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更新日:2012年8月1日

シリーズ現場6月10日号

憩いの場所、公園を守る鹿浜公園での「高周波音発生装置」の試験設置

5月21日、北鹿浜公園に「高周波音発生装置」(以下、装置)が試験的に設置された。この装置は、モスキート音と呼ばれ、聞こえる者にとっては、蚊が飛ぶような不快な音を発するものだ。今号では、設置を決めた区の経緯などを紹介する。

公園での騒音・施設の破壊行為に手を焼く

区が管理している公園は、区内に477カ所あり、安心・安全・快適に利用できるよう、維持・管理に努めている。しかし、20年度に区へ寄せられた公園利用に関する苦情・要望は千752件にのぼり、そのうちの3割が利用のマナーに関するものだった。さらに、設備の破壊などによる区内の公園全体の被害総額は、約300万円に上った。中でも被害が際立っているのが「北鹿浜公園」。公園の管理棟の窓ガラスや防犯カメラ、トイレ設備などの破壊行為が頻発し、20年度の被害総額は70万円に。公園の近くに住む方は、「公園の被害の様子を見ると、何をされるか怖いので、夜間は出歩けない」と切実な声を上げている。

窓ガラスが割れている様子

防犯カメラが破壊され、撤去された跡
▲何者かが破壊した窓ガラス(上)と防犯カメラ設置跡(下)

様々な試みも…

区は、公園の設備への相次ぐ破壊行為防止のために、防犯カメラの設置や夜間巡回パトロールなど、様々な対策を講じてきた。巡回員は、夜間に公園でたむろし、騒ぐ者には帰宅を促すなど、積極的な声掛けを行った。だが、注意を聞かない者や、一旦解散しても再び公園に戻ってくる者もいた。

耳障りな音「モスキート音」に着目

次なる対策は「音」

新たな対策を模索する中で、北鹿浜公園の防犯カメラに、公園設備を破壊している中学生・高校生程度の若者が映し出されていたことに注目した。都の条例にも定められているように、若者は、深夜に外出すべきでない。それにもかかわらず、破壊行為の中心が若者であるならば、深夜のたむろを防止するためにも、モスキート音が使えるのではないかと考えた。モスキート音とは、主に10から20歳代の若者を中心に聞こえる高周波音で、聞こえる者にとっては、その場を離れたくなるような音がする。イギリスで発明され、現在、欧米諸国や日本の商業施設で使用されている。

試験設置へ

区は、公的機関などへ問い合わせて情報を収集したところ、モスキート音は、指向性(直線的に伝わる性質)が強く、次第に減少するため、近隣に住む方々など広範囲に渡る影響は少ないと判断した。「音のスペシャリスト」、日本音響研究所所長の鈴木松美氏も「この音圧と周波数の程度ならば、人体への影響はないだろう」と見ている。様々な検討の結果、区は、通常の施設利用では滞留が想定されず、破壊行為が頻発する施設周辺に装置を設置し、午後11時から翌日午前4時までに限定して作動させることを決めた。さらに、

  1. 近隣町会への事前説明
  2. 試験設置の公園名の事前発表
  3. 見える場所での設置
  4. 設置を周知する案内を公園内数カ所に看板で表示
  5. 近隣住民への案内チラシの配布を行うことにより、利用者や近隣住民への理解を求めた。

高周波音発生装置
高周波音発生装置

個別の問題から大きな課題を再認識

予想以上の社会的関心が集まる

全国の自治体で初の試みという話題性からか、装置に関する社会的関心は区の予想を上回った。多くのマスコミで取り上げられ、インターネットのあるサイトではアンケートも行われた。区にも、「青少年の排除だ」「たむろする場所が、ほかの公園や施設に代わるだけだ」など様々な意見が寄せられた。

破壊行為の問題は複雑な背景が絡み合う

公園における若者などの破壊行為は、装置の設置だけでは解決できない。家庭や学校における子どもたちとのかかわり方など、様々な背景があり、単に公園の管理対策だけでは済まない複雑な問題である。深夜にたむろする若者に対しては、対話を持って居場所作りに励むなど、教育の視点からの対策も考えていく必要がある。 区は、公園の管理対策の強化と共に、顕在化した大きな課題にも取り組んでいく。

祖母と孫の男の子が公園で遊んでいる様子
子どもも高齢者も笑顔になれる公園に

今回の設置は、あくまでも試験的なものです。よって、学術的な研究結果を参考に、設置が不適当と考えられる事態が生じたときには、速やかに装置を撤去します。また、夜間巡回パトロールも併行し、注意を呼び掛けていきます。

問い合わせ先

  • 「高周波音発生装置」の試験設置…公園管理課施設維持係
    電話番号03-3880-5021
  • この記事…報道広報課広報係
    電話番号03-3880-5815

(平成21年6月10日号)

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