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更新日:2012年2月16日

元宿堀の風景を懐かしむ

上段:旧元宿小学校(昭和33年) 下段:武州千住

上段:旧元宿小学校(昭和33年) 下段:武州千住

帝京科学大学(千住桜木2-2-1)の入り口付近の墨堤通り沿いに「元宿堀の歴史」を紹介する看板を新たに設置します。

この場所は昭和33年の写真からもわかる通り、かつては元宿堀(もとじゅくぼり)と呼ばれていた水路がありました。物資を運ぶ船が行き来していたといいますから、水量もかなりのものだったと考えられますが、昭和45年に埋めたてられ、現在では道路になっています。
昭和10年ごろまでは、旧荒川(現在の隅田川)への船の出入り口として、付近は船頭衆の集落が形成され、小さな港のようだったといいます。ちょうどこの場所から見た富士山を描いたのが、葛飾北斎の冨嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)「武州千住」と言われています。

冨嶽とは富士山を意味し、三十六景の名のとおり各地から望む富士山の景観を描いた浮世絵です。三十六景というので36カ所とばかり思い込んでいましたが、人気を呼んだため10枚が追加発表され、全部で46枚となり、追加の10枚の作品を「裏富士」と呼ぶことを今回初めて知りました。ちなみに、足立で描かれたのは「武州千住」と「関屋の里」の2枚です。

残念ながら、今この場所から富士山の景色を楽しむことはできませんが、浮世絵に描かれた元宿掘の様子は、現在も残っているレンガ製の堰(せき)の一部からしのぶことができますので、想像力たくましく当時の風景に思いをはせてみてください。

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