対象に、web会議ツール「Cisco Webex Meeting」を使用して、第1回子どもの未来プラットフォームオンライン交流会を開催しました。
10団体12名の方にご参加いただき、新型コロナウイルス禍における団体の活動や出てきた課題を共有し、団体同士の連携等について模索しました。
第1部 新型コロナウイルス禍における団体の活動や課題を紹介
新型コロナウイルスの影響下における活動やそこから見えてきた課題を、代表して3団体にご紹介いただきました。
NPO法人子育てパレット 三浦さん
【新型コロナウイルス禍での活動状況】
- ひとり親向けフードバンクの件数が倍増。3密を避けた運営を意識。ひとり親からの不安の相談件数が倍増。
【見えてきた課題】
- フードパントリーのポータルサイトが必要。
- ひとり親手当対象外の人への支援が必要。特定給付金だけでは生活に不安を感じている人が多い。
あだち子ども食堂たべるば 川野さん
【新型コロナウイルス禍での活動状況】
- 子ども食堂からお弁当の宅配に切り替えたところ需要が多く、当初予定の6件/日が40件/日、1,000件/月に。
- 食材宅配、オンライン学習支援も実施。
【見えてきた課題】
- お弁当の宅配のニーズは多く、多くの食堂との連携が必要。食材宅配は労働時間が長くドライバーの確保が大変。調理できない家庭ではフードロスが生まれてしまう。
- オンライン授業に向かない子どもをどう支援するか。
NPO法人全国子ども食堂支援センター・むすびえ 森谷さん
【新型コロナウイルス禍での活動状況】
- 全国的にも多くの団体が子ども食堂からフードパントリーに活動形態を切り替えている。情報収集・交流の促進、運営マニュアルの作成、食材の提供、基金の設立、食中毒対策保険加入助成の実施。
【見えてきた課題】
- 状況に応じて、子ども食堂とフードパントリーどちらも必要。それぞれに必要な支援を。子ども食堂は地域コミュニティの中心となりうる。
第2部 意見交換
離婚調停などの相談支援について
- 自分で問題が整理できていない人もいるので、交通整理や適切なところにつなげてあげることが必要。
夏休みの配達対応について
- 件数が増えるのは明らかなので、子ども食堂と地元の食堂など地域内での連携が必要。
配達などへのママカフェの支援について
- 子育て中のママに活躍してもらう仕組みはできそう。
- 支援が必要だがサービスを知らない人もいる。
- コロナは災害なので、みんなで連携して対応する必要がある。情報をつなげるだけでもできることは広がる。
- 活動者同士の連携、課題とリソースを適切につなげることが必要。
今後について
新型コロナウイルス禍での初めての夏休みは、新たな課題が出てくると思われる。第2回子どもの未来プラットフォームオンライン交流会は「夏休み対応」をテーマに実施する。
第1回オンライン交流会を終えて
- 食のニーズは地域にあるということ。再度、地域とつながる活動が再開できるようになったら、お弁当や食材の配布について、協力できたらいいと思いました。
- 足立区の方々が横の連携を持つことで、少しでも活動を休止している方の勇気にになっていたことを知ることができた。
- フードパントリーの情報を集約するところが必要。
- 「NPO法人全国子ども食堂支援センター・むすびえ」から、全国的に特徴的な事例などをお聞きしたいです。
- オンラインで実施してくださりありがとうございました。子どもがいるので、むしろオンラインの方が有難かったです。こうして集まれる機会があるだけで、孤独なリーダーは少し救われるので、もっと早期にセッティングしても良かったと思いました!
交流会終了後のアンケートで参加者より上記のような意見をいただきました。人が集まることが難しい状況となったことが逆に、情報共有や人と人のつながりの大切さを改めて気付かせてくれたような気がします。
足立区が基本理念として掲げる「協創」は、「お互いの個性や価値観を認めあい、ゆるやかにつながり支えあうことで、より一層力を発揮する仕組み」です。今後も区では多様な主体がつながる場や機会として、協創プラットフォームを展開していきますので、皆様も是非お気軽にご参加ください。
実施資料