あだち広報テキスト版 2019年(令和元年)5月10日 第1806号6・7面 大規模水害で足立区が沈む。 「どうせ氾濫(はんらん)しない」「結局なんとかなる」。本当にそうでしょうか?平成30年7月の西日本豪雨では、荒川で想定する「千年に一度の雨量(72時間632ミリメートル)」の約2倍の雨が降りました。多数の死者を出す水害が毎年のように発生しています。大切な人・財産を守るために、正しい知識を身につけましょう。 ※写真は荒川・江戸川が同時氾濫した場合のイメージ 問い合わせ先=災害対策課 災害対策係 電話番号03-3880-5836 問い合わせ先=企画調整課 企画調整担当 電話番号03-3880-5349 リニューアル! 洪水ハザードマップ 4月までに、区内全戸・全事業所に配布しました。必ずご確認ください。 問い合わせ先=企画調整課 企画調整担当 電話番号03-3880-5349 NEW(ニュー) 想定最大規模! 千年に一度の大雨を想定! ※一部河川を除く 浸水はいつまで続く? 浸水継続時間を追加! これ一冊! 水害時の対策などもくわしく紹介! すぐ確認できる場所にぶら下げておこう! ハザードマップのチェックポイントを紹介! 平成31年3月 就任! 足立区総合防災行政アドバイザー 東京大学大学院 情報学環 総合防災情報研究センター客員教授 松尾一郎(まつお いちろう)さん 水害は足立区でも必ず起こる 平成30年7月の西日本豪雨など、近年、記録的な豪雨が続いています。地球温暖化もあって、気温や海面水温は年々上昇し、それに伴い局地豪雨の発生リスクが高まっています。もし、近年豪雨災害をもたらしたような雨が荒川上流で降った場合、荒川氾濫が現実となるかもしれません。足立区民も、他人事(ひとごと)ではないのです。 行政だけでは限界がある 災害は、極端化・激甚(げきじん)化しています。命を守るためには、行政・区民が一緒になって考え、さらに、それぞれが対策を講じていくことが重要です。すでに中川地区では、住民が主体的に防災行動を議論しています。このような、地域と行政が連携した取り組みを足立区全体に広げるために、積極的にサポートしていきたいと思います。 ハザードマップは大切な人を守るための備え 洪水ハザードマップが区内全戸・全事業所に配られました。地区全体の取り組みに加えて、一人ひとりが自ら考えることが大切です。「自宅・会社・学校などが河川氾濫時にどうなるか」「緊急避難建物がどこにあるか」。必ずご一読を。 CHECK(チェック)1 浸水の深さや継続時間 ハザードマップ 3から35ページ 荒川、利根川、江戸川、中川、綾瀬川、芝川・新芝川の氾濫や内水氾濫★、高潮。あらゆる角度から水害を想定。氾濫時の自宅周辺の影響を確認するとともに、水平避難する時間的余裕がない場合の緊急避難先である緊急避難建物を把握しておきましょう。 ★…市街地で排水が追いつかず、雨水があふれること 広域避難が重要! ハザードマップ 2ページ 荒川と江戸川が同時氾濫した場合、2週間以上浸水が続く地域もあります。ビルの高層階への避難など(垂直直避難)は孤立する可能性があるので、緊急時以外は避けてください。また、避難所などでの生活は衛生的・精神的負担が大きいので、浸水の恐れがない場所へ避難する「広域避難」が重要です。 江東5区(足立区、墨田区、江東区、葛飾区、江戸川区)では、大規模水害時の広域避難場所について協議を進めています。しかし、避難場所が見つかっても、避難が必要になると予想される約250万人を受け入れることは困難です。事前に親戚宅などへの避難の検討をお願いします。 荒川と江戸川が同時氾濫した場合 浸水の深さ 最大で10メートル以上浸水 凡例 最大浸水深(荒川・江戸川) 5メートル以上の地域 3メートル以上5メートル未満の地域 0.5メートル以上3メートル未満の地域 0.5メートル未満の地域 50センチメートル以上の浸水が続く時間 2週間以上水が引かない 凡例 家屋倒壊等氾濫想定区域 2週間以上 1週間以上2週間未満 3日以上7日未満 1日以上3日未満 12時間以上24時間未満 12時間未満 浸水継続時間(荒川・江戸川)浸水深50センチメートル以上の区域 荒川氾濫時の予想を映像で! 荒川氾濫 検索 ※国土交通省 荒川下流河川事務所公表 CHECK(チェック)2 事前の備え ハザードマップ 36から40ページ、裏表紙 「水害発生時や日ごろの心得」のほか、チェックリスト形式で「非常持ち出し品」を紹介。また、「家族の連絡先」「予想されるわが家の浸水の深さ」が記載できる「避難行動メモ」も用意。水害時に慌てないために、事前に備えておきましょう。 簡易水防工法 POINT(ポイント) ごみ袋を二重にして半分程度水を入れる 代替可 避難時の注意 POINT(ポイント) 長靴は中に水が入ると歩きにくくなるため、運動靴などで避難 持ち出し品の一例 POINT(ポイント) 持ち出しやすい場所に置き、半年に1回程度確認 貴重品 携帯ラジオ 懐中電灯 応急医療品、お薬手帳 非常食、飲料水 そのほか(衣類、タオル、ティッシュなど) CHECK(チェック)3 情報収集手段 ハザードマップ 41から42ページ 水位などの事前確認が、スムーズな行動につながり、あなたの命を守ります。刻々と変化する状況の中で適切な避難行動をとるため、あらかじめ情報収集手段を確認しておきましょう。 近くの水位がすべてじゃない! 河川のそばで水位を確認するのは絶対ダメ! 川の水は上流から下流へ流れるので、上流の観測所の水位が重要です。雨が弱まった後でも、上流での大雨による急な増水で氾濫する危険があります。 区のホームページから、各河川上流の観測所のページにアクセスできます。 河川の水位と避難行動 NEW(ニュー) 直感的に理解できるように、防災情報を5段階に分けた「警戒レベル」を追加! ※梅雨ごろから運用開始予定 警戒レベル1:注意報 警戒レベル2:氾濫注意水位 避難行動の確認・情報収集 警戒レベル3:避難判断水位 高齢者等避難開始 警戒レベル4:氾濫危険水位 全員避難開始 警戒レベル5:氾濫発生 ※避難などは対象地域の方のみ 自ら調べる! スムーズな行動のカギ 足立区公式ホームページ 水害への備えや関連情報などを掲載。河川氾濫などの恐れがある場合は、トップページから河川水位の情報にアクセスできます。 足立区防災ナビ 洪水ハザードマップや河川の水位、防災マップなど、災害に役立つ様々な情報をひとまとめ! 自動で届く! 発信の目安は警戒レベル3 防災行政無線や広報車のほか、様々な方法で河川の水位や避難所の開設状況を発信しています。 問い合わせ先=報道広報課 広報係 電話番号03-3880-5514 あだち安心電話 河川氾濫などの恐れがある場合、対象地域の登録者に電話で情報を発信します。どんな電話機でも登録可能です。 対象=区内在住の方または区内事業者 登録方法=1)区のホームページから専用フォームに入力 2)報道広報課または区民事務所(中央本町を除く)で申込書を記入 A-メール 区政情報や子育て情報など、希望の情報をお届け! 河川氾濫などの恐れがある場合は登録者全員に状況を配信するほか、希望者には気象警報などもお届けしています。 足立区・消防署合同 総合水防訓練 毎年、台風接近を想定した水防訓練や救出活動訓練を実施しています。見学は自由(申し込み不要)です。ぜひ、ご参加ください。 日時 6月15日(土曜)、午前9時30分から11時30分 場所 荒川右岸大川町緑地(千住大川町32番先) —欄外— 「あだちはじめてえほん」の引き換えはお済みですか ■対象=1歳6カ月児健診受診対象の子どもと保護者 ※健診の通知に引換券を同封■内容=3冊の絵本の中から1冊をプレゼント■引き換え期間=受診指定月から1年間 ※引き換え場所など、くわしくは区のホームページをご覧になるか、お問い合わせください。■問い合わせ先=中央図書館 読書活動推進係 電話番号03-5813-3745 図書館資料長期未返却者への訪問を行います ■内容=長期未返却者を訪問し、図書館資料返却の督促を行います。※訪問時の図書館資料の受け取りはしていません。■問い合わせ先=中央図書館 図書案内係 電話番号03-5813-3742