−ビューティフル・ウィンドウズで区のイメージ・アップ−
区内の刑法犯認知件数は年々減少していますが、平成18年から21年まで都内ワースト1となっていました。平成22年は都内ワースト1から脱却することができ、今後も区では、安全で安心して暮らせるまちづくりのため、地域、そして警察と連携し、一丸となって犯罪撲滅をめざす「ビューティフル・ウィンドウズ運動」を展開していきます。。
身近な行動が、住みよいまちづくりにつながります。地域全体で取り組みましょう。
◆自転車盗やバイク盗を減らしましょう!〜犯罪件数全体を減らすために〜
区内の刑法犯認知件数で最も多いのが「自転車盗」などの乗物盗です。私たち一人ひとりが自転車やバイクの盗難に遭わないように気をつけて盗難の件数を減らすことが、区全体のイメージアップにつながります。日頃から、短い時間でもしっかりカギをかける、自転車駐輪施設に駐車するなどを心がけましょう。
「ビューティフル・ウィンドウズ」とは?
アメリカ合衆国のニューヨーク市は、軽微な犯罪を徹底的に取り締まることで凶悪犯罪を抑止し、治安を回復させました。これは、割れた窓ガラスを放置することで地域全体が荒廃し、治安が悪くなり、犯罪も増えてしまうという「割れ窓理論(ブロークン・ウィンドウズ)」による対策です。
これを参考に、「美しいまち」を印象付けることで犯罪を抑止していこうという区独自の運動が「ビューティフル・ウィンドウズ」です。
(ページ一番下の「関連PDFファイル」チラシもご覧ください)
こんな取り組みがされています
◆地域での防犯活動の支援
◆美化推進活動の支援
◆路上喫煙禁止の推進
◆放置自転車の防止
◆商店街でのシャッターアート
◆学校や地域での草花による美しいまちづくり
◆花いっぱい運動
〜主な内容の紹介〜
◆地域での防犯活動の支援
○青色防犯パトロール(以下、青パト)
区は、地域の方と協働で青パトに取り組んでいます。地域の方々が青色回転灯を付けたパトロール車で巡回し、防犯を呼び掛けることで、犯罪抑止につなげるものです。区内では、区が地域に貸し出す青パト車のほかに、地域で所有する青パト車も走るなど、その防犯活動の輪は徐々に広がっています。
○地域防犯ボランティア
町会・自治会やPTAの方などが、子どもの登下校時の通学路の見守りや夜間の公園などの見回り活動をしています。現在約300もの団体が、地域防犯ボランティアとして活動しています。区では、これらの活動に必要なベストや懐中電灯などの購入費の助成を行い、地域で防犯活動を行いやすい環境づくりを支援しています。
◆区内全域は歩きタバコ禁止
ポイ捨てや迷惑喫煙の原因となる歩きタバコ。区では、区内全域の公共の場所(道路・公園等)で禁止しているほか、北千住駅周辺・綾瀬駅周辺・西新井駅周辺・竹ノ塚駅周辺の「禁煙特定区域」での、指定喫煙場所以外での喫煙を禁止しています(違反者は条例により罰則あり〈過料千円〉)。
また、区内主要駅周辺では、区の指導員による路上喫煙防止パトロールを行い、マナーを守った喫煙をお願いしています。
◆放置自転車の防止
まちの美観を損ね、地域のイメージを悪くするだけでなく、車いすの利用者や視覚障害者にとって危険な放置自転車。自転車盗を誘発することにもなります。地震などの災害時には、救急車や消防車などの緊急車両の妨げにもなります。マナーを守った駐輪を行いましょう。
◆シャッターアート
落書きを防ぎ、まちを明るくきれいにするために、商店街の協力によるシャッターアートを行っています。毎年夏休み頃、商店街の店舗のシャッターに、都立足立高校、私立潤徳女子高校の学生が美しい絵を描いています。今後もまちを彩っていきます。
◆西綾瀬地区の「花むすび」、日暮里・舎人ライナー沿線の「花の散歩路」、青井地区の「バラのまちづくり」など
学校や地域で、通学路や公園などに花を植えています。その草花の手入れをしながら、子どもたちを見守り、美しいまちをつくる取り組みを行っています。
◆花いっぱい運動
区内の地域・学校の約70団体が参加し、まちに花を広げていこうと、春はチューリップ、秋はサルビア等を育てています。花壇の育成を通じて、美しいまちづくり及び地域コミュニティの形成を図ることを目的としています。
多くの人々の協力により花壇を育成することを通じて、地域や学校での連帯感を深めています。
日ごろどんなことに気をつければ良いでしょう まちの美化やマナーの向上にご協力ください。道に落ちているごみを拾うなど、日ごろの小さな行動が大切です。その行動を見た人に、「このまちは、住民のまちに対する意識が高い」と思ってもらうことが、まちのイメージアップと、犯罪のおきにくいまちづくりにつながります。
犯罪に気をつけて! 私たち一人ひとりが、犯罪に遭わないために次のようなことに気をつけましょう。
◆自転車盗〜犯行時間はほんの数秒〜
区内で起こっている犯罪の約3割が自転車盗で、駅周辺などの放置自転車や無施錠の自転車を、帰宅の足代わりに乗っていかれるケースがほとんどです。自転車盗の犯行は、数十秒の間に行われます。自転車のカギ掛けを徹底し、補助錠の使用などワンチャリ・ツーロックを心掛けることが被害の防止につながります。集合住宅の駐輪場でも、必ずカギをかけましょう。
●ポイント
(1)短時間でも、自転車から離れる場合はカギを必ず掛けましょう
(2)路上に放置せず、駐輪場を利用しましょう
(3)補助錠を使用しましょう「ワンチャリ・ツーロック!(自転車とめたらカギは2コ)」
◆ひったくり〜被害者の90パーセント以上が女性〜
年代を問わず、特に女性が被害に遭っています。犯行手口のほとんどが追い越しざまによるもので、バイクによる犯行のほか、自転車や車による犯行も起きています。
自転車のかごからのひったくりでは、自転車ごと転倒してけがをする危険性もあります。まずは狙われないようにすることが大事です。
〜自転車の前カゴの荷物にも注意して!〜
自転車の前カゴなどから財布や購入した商品などを盗まれることもあります。店先に止めたわずかな時間に、購入した商品を袋ごと盗まれるという事例が増えています。短い時間でも前カゴなどの中に荷物を置いたままにせず、必ず持ち歩きましょう。
●ポイント
(1)バイクのエンジン音がしたらその方向を振り向きましょう
(2)歩くときは、バッグを建物側に持ちましょう
(3)自転車のかごには、防犯ネットやカバーを付けましょう
◆侵入窃盗〜カギ掛けが肝心〜
窓や玄関のカギを開けたままにして出掛けることがないよう注意しましょう。
ほんの5分間、家を留守にするだけでも、あっという間に空き巣に入られてしまいます。また、人目の少ない場所や道が曲がりくねった場所は被害件数が多い状況です。
●ポイント
(1)出掛けるときは必ず玄関以外のカギも掛けましょう
(2)窓ガラスに防犯フィルムを張ったり、窓に補助錠を付けることも有効です
◆振り込め詐欺〜考えさせる時間を与えないのが手口〜
数百万円もの詐欺にあう被害が出ています。最近では、家族構成や仕事内容などを事前にくわしく調べていて、注意していても電話口でだまされてしまう巧妙な手口が特徴です。一度払うと次々にお金を請求され、高額の金額をだまし取られてしまいます。
●ポイント
(1)家族同士でいざというときの合い言葉を作っておきましょう
(2)お金を要求するような電話があったら、すぐにはお金を振り込まず、家族や警察に相談しましょう
(3)ATM利用限度額を引き下げておきましょう
子どもにも大きな影響 人の規範意識や道徳観は、子どものころの環境によって決まります。環境とはまさに親やまちのことです。「ビューティフル・ウィンドウズ」の考え方が広まっているまちで育った子どもは、高い規範意識を持って成長します。そして、その子どもがやがて大人になり、自分の子どもの手本になるという良い循環が生まれていきます。
区民の皆さんに「ビューティフル・ウィンドウズ」の考え方が広まれば、犯罪件数の低下という、目に見える形で皆さんの前に現れ、必然的に「住みよい美しいまち」と感じることでしょう。
「連携」が合い言葉!
犯罪を減少させていくためには、1団体、1個人の活動には限界があります。互いに連携して、地域の防犯意識を包括的に高めていくことが求められています。区では、区内4警察署だけでなく、地域の皆さんで結成された自主防犯ボランティアや防犯協会など様々な機関と連携し、犯罪のない美しい住みよいまちをつくっていきます。
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