足立区高齢者保健福祉計画・第9期介護保険事業計画の中間報告について、ご説明します。 足立区高齢者保健福祉計画・第9期介護保険事業計画は、老人福祉法第20条の8第1項に基づく高齢者保健福祉計画と、介護保険法第117条第1項に基づく介護保険事業計画を包含し、3か年を1期として策定しています。現在策定中のものは第9期計画となり、令和6年度から令和8年度までの3か年を計画期間とします。 今回、中間報告がまとまりましたので、中間報告の主な内容について、ご説明します。 この中間報告は、第1章から第5章までの5つの章で構成されています。 第1章は「足立区地域包括ケアシステム」についてです。足立区における地域包括ケアシステムの考え方について説明しています。 第2章は「高齢者保健福祉計画の概要」についてです。計画策定の目的、計画の位置付け、計画の期間等を説明しています。本計画の位置付けとしては、「足立区基本計画」を上位計画とした「足立区地域保健福祉計画」の一環として、高齢者をめぐる様々な課題を解決するため、「足立区地域包括ケアシステムビジョン」に定める将来像の実現等に向けて取り組むものとしています。 第3章は「区の現状」についてです。まず、足立区の人口の現状と推計について説明しています。次に、令和4年9月から令和4年12月にかけて実施した「高齢者等実態調査」の結果等から、第8期における事業の成果を総括し、そこから見えてきた課題を説明しています。 第4章は「高齢者保健福祉計画の基本理念と施策」についてです。まず、新たに設定する基本理念と再編する施策体系について説明しています。本計画では、「予防・生活支援」「医療・介護」「住まい」の3つの構成要素ごとに目標と基本施策を掲げ、計画の進捗管理を行います。次に、基本施策の取組方針、重点施策等を説明しています。 第5章は「第9期介護保険事業計画」についてです。今後のサービス利用者数や施設定員等から3か年の給付費を推計し、第9期介護保険料基準額案を提示しています。第9期の介護保険料の基準月額は、7,220円から7,520円になる見込みです。保険料率は、低所得者層の保険料負担を軽減するため、現行の17段階から20段階程度への変更を検討しています。保険料については、令和6年1月頃に示される予定の国の介護報酬改定の影響等を勘案しておりませんので、今後変更となる可能性があります。 この中間報告は、現段階での考え方を提示するものです。今後、パブリックコメント等による区民の皆様のご意見や厚生労働省の通知内容を検討し、本計画を令和6年3月に策定する予定です。