2008年(平成20年)7月25日
あだち広報
第1541号
(2)

8月は強化月間

「ビューティフル・ウィンドウズ」
まちをキレイに!!　マナーアップ
　「犯罪のない住みよい美しいまちをつくりましょう」　区は、そんなまちをめざすため、20年度予算の重点施策の一つとして、アメリカ合衆国で考えられた環境犯罪学の一つである「ブロークン・ウィンドウズ(割れ窓理論)」の足立区版として考えた「ビューティフル・ウィンドウズ」運動を展開しています。

「ビューティフル・ウィンドウズ」とは
　「ブロークン・ウィンドウズ」(用語解説参照)を応用したニューヨーク市の対策をさらに発展させたものです。
　警察官の増員で犯罪を取り締まるのではなく、区民の皆さんと区の協働によって、窓ガラス1枚割られない、ごみのポイ捨て1つできないような美しいまちをつくることで、凶悪犯罪はもちろん、軽微な犯罪も起こさせないという考え方です。
　放置自転車などが多いまち　(1面参照)では、「これくらいの違反は大したことではないじゃないか」と軽く思いがちです。しかし、1つの違反があると「他人もやっているのだから自分も」となってしまい、モラルの低下を招き、違反が伝染していきます。
　一方、シャッターアートなどを行っているまち(1面参照)は、美しい景観に囲まれ、他人の違反に嫌な気持ちになることもありません。
　皆さんができる具体的な取り組みとしては「ワンチャリ・ツーロック」(6面参照)や下記の取り組みなどがあります。
　「ビューティフル・ウィンドウズ」を応用した取り組みを行い、まちを美しくすることで、モラルの向上を図り、犯罪が起きにくい環境を作りましょう。

用語解説
・「ブロークン・ウィンドウズ」　建物などの窓ガラスが割られているのを放置すると、「この地域は、窓ガラスが割られていても、それに関心がない人たちの集まり」という印象を周りに与え、モラルの低下を招いてしまう。その結果、ほかの窓も割られてしまうなど、犯罪が増えて治安が悪くなり、やがてはまちが一層荒廃していくという考え方。
　アメリカ合衆国のニューヨーク市では、この考え方を応用して、警察官を増員し、軽微な犯罪を徹底的に取り締まることで、将来的な凶悪犯罪も抑止することに成功し、治安が劇的に回復した。
お問い合わせは、
[>記事について…広報係
　　　　　　　　　電話3880-5815
[>ビューティフル・ウィンドウズについて…地域活動支援係
　　　　　　　　　電話3880-5856

「ビューティフル・ウィンドウズ」を
応用した取り組み

区内全域は歩きタバコ禁止
　ポイ捨てや迷惑喫煙の原因となる歩きタバコ。区では、区内全域の公共の場所で禁止しているほか、北千住駅周辺の「禁煙特定区域」での、指定喫煙所以外の喫煙を禁止しています(違反者は条例により罰則あり〈過料千円〉)。
　また、区内主要駅周辺では、区の指導員による迷惑喫煙防止パトロールを行い、マナーを守った喫煙をお願いしています。問先=地域活動支援係
　　電話(3880)5856

違反屋外広告物の禁止
　電柱や街路樹などに無断で取り付けてある屋外広告物　(捨て看板など)。原則として設置には許可が必要ですが、違法な設置が後を断たず、景観を悪くし、歩行者の安全にも支障をきたしています。区では関係機関などと連携して、不法看板や違反屋外
広告物の撤去を行っています。問先=占用係
　　電話(3880)5907

放置自転車は禁止
　まちの美観を損ね、地域のイメージを悪くするだけでなく、車いすの利用者や視覚障害者にとって危険な放置自転車。地震などの災害時には、救急車や消防車などの緊急車両の妨げにもなります。マナーを守った駐輪を行いましょう。問先=自転車係
　　電話(3880)5914

千住を彩る
「花と芸術のまち」
・商店街シャッターアート　店舗のシャッターをキャンバスに見立てて、芸術性の高い絵を描くシャッターアート。落書きされるのを防ぐだけではなく、まちの雰囲気も明るく変えてくれます。8月には、都立足立高校、私立潤徳女子高校の生徒が商店街ごとに決めたテーマに沿った絵を描きます。
・北千住駅前花壇の寄せ植え　北千住駅西口のペデストリアンデッキにある花壇。8月1日には区民による寄せ植えを行い、さらに色鮮やかな空間を作る予定です。
　　-いずれも-
問先=花と芸術のまち推進事業実行委員会事務局(区民課内)
　　電話(3880)5856

若者による地域清掃活動
　あだち若者サポートステーションで仕事探しをしている若者が、仕事探しの一環として「いいことし隊」となり、東京芸術センター前から千住本町商店街のボランティア清掃活動を行っています。
　8月4日と25日に「ビューティフル・ウィンドウズ」の強化月間に合わせて、東京芸術センター前で打ち水も行います。問先=就労支援係
　　電話(3880)5469

『ビューティフル・ウィンドウズ』を
応用した取り組みを実践中
　弘道にある区立第十一中学校では、「学校づくり」「子ども育て」「地域づくり」を一体と考え、学校、生徒、地域が一緒に、通学路を花でいっぱいにする「花むすび」活動を行っています。大人は花を育てながら子どもを見守り、子どもは花を通して大人と自然にあいさつを交わす。そんな光景が、このまちでは多く見られます。まちを美しくしながら子どもの安全はもちろん、まち全体の安全・安心を作っています。
▼生徒と地域の協働活動。まちに安心・安全の空気が広がります

「ビューティフル・ウィンドウズ」の実力は
～犯罪心理学にくわしい出口保行氏　(東京未来大学教授)に聞きました～
・「ビューティフル・ウィンドウズ」は効果的
　犯罪は、心理的・物理的条件の2つが合わさって発生します。自転車盗で言えば、まず心理的に「自転車を盗もう」と思い、次に物理的に「カギを壊して盗む」という行動に移るという順番です。
　「ビューティフル・ウィンドウズ」は、「美しいまち」という印象を与えることで、犯罪が起こる第1段階である心理的条件を発生させないという考え方なので、とても効果的だと思います。
・「美しいまち」は「気持ち」から
　では、どうすれば「美しいまち」という印象を与えられるかというと、「わがまちを美しくする」という気持ちを持つことにあります。
　「思っているだけで効果があるの?」と思うかもしれませんが、犯罪が行われるときと同じように、心理的な思いがなければ物理的な行動に移すことはありません。①まず気持ちを持つ②それが行動につながる③その結果、犯罪が起きにくい環境になる④そしてこのまちで犯罪を起こそうと思う人がいなくなるという流れです。
　ですので、なにも大げさなことをする必要はありません。まず、「まちを美しくする」という気持ちを持つことが大切なのです。
・子どもにも大きな影響
　人の規範意識や道徳観は、子どものころの環境によって決まります。環境とはまさに親やまちのことです。「ビューティフル・ウィンドウズ」の考え方が広まっているまちで育った子どもは、高い規範意識を持って成長します。そして、その子どもがやがて大人になり、自分の子どもの手本になるという良い循環が生まれていきます。
　区民の皆さんに「ビューティフル・ウィンドウズ」の考え方が広まれば、犯罪件数の低下という、目に見える形で皆さんの前に現れ、必然的に　「住みよい美しいまち」と感じることでしょう。

出口保行氏(東京未来大学こども心理学部教授)。主に少年非行の心理、犯罪の心理などを担当

区
上記マークがある申し込みは、3面右上の記入例参照

「交通安全スローガン～やさしさが走るこの街この道路～」《交通安全係》