あだち広報テキスト版2022年(令和4年)4月25日第1878号12面

ポスターで振り返る高架化の10年

竹ノ塚駅付近の2つの「開かずの踏切」。平成17年に人身事故が発生し、お2人が犠牲となられました。二度と悲劇を起こすまいと区や地域、東武鉄道などの関係者が協力しながら努力を続け、ようやく高架化が実現。事業の進捗をお知らせしてきた7枚のポスターとともに、竹ノ塚駅付近の鉄道高架化事業を振り返ります。
■問い合わせ先=(足立区)鉄道関連事業課 立体化担当 電話番号03-3880-5484

東武鉄道 竹ノ塚駅長
飯塚 英樹(いいづかひでき)さん
「竹ノ塚駅がおかげさまで高架化されました。ここまで温かく見守ってくださり、心から感謝申し上げます。令和5年度末まで一部の工事は続きますが、安全第一に進めてまいります。」

・平成24(2012)年 作成ポスター
待った「なし」へ
(写真説明)
2013年5月15日 高架化前の踏切
踏切事故発生から約7年。23区で初めて足立区が高架化の事業主体に。

・平成24(2012)年 作成ポスター
あがる はじまる 竹の塚
(写真説明)
2015年7月24日 下り急行線高架橋
平成24年、最初に下り急行線の高架化に着手。工事が本格的にスタートした。

・平成28(2016)年 作成ポスター
ただ今地下通路掘っています。
(写真説明)
2016年11月16日 開通前の地下通路
平成28年、仮設地下自由通路が開通。踏切を通らずに東西の行き来が可能になった。

・平成28(2016)年 作成ポスター
仮設地下改札、ホーム、工事中。
(写真説明)
2017年10月4日 地下改札設置後
高架化のために橋上の駅舎を取り壊し、地下の改札から地上の仮設ホームへ向かう経路に。

・平成29(2017)年 作成ポスター
次は上りの急行線
(写真説明)
2019年4月8日 建設中の橋桁
平成29年、上り急行線の高架化がスタート。営業線の全線高架化へ工事がさらに加速。

・令和2(2020)年 作成ポスター
全部あがるぞ! 竹の塚!
(写真説明)
2021年4月22日 建設中の新駅舎
新駅舎建設とともに、残りの上下緩行線(各駅停車のこと)の高架化に着手。工事もいよいよ終盤に。 

・令和3(2021)年 作成ポスター
踏切のないまち 竹の塚
(写真説明)
2022年3月20日 高架化後の踏切跡
令和4年3月20日、すべての営業線が高架化。2つの「開かずの踏切」がついに無くなった。


「開かずの踏切」が無くなった夜
令和4年3月19日、午後10時ごろから翌朝にかけて上下緩行線の切り替え工事が行われました。

(写真説明)
午前0時20分:地下改札から運ばれてきた改札機を新駅舎に設置
(写真説明)
午前0時40分:線路切り替えのため、約10人で力を合わせレールを移動
(写真説明)
午前2時50分:遮断機や警報機を取り除き、踏切を完全に撤去
(写真説明)
午前4時50分:始発列車に先立ち、最終確認のため試運転を実施

竹ノ塚駅周辺地区 まちづくり連絡会
会長 澤田 榮介(さわだえいすけ)さん

「ようやく高架化が実現して、これほどうれしいことはないですね。ここまで関わってきた全員が一生懸命に頑張ってきたからこそだと思います。今後は、踏切による分断が解消された竹の塚地域を一体となって盛り上げていきたいです。」