1990年(平成2年)6月25日
あだち広報
第87O号
(4)
(5)

リサイクル
社会を
めざして

ゴミ問題特集
私たちは提言します
　リサイクル社会をめざすには、行政、流通、回集業者、住民、それぞれの立場からゴミ問題を晧らねばなりません。その中に解決策のヒントガ隠れているはずです。ここでは、各立場からリサイクルの動き、提言をうかがいました。

町ぐるみで
古紙の集団回収
千住緑町町会・婦人会
　千住緑町町会・婦人会約2千世帯による古紙の集団回収は、14年前の昭和51年9月から行われています。毎月1回、各家庭から出される新聞やダンボール、雑誌などの一は。およそ10ノ。大型トラック3台分です。
　古紙回収業者への売払金は。町会活動費などに当てられています。これまで、防災用のトランシーバーやヘルメット、盆踊りの太鼓などを購入しました。
　しかし、2年ほど前、i収をやめよう」という意見がしばしぱ出ました。古紙が安くなり。充払金額がかなり下かってしまうたからです。また、その時までは、業者から車を提供してもらい。町会・婦人会役員が回収していたのですが、役員の高齢化により、回収作業が負担になったのも理由でした。
　「でも。再利用できるものを捨ててしまうのは、もったいないという考えから始まったのですから、業者に作業を委託して回収を続けることにしたのです」と、婦人会長の野尻たみさん。
　東京郡の集団回収報奨金も受け、運営費はなんとかまかなっていけるそうです。
　資源再利用が叫ばれるようになり、この地道な活動がクローズアップされてきました。
　千住緑町町会・婦人会は「これからも、ずっと続けていくんだ」と皆はりきうています。
回収前に町会の車が協力を呼びかける(上)
回収量はいつでもトラック3台を下らない(下)

共通再生びんの
生産で資源保護も
びん再生工場取締役　戸部　昇さん
　ガラスびん回収業界の不振が続いているといいます。醸透メーカーか、製造費用が安く壙れにくい紙パックやプラスチック製のペット容器で大量生産するようになったからです。
　しかし。入谷八丁目のぴん再生工場取締役、戸部昇さんは、「埋め立て地かなくなってしまうというゴミ問竃が生じている現在、その解決費用まで考えれば、再生びんは非常に安いのです」と断言します。「ぴん商連合会の計算では。使い捨てのIMクラスのペット容器は、63年度に全国で9像2千万本出荷されましたが。この容器1本当たりゴミ処理費は55円。約沺億円(55円×9億2千万本)の税金が使われています。なんという無駄でしょう」
　戸部さんのエ堤は、川口市のぴん回収・再生を昭和53年から請負っており、元年度は川口市に千600万円を還元しました。「やはり。リサイクルには、役所のような身近な行政がかかわってくれないと、運動が広かっていかないし。長続きもしません。日本では、昔から酒屡がI升びんなどを回収するという立派なお手本があります。これを侠範に、将采は酒やしょう油などのぴんは、それぞれ共通の再生びんで生産するといい。きっと、それは消費者にリサイクルの意識を胃て、回収能率も向上させるはずです」。戸部さんの提言は、実際に、びん再生業を営んできた経験から生まれたもの。賢源保霞、再生利用にかける熟い意気込みが伝わってきました。
洗浄・消毒されて再び出荷されるびん
山のように積まれているが、再生びんはどんどん減っている

省資源をめざす
製品開発に企業も
千住関屋町在住紺　袈裟造さん
　ティッシュペーパーの外箱を使い捨てるのは、もったいない。そんな思いから。中身のティッシュだけを入れ換えて、外箱はそのまま便えるようにと製品開発を厩けているのは、千庄関飃町にお住まいの紺架裟造さん。現在、取り組んでいる試作品は。ポリエチレンの錘に包まれたティッシュを外箱に入れたもの。中身がなくなれば、ポリ稜だけを捨て、外粡は残します。
　「紙の資源となる森林の伐採が問題となっているのに、ティッシュペーパーの箱は、ほとんどか便い捨て。私の計算では、全国で年潟万J'の外箱が便い捨てとなっています。これだけの浪費を、ほうっておくわけにはいきません」
　空箱は古峨として再生できる大切な資源にもなるはずです。ところが。晋及している外箱は、取り出し口にビニールやのりが付いているので、再生利用も不可能。試作品はその問題もポリ袋と外粨を分曜することによって解決しています。
　「今硬、企業の製品はいかに廃棄されるかまで、責任をもってつくられるべきです。ティッシュ箱のアイデアが生かされて、少しでもゴミ減一、省賢源に貢献できたらと思います」と、紺さんは熱心に語っていました。
試作中のティッシュペーパー外箱

ゴミ減量には
過剰包装せずに
チェーンストア店長西井　健二さん
　百貨るやスーパーで貿い物のたぴに、包装したり袋に品物を入れるのは過剰包装の一つ。
　「巖初は、低価格奉仕のために包装せず、お客様に買い物かごや袋を痔って果ていただくようお願いしていたのですが、今は、ゴミ減一のためというのも大きな柱になりました。過剰包蔽をやめれば、mゴミはかなり減るでしょう」と、提言するのは千佳一丁目のチェーンストア店長西井健二さん。
　このチェーン店では、買い物かごや錘を持ってこなかった人にはレジでポリ袋を売り、再利用するように勳めています。貿い物客の5割の人は、このポリ袋や自分の袋を持ってくるそうです。
「そのほか、いらなくなったダンボール箱はレジ前に置いて、商品のお痔ち帰りに利用していただくようにしています。しかし、食品のトレーなどは、衛生面、売るときの手間などを考えると。なくすのはむずかしい。今後、流通業界と消費者が、ともに考えねばならない課題でしょう」
　また、このチェーン店では、6月1日から再生紙を利用したレシー卜紙も導入。これで年間約4千鶫本の雁木が節杓できると予測しています。
　西井さんは。「流通業界も積極的に贋境保全に取り組まなければならない時です」と強調していました。
5割の人が、袋を再利用したり、自分の袋やかごを持ってくる

牛乳パックから
トイレットペーパー
生活協同組合理事湯沢　京子さん
　牛乳パックをトイレットペーパーに再生利用を――。東嗅懶一丁目に店舗がある生活協同組合は、―年ほど前から、牛乳パックの回収を行っています。
　この生協の理事、湯沢京子さん(東硬順二丁目在住)に、その活動内容をお聞きしました。
　「飲んでしまった浚の牛乳パックを店や配送センターに持ってきてもらっています。最近は、急に闘心が高まっているのでしょう。1ヵ月間で約千囘㌔、3万枚以上の空パックが集まるようになりました」
　牛乳パックの原料は、上質のパルプ川%。一時的に配送センターに保管された浚、静岡県富士市の製紙エ墳に滬ぱれ、トイレットペーパーに生まれ変わります。大きいパックたった12僵から1つのトイレットペーパーができるそうです。
　「パックの保管はけっこう大変です。よく洗ってきちんと広げ、乾燥させてから持ってきてもらってます」と湯沢さん。
　「パック再生利用連動は、保管場所や回収場所の確保が課題。地峨に根付いた大きな組巓の支授が必要です。区が音頭をとれぱ。この運助の簡は。区民に大きく広がるのでは・・・」と語っていました。
配送センターに
どんどん牛乳パックが集まってくる

リサイクル・データ(1)
古紙利用は森林資源を節約します
　石紙ljは、緑の立木20本分に当たります。1家庭で読まれる新聞のIは1年間で約70・口とすると。これはn木1本崋に相当します。
立木1本半
(立木1本は樹齢20～30年、高さ8メートル、大さ14センチ)
1家庭の1年分の新聞
(70キログラム)

リサイクル・データ(2)
ガラスびんの種類
　ガラスびんには、その形の泄ま水洗いして何回も繰り返して使えるぴん(リターナフルぴん)と、紐かくくだいて原料(カレツト)として使われるびん(ワンウエイぴん)がありま堽。ゴミとして出されるびんの多くはこのワンウエイびんです。
リターナブルびん
ワンウェイびん

リサイクル・データ(3)
古紙利用は
エネルギーの節約になります
　新たに不材がら雁を作る一合に比べて、再生すnば、使用エネルギLは3分の1から5分の1ですみます。

リサイクル・データ(4)
缶の再利用もエネルギーの節約
　あき缶リサイクルもすすめていきたいもの。スチール缶の場合、再利用で使りれるエネルギーは。原料の鉄鉱石から新しくつくる場合の35%。また、アルミーの場合は、原料のボーキサイトから新しくつくる場合の3%でI。

区役所も紙資源
リサイクルを進めています
コピー用紙、広報紙に再生紙を使用
　今年度から、区役所内で使うコピー用紙等は古狐が70%含まれる再生紙に切り磐えました。庁内で便用する紙は、何穆頬もありますが、現在、この再生紙の便用割合は50%にまで遠しています。また、広報紙も今年度から5・15日号に再生紙を便用しています。
　この再生紙便用によって。直径14气高さ8むの立木2千旗本の森林賢源を保護することになります(庁内便用aについては、63年度分で換算)。

紙ゴミを分別して収集
　紙はその原料となるバルブの種類によって品質や特性か異なります。そのため、一定の品質の紙を再生するためには、原科として使用する古紙の種類をそろえなけれぱなりません。
　庁内で発生したダンボールや一算出力帳票は、今までも別途に回収していましたが、6月から、さらに他の紙ゴミも上・中質紙や再生紙等の艾S頬、雑誌類、新聞の3つに分別して、収集を始めました。各事務室に置かれたリサイクルボックスに。いま賢源がどんどんたまっています。
リサイクルボックスで3分別

再生紙利用
シンボルマーク
決まる
　区では、今後、再生紙を使用した印刷初に、『再生紙便用シンボルマーク』を表示することにしました。決定したマークは、森林資源とリサイクルをシンボル化した左図のデザインです。

RECYCLE　PAPER
―森林資源を大切に―

リサイクルと
ごみ減量を求めて
早稲田大学
政経学部教授
寄本勝美

　ごみ問題には終わりがない。新しくできたばかりの清掃工場は10年も便えれぱめずらしいし、せっかく苦労して見つけた最終処分地も、10年ももてば良い方である。けんに東京は、1970年のゴミ峨争が一応終わってしばらく静かだったか、ここにきて再ぴにぎやかになってきた。というのも、東京灣内のいまある処分地はあと3年ほどで満杯になるというのに、新しい処分地は簡笛には用意できず、しかも他方では、ここ2、3年来ごみがすさまじく増えているからである。処分地のストックは底をついたような、待つたなしの状態に追い詰められている。
　それでは、どうすれぱよいのか。行政サイドとしては、まず、次の処分地の礎保に全力を尽くすことだろう。都にとってその婦所は、これまで通り厩面埋立てに求めるしかないだろう。しかしそれは。東京湾の環境の保護や厩上交通の安全に最大限の配慮をしなければならないことから、簡饂ではないはずである。
　だとすれば、もう一つの重要な政策は、ごみの減一を図ることである。大関の体一がそうであるように、ごみを誠一するのも容易なことではないが、しかし私たちの男力いかんによっては、ズボンがだぷだぷになるくらいのスリムな身体になるのは、ムリというわけではない。これまでごみ減量作歌に力を入れてきた自治体を見ると、従前に集めていたごみ量を10%肋後減らすことができているのではなかろうか。
　ごみ減らしにとって最大の対象となっているのは、オフィスーピルなどから大一に出てくる紙ごみであろう。コピーやファックス、コンピュータなどか生み出す紙ごみの恚増ぶりが目覚ましく。「かみがみ(神々)の怒り」を賈う事態になっている。また、商店や小観椣事業所のごみも相当量一般家庭ごみと一緒に郡によって集められているか、これも、できるだけ別の再利用ルートにのせて、減皿を図るべきである。
　一方、家庭ごみを見ると、多くの中小都市では、住民団体による廃品の集団回収などのほか、ぴん、嵒、古紙などの〝資源ごみか〟の分別収集も活発に行われている。それに比べて大郡市では、アパート住まいや共稼ぎの世帯が多く、道路事冊も思いことなどから、地域活励型のリサイクル活励は苦手といわれてきた。が、はたしてそうだろうか。その気になれば大都市でもできるという見本を、足立区の人たちによって築いて欲しい。

ご連絡ください
資源の有効活用・
ゴミ減量のアイデア
　今回のゴミ問題特集、いかがでしたか。この特集をきうかけに。皆さんの関心が深まれぱと考えています。
　今後、広報紙で適宜。ゴミ問題を掲載していきたいと思います。資源の有効活用の方法、ゴミの派一化についてのアイーアアなどありましたら、ぜひ、広報課にご連絡ください。
連絡先本庁合(千住)　・広報課(〒固千住1―4-18　貎111　1㈹)