昭和36年9月5日
区政のお知らせ
足立区役所
124号
(1)

発行
足立区千住1の50
東京都足立区役所
湯浅孝治
編集
総務課総務係
電話888代表2151

安藤義雄

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株式会社巧文社(織田)

備えあればうれいなし
　　　大谷田小を避難所に防災訓練
　東京が台風におそわれ、地盤の低い江東地区に相当の被害が発生しはじめ、当区では中川が大谷田町で汎濫し、ついに堤防が決壊するという想定のもとに、8月24日都、区、地元町会自治会等一丸となつた総合防災訓練が、大谷田地区で行なわれました。
　この日、午前7時、大谷田小学校に東京都災害対策本部足立区支隊本部が設置され、区役所、警察署、消防署、西新井消防団、保健所、水道局、東京電力等から、三四〇名、地元大谷田東、同中、同隅田の各自治会、長門町東部、西部、南部、北部の各自治会など七自治会から、町会役員百余名、避難者四百名が参加して、台風なにものぞと、その意気のあるところをみせました。
　午前8時、情勢悪化の情報にもとづき、大谷田小学校に収容部隊を派遣して避難所を開設、8時30分、日立亀有工場で、10秒おきに20秒の長さのサイレンを5分間鳴らし、地元三カ所の半鐘は四点連打を3分間うちつづける、避難信号を送り、溢れる洪水の中をという想定で、町会役員、警察署員に誘導された避難者が、たがいに綱で助けあいながら、続々と避難を開始しました。
　また避難所では、消防、警察署のボート操作訓練、人命救助訓練、水道局の給水作業、東電の復旧工作作業などの活躍があり、その実力の程を示しました。
　10時30分、避難者四百余名を収容した大谷田小避難所に都民生局から非常食糧が到着し、ただちに避難者に配給されて、この日の訓練を終えました。

災害時の心得
1、台風が接近してきましたらラジオやテレビの気象情報をよくきき、流言などにまどわされないようにして下さい。
2、台風来襲中は、戸締や火の元に十分ご注意下さい。
3、山の手に親せきや知人のある方は、おとしよりや病人、子どもをなるべく台風がくる前に避難させて下さい。
4、危険が迫つてきたときは、一日分の食糧と、大切なものをいつでも持ち出せるように一包にしておいて下さい。
また、懐中電灯やトランジスターラジオをなるべく準備しておいて下さい。
5、万一、被災した場合は、警察、消防、区役所の救助隊員の指示にしたがつて行動して下さい。
　また、避難の際には区役所で定められた避難所をご利用下さい。
6、避難の際は、ガスの元栓を必ずしめ、また切れた電線は危険ですから絶対にさわらないで下さい。

8月1日現在の人口
人口　419,816
世帯　102,437
昭和23年8月の人口調査では240,891人でした。12年間に178,925人増加したことになります。(食糧配給台帳による人口と世帯および人口調査)