あだち広報テキスト版2022年(令和4年)6月10日第1881号1面

区制90周年記念企画
10年後のわたしへ

今年、足立区は100周年に向けて、新たな一歩を踏み出しました。区では区制90周年を記念して、「10年後の“わたし”への手紙」企画を実施します。未来へ思いを馳(は)せて、この記念の年に10年後の自分に宛てて手紙を書いてみませんか? あなたの夢や希望、願いが叶(かな)うように、一緒に前へ進み続けましょう。
問い合わせ先:お問い合わせコールあだち(毎日、午前8時から午後8時)電話番号03-3880-0039 

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(手紙サンプル)
いかがお過ごしですか? 元気にしていると良いのだけれど。
今、10年後の「わたし」を想像しながら手紙を書いています。
自分に手紙って、ちょっと難しいね。だって、今まであまり考えたことなかったから。
でも良い機会なんで、夢とか目標とか、頑張って書き出してみました。叶っているといいなあ。
まずはひとつ目。誰かの役に立つ仕事をしていたい! 私の性格に合ってると思うんだよね。
だって、「ありがとう」って言われると、また頑張っちゃうから。
そしてふたつ目。仕事もプライベートも、めっちゃ充実していたい!


葦立ち(あしだち)

高田香(たかだかおり)さんと初めてお目にかかったのは、今年の「春の交通安全のつどい」の会場でした。ご本人の来賓挨拶を伺って、初めてあの「けんちゃん」のお母様であることを知りました◆「けんちゃん」とは2016年2月の下校途中、交差点で青信号の横断歩道を渡っている最中に、トラックにひかれて亡くなった、当時足立区立綾瀬小学校1年生の高田謙真(けんしん)君のことです。事故の原因は運転手の前方不注意でした◆謙真君が亡くなった後、ご家族は鏡餅をのせる三方(さんぼう)の穴の中から、数十粒の朝顔の種を見つけました。謙真君が生前、種を投げて遊んでいたことを思い出し、「悲惨な事故が二度と起こらないように、交通安全の願いを込めて育てて欲しい」と、種を綾瀬小学校に手渡しました◆その後、見事に花咲いた朝顔から種をとり、また翌年、と繰り返すことで、「けんちゃんの朝顔」は次第に全国へと広がっていきました◆高田さんのご要望を受け、今年は種を区役所にまくことになりました。場所は本庁舎北館の出入口付近です。8月から9月には見ごろを迎え、見事なグリーンカーテンとなって、区民の皆様に涼をお届けすることと思います。ご覧になった大勢の方々が、交通安全に思いを馳(は)せてくだされば幸いです。決して被害者にも加害者にもならないという強い決意とともに。
足立区長 近藤やよい

ー欄外ー
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