昭和24年5月6日
足立区政ニユース
THE ADACHI KUSEI NEWS
第12号

発行
足立区千住一ノ五〇
東京都足立区役所
足立区長大山雅二
編集
総務課文書係
電
浅草440
足立3847

第三回　区議会開会
正副議長　各種常任委員改選
議長金子重吉氏　副議長畑三郞氏当選
第三回足立区議会(定例会)は去る四月三十日左の議事日程で開会された、正副議長改選については単記無記名投票により選挙を行つた結果左の通り当選した。
　議長　　金子重吉氏　　千住柳町四三番地
　副議長　畑三郞氏　　　千住仲町八一番地
「議事日程」
一、東京足都立区立中学校位置変更の件
　かねて新築中であつた区立中学校の落成に伴つて左の通り位置が変更された。
　区立第六中学校(新築)
　　新位置　足立区本木町一丁目四四八番地
　区立第十中学校(新築)
　　新位置　足立区島根町四七三番地
　区立第十一中学校(買収)
　　新位置　足立区四ツ谷町一四七番地
二、東京都足立区選挙管理委員報酬費用弁償条例中改正の件
　選挙管理委員補充員の報酬は従来月額五十円であつたが、これを出席の度に臨時報酬として日額二百円を支給することに改正した
三、東京都足立区長、助役、収入役及び副収入役の給料及び旅費条例中改正の件
　本件については各区共物価改訂、職員の賃金ペース増額に伴い夫々区の三役の給料の増額を議決して居るが本区に於ても各区に同調、その増額を図ることゝして今回左の通り議決を見た、処でこの決定額は当初理事者よりの提案が各区に比し一部低額の向があつたので区議会総務委員会で諸般の事情を勘案し各区並に増額するのが適当であると認め一部修正の上決定したものであり議会に於ても此の決定通り議決した
区長　　　二五、〇〇〇円
助役　　　一八、〇〇〇円
収入役　　一五、〇〇〇円
副収入役　一三、〇〇〇円
四、議長選挙の件
五、副議長選挙の件
六、監査委員選任につき同意方の件
　区の監査委員は現在区議会議員及び公民中より各一名宛選任されて居るが議員中より選任されて居る松岡士富氏が今回退職、区長よりその後任として区議会議員遠田漂治氏を指名議会の同意方について提案があつたので之に同意することに議決した
七、常任委員会委員選任の件
　正副議長の改選に伴つて常任委員会委員の改選が上程となり委員の選任については正副議長にその指名方が一任された、尚その指名は時間の都合上当日指名が困難であつた為五月二日の議員総会に於て指名を行い更に同日各種常任委員会を招集委員長理事の互選を行つたその結果は別項の通りである
八、汚水処分場設置反対並に糞尿汲取に関する特別委員会設置の件
　本件は別項掲載の通り既に議員協議会に於て取上げられた処であるが、この問題の電要性に鑑み更に区議会に全員を以て構成する対策委員会と特別委員会を設置しその具体的対策に進まれたい旨の緊急動議が提出され議会は満場一致でこれを採択議長より別項の通り特別委員の指名を行い急速に活動を開始することゝなつた

足立論壇
〝こどもの日〟
　昨年七月二十日施行された国民の祝日に関する法律に五月五日は「こどもの日」と定められている、この日はこどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかると共に母に感謝する日であり今年の五月五日はこの法律施行以来初めて迎えた「こどもの日」で。この日から一週間を児童福祉週間として全国に種々の行事が催されている
　児童の問題は極めて重要であるのに今まで十分な注意が払われていなかつた　ことに児童文化の問題が真面目にとりあげられたのは近年のことである
　子供に何か絵本か玩具を与えようと思うとき健全で適当なものがすぐ見出されるであろうか、子供に劇や映画を見せようと思うとき何ら心配なしに子供を連れて行けるようなものが常に興行されているだろうか、悲しいことに私達はいつも失望ばかり感じさせられている　日本の児童生活史は、すくなくともその大多数であつた庶民階級の児童について考える限り、まことに苦しみと悩みに充ちたものであり今日に於ても生活物資はいうまでもなく本、玩具、学用品などの文化資材にも不自由している　しかもわが国では文化の停滞性が著しいので童話や遊戯の世界でも封建的な色彩がつきまとつており児童は昔ながらのものを与えられるに過ぎない場合が多いのである　このように児童については今日も尚苦しみに充ちた時代である
　今、全国に児童福祉週間として催されている種々の文化的行事は勿論有意義であろう
而しこれが単にこの日を記念するというだけの思付に終ることなく、これがますます日常の児童生活に拡げられて行かなければ「こどもの日」制定の主旨も児童福祉法に「すべて国民は児童が心身ともに健やかに生まれ且つ育成されるように努めなければならない、すべての児童はひとしくその生活を保障され愛護されねばならない」と定められていることも只一片の空文に過ぎないこととなる
　今まで児童は常に社会からおとなの世界から忘れられて来た　また児童文化は正当な地位を与えられなかつた　しかし今後温い愛情をもつて積極的に児童の生活を見まもり、児童がすくすくと生ひ立つてゆける環境をつくつてやることはまさに私達の責務である　私達はその為児童が正しい豊かな、そして健康を文化を持ち得るように熱意のある指導と協力を惜しんではならない