あだち広報テキスト版2022年(令和4年)11月25日第1892号12面

人権を考える

12月は人権週間や人権デーなど「人権」に関する日が多くあります。この機会に人権についてもっとよく知り、考えてみませんか。
■問い合わせ先=総務課 人権推進係  電話番号03-3880-5497
「第2次足立区人権推進指針」を7月に策定。人権課題解決のための施策を推進しています。

12月4日から10日【人権週間】
12月10日【世界人権デー】
12月10日から16日【北朝鮮人権侵害問題啓発週間】

人権イベントを開催
12月4日から16日
1 人権啓発パネル展
■場所=区役所1階区民ロビー■内容=人権・拉致問題啓発パネル、人権ポスターコンクール入賞作品などの展示 ※10日(土曜)・11日(日曜)は全館休館のため入館不可。展示物の入れ替えあり
2 区立図書館に人権関連本特設コーナーを設置
※中央図書館のみ人権啓発パネルを展示

人権に関する困りごとの相談(予約制)
あなたや身近な人の人権が侵されていると感じたらご連絡ください。人権擁護委員が相談をお聞きします。
■問い合わせ先=区民の声相談課 相談係  電話番号03-3880-5359

10月24日、長年の人権擁護活動が認められ、足立地区人権擁護委員小出康夫(こいでやすお)氏が法務大臣表彰を受けました。


もっとよく知ろう LGBT

無意識のうちに、家族や友人を傷つけていませんか?

様々な調査によると日本での性的マイノリティ(LGBT(Lesbian(レズビアン)(女性同性愛者)・Gay(ゲイ)(男性同性愛者)・Bisexual(バイセクシュアル)(両性愛者)・Transgender(トランスジェンダー)(生まれたときに割り当てられた性別と、自分が認識している本来の性別が一致していない人)の頭文字))の当事者は、人口の約3パーセントから10パーセントとされ、色々な事情から公表しない人も多くいます。あなたのふとした発言が、身近な人を傷つけているかもしれません。
■申込先・問い合わせ先=多様性社会推進課 事業調整担当 電話番号03-3880-5222

○こんな発言、していませんか
・友人同士や親が子どもにかける、「彼氏(彼女)はいるの?」といった異性愛を前提とした言葉
異性愛を前提とされると、友人や子どもは自身の性的指向などを言い出しづらくなってしまいます。聞く場合には、「付き合っている人はいるの?」といった表現が適切です。
・「LGBTの人って、どこにいるんだろうね」といった当事者を探すような発言
カミングアウトは本人から打ち明けるもの。「当事者を探すような発言」は、「特定されるかも」という恐怖心につながることがあります。

○これだけは覚えていてください(あだちLGBT相談員より)
・思い込みが身近な人を傷つける
当事者を無意識に傷つけている発言の多くは、「知識不足」や「身近に当事者はいないという思い込み」が原因です。当事者が困っている事例を少しでも知ってもらい、「自分の周りにも当事者がいるかもしれない」という意識を持っていただきたいと思っています。
・アウティングは絶対にやめてください
本人の了承を得ずに、公にしていない性的指向や性自認などの秘密を暴露すること(アウティング)は絶対にあってはいけません。もしカミングアウトされて、一人で抱えきれないときは相談窓口(LGBT相談窓口など)を利用してください。

大賀一樹(たいがかずき)さん
あだちLGBT相談員。公認心理師、臨床心理士であり、自治体や大学機関などで性の多様性に関する講師・講演活動に取り組んでいる。

○性を構成する4つの要素
<からだの性(誕生時に判定された性)>
<こころの性(性自認)>
<好きになる性(性的指向)>
<表現する性(性表現)>

性のあり方には「女性」「男性」の明確な境界線はなく、一人ひとり状態が異なります。また、こころの性や好きになる性は、本人の意思で変えたり選んだりできないとされています。

○LGBT相談窓口(事前予約制)
■場所=エル・ソフィア■申込方法=電話/区のホームページからオンライン申請

○区が作成した啓発冊子「LGBTを知る本」
区民事務所や地域学習センターなどで配布中。

12月25日(日曜)、「足立レインボー映画祭」を開催します。くわしくは6面へ