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あだち広報テキスト版2026年（令和8年）2月10日第1972号12面

2月14日から4月12日開催
千住・足立の文化遺産展（後期）
狩野（かのう）派・谷（たに）派
絵師たちの残した模写・絵手本

令和5年、明治時代から続く日本・東洋美術専門の研究誌「國華（こっか）」において、足立区文化遺産調査で明らかとなった美術文化が紹介されました。本展では、「國華」掲載作品を中心に、区内の旧家に残る「粉本（ふんぽん）」を展示します。江戸時代の巨大門派である狩野派・谷派の絵画学習や、活動を物語る貴重な資料群をお楽しみください。
場所・問い合わせ先：郷土博物館　電話番号03-3620-9393

〈郷土博物館 基本情報〉
所在地：大谷田5丁目20番1号
開館時間：午前9時から午後5時　※入館は4時30分まで
休館日：毎週月曜日　※月曜日が祝日の場合は翌平日に休館
入館料：200円　※中学生以下の方、70歳以上の方、障害者手帳をお持ちの方と介護者1人は無料。20人以上の団体は半額
アクセス：●JR常磐線 亀有駅から東武バス「八潮駅南口行き」乗車、「足立郷土博物館」下車徒歩1分　●東京メトロ千代田線 北綾瀬駅から東武バス「六ツ木都住行き」または「八潮駅北口行き」乗車、「東淵江庭園」下車徒歩4分 ほか

◆絵師たちの財産（たからもの）「粉本」とは
「粉本」とは、絵師の絵画学習のための資料集や技法習得のための模写などの総称です。江戸時代の絵師たちは、粉本の図像を組み合わせることで作品を製作していました。門派によっては門外不出とされ、火災で粉本を失って廃業する絵師がいたという逸話が残るほど、絵師にとって重要なものでした。また粉本は、その門派の絵の伝達・学習方法、作品の記録のほか、当時の絵師たちが取り組んだ画題なども読み取ることができる貴重な資料です。

◆粉本から「文化的背景」をよみとく
江戸時代の人々にとって、絵画は教養の一つでした。絵画学習のための資料集にあたる粉本が区内で発見されたということは、高い教養を身につける人々が足立にいたことを示します。特に、武士身分の人々を中心に学ばれていた狩野派の絵画は、誰でも学べるものではなく、学ぶためには江戸の文人たちとのつながりが必要でした。このことから、粉本は、当時の足立の人々と江戸の文人とが深く交流していたという文化的背景を裏付ける資料といえます。

〈展示品の一部をご紹介！〉
○粉本（ふんぽん）「百獣図（ひゃくじゅうず）」（原本／狩野常信（かのうつねのぶ））※画像は粉本の一部
狩野派絵師・狩野常信の作品を模写し、粉本としたものです。長さ8メートルの長巻に、29種類53体の霊獣（主に麒麟（きりん）などの神々しく尊いとされる伝説上のいきもの）や動物が描かれています。千住の旧家に、動物を描く際の手本・資料集としてもたらされたと考えられます。　

○舩津文渕（ふなつぶんえん） 粉本（ふんぽん）「豊干禅師（ぶかんぜんし）（中国（唐代）の禅僧）図（ず）」（原本／谷文一（たにぶんいち））
「豊干禅師図」を舩津文渕が模写した作品です。文渕は上沼田村（現在の江北）の大農家で、谷文晁（たにぶんちょう）（和漢の写実画や西洋風の絵画など様々な画法を学び、独自の画風を築き上げた絵師）に絵を学びました。本作は、文渕が絵画学習の一環として同じ谷派絵師・谷文一の作品を模写したものです。