第３回　足立区ユニバーサルデザイン推進会議
平成25年11月1日（金）14：00～16：15
足立区役所 南館４階作業室
《出席者》敬称略
推進会議委員
八藤後 会長、浅香 副会長、山田 委員、吉原 委員、金子 委員、鈴木 委員、足立 委員、田中 委員、髙野 委員、大津 委員、石川 委員、西野 委員、岡野 委員
事務局
（都市建設部ユニバーサルデザイン担当）須藤
（都市建設部企画調整課）小故島、伊勢谷
（福祉部障がい福祉課）近藤、本田
（総務部総務課）緑川、山田
傍聴者：１名

《次　　第》
推進会議の議事
１）第２回ユニバーサルデザイン推進会議「議事録」の承認について
２）第３回ユニバーサルデザイン推進会議「議事録」署名人について
３）第２回ユニバーサルデザイン推進会議の委員意見と今後の対応について
４）ユニバーサルデザイン推進計画（案）について
５）ユニバーサルデザイン区民向け啓発パンフレット（案）について
６）質疑応答
７）その他
《配布資料》
○資料１　　　足立区ユニバーサルデザイン推進会議委員名簿
○資料２　　　第２回足立区ユニバーサルデザイン推進会議議事録
○資料３　　　第２回足立区ユニバーサルデザイン推進会議の委員意見と今後の対応について
○資料４－１　足立区ユニバーサルデザイン推進計画・骨子（案）について
＜全体構成フレーム＞
○資料４－２　第４章　５つの柱の実現に向けた個別の行動計画行政のアクションプログラム（一覧表）
○資料４－３　足立区ユニバーサルデザイン推進計画（案）
○資料５　　　足立区ユニバーサルデザイン区民向け啓発パンフレット（案）

○当日席上配布資料
・席次表
・足立区ユニバーサルデザイン推進計画（案）１３ページ（通しページ）差し替え

《議事概要》
推進会議の議事
１）第２回ユニバーサルデザイン推進会議「議事録」の承認について 及び
２）第３回ユニバーサルデザイン推進会議「議事録」署名人について
・第２回ユニバーサルデザイン推進会議の出席者名について
⇒山田委員は欠席していたので、削除。事務局の山田は、出席していたため追加。
・その他、議事録の内容については、異議なし。
・第３回ユニバーサルデザイン推進会議「議事録」署名人については、浅香委員に決定。
３）第２回ユニバーサルデザイン推進会議の委員意見と今後の対応について
事務局より、内容説明。
⇒内容について、異議なし。　　
４）ユニバーサルデザイン推進計画（案）について
事務局より、内容説明。
○推進計画の構成について
（山田委員）現在の書き方では、読者にとって当事者意識が少し出にくいのではないでしょうか。自分自身のことではなく、誰かのために実施するという印象を受けます。他人のことではなく自分自身が住みよいまちにすることということを冒頭に入れ、ユニバーサルデザインの考え方として入った方が自身のこととして読んでもらえるのではないでしょうか。
全体の構成においては、誰が誰に対して伝えたいのか明確ではないように感じます。「めざすまちの実現に向けた５つの柱」で【ひとづくり】とありますが、ひとをつくるのは誰なのか、誰の目線でできた言葉なのか、疑問に感じました。
（大津委員）第４章の行動計画について、子ども達の行動内容については触れられていないと思います。例えば、「講習会に参加しましょう」など大人の視点でまとまっている印象があり、一区民である子ども達に呼びかけるメッセージがあってもよいのではないかと思いました。
（八藤後会長）責任問題にもなりますので、どこが主体になっているのか明確にする必要はあると思います。
（山田委員）「ひとづくり」という言葉ですが、少し上からの物言いに感じます。区民の主体性を引き出すのであれば、ひとをつくるというより、例えばこころを育むなどの言い方にした方が主体的な行動につながるのではないでしょうか。内容の問題ではなく、表現の仕方だと思います。
（岡野委員）例えば、区の職員全員がユニバーサルデザインの思想を持っていれば、ハードやソフトに関わらず、各々全ての仕事において、ユニバーサルデザインの視点にたって考えていくことができると思います。誰かを育てるのではなく、自分を育てるとともに、まわりのひとも育つという発想だと思います。区民や事業者の皆さんも、皆そのような思想を持っていることが、大事であり、そうなれば、大変良い社会になるのではないかと思います。　　　　（浅香副会長）ユニバーサルデザインの推進計画ですので、ユニバーサルデザインの考え方に即した書き方、例えば何か障がいを持っているひとにも読みやすい工夫は行うのですか。
（事務局）　体裁を含め、様々な立場の人にとって読みやすい計画書となるよう配慮していきたいと思いますが、具体的なことはまだ検討していません。
（岡野委員）役所でつくる書類は、明朝体が多いですが、ユニバーサルデザインフォントに一番近い丸ゴシックの採用や、カラーユニバーサルデザインなどに配慮したものを作成することになると思います。
（山田委員）一文が長いので、見やすくする工夫が必要だと思います。
（石川委員）第１章と第２章の順番を入れ替え、ユニバーサルデザインについての説明から始めた方が分かりやすいのではないでしょうか。ユニバーサルデザインについて分からないまま、推進計画を読んでも内容が理解できず、読むのをやめてしまうと思います。
（事務局）　第２章の内容を最初、もしくは最後の資料編の中で説明するなど構成の仕方はあるとか思いますが、推進計画の途中の章には、いれないようにしたいと考えています。
（大津委員）推進計画としては、まず区が取り組み内容を示すことで先導し、事業者や区民に良いまちをつくるために協力を促すという流れだと思いますが、通し番号３６、３７ページなどの行動計画では、区民のことから最初に書いてあり、読んでいて混乱するのではないでしょうか。
（岡野委員）区としては、まず主体は区民や事業者という意識のもと仕事をしてきています。そのため、区民や事業者のことを最優先にした書き方にしています。しかし、それは状況に応じて、最も事業が上手く進む方法で書き方を変える必要はあると思います。
（石川委員）区民や事業者の行動計画で「～に参加しましょう」などと記載していますが、例えば、生涯学習などの開催場所や内容などを合わせて記載しておかないと、どのように参加すればよいのか分からないのではないでしょうか。
（事務局）　まず区の行動計画があり、それに対する区民や事業者の行動計画という構成にすれば、区の取組みとの関連性が分かりやすくなると思います。そのような構成に整理していきたいと思います。
（大津委員）通し番号４１ページ「わかりやすさと適切な情報・サービス」のサービスとは、区のプログラム３－３【親切でわかりやすい案内対応・窓口対応の推進】を指しているとの認識で良いでしょうか。ただし、サービスの具体的な内容が、分からないと思いました。
（事務局）　サービスとは、職員の接客などを指しています。区民や事業者の行動計画では、どのように書くべきか検討しているところです。
（大津委員）例えば、来庁した外国人の様々な意見に対応することは、意見の情報提供の一つだと思います。サービスという言葉では、違和感があります。他の柱のように「情報づくり」等と記載した方が分かりやすいのではないでしょうか。
（金子委員）総合受付の対応について確認したいのですが、手話通話ができる職員は常駐しているのでしょうか。それとも、曜日などを決めているのでしょうか。できれば、常駐して頂き、いつでも耳の不自由な方に案内でいる体制にしてほしいと思います。
（事務局）　常駐ではなく、曜日で決まっていると思います。不在の場合は、手話通話ができる職員が対応しています。
（金子委員）職員が対応というのは、手話通訳ができる人を受付に呼ぶのですか。
（西野委員）手話通話にたけた職員がおりますので、必要な時にはその職員が対応するようにしています。
（金子委員）できれば、常駐してほしいと思います。最近は予算の関係なのか分かりませんが、常駐しなくなってしまいました。
（岡野委員）外国語（英・中・韓）に対しても、同様の対応をしていると思います。外国語を話せる職員が登録してあり、必要な時はすぐに対応できるようにしています。
（金子委員）資料４－２「行政のアクションプログラム（一覧表）」と個別の施策内容の一部が異なっています。
（事務局）　個別の施策内容については、見直しを行い、一覧表と内容の齟齬がないよう整理します。
（田中委員）どうすれば便利になるということは分かりますが、障がいのある方などが、日常生活で何に困っているのか整理したものはあるのですか。またそれを把握した上で、作成しているのですか。
「行動計画」「アクションプラン」「アクションプログラム」とありますが、違いはあるのですか。
（事務局）　プログラムとするとハードルが高いイメージがあり、区民や事業者に対しては、プランとしましたが、再度表現方法を検討したいと思います。
（岡野委員）困っていることは、おそらくバリアのことではないか思います。これまでは、困っていることを除くにはどうすれば良いかというバリアフリーの発想で行政計画を進めてきましたが、ユニバーサルデザインは、区民も事業者も区も、初めからどのようなことに気をつけて、どのようにすれば効果的かということを考えていくことだと認識しています。ただし、困っていることに対しては、個々に対応する必要はあると思います。
（西野委員）今回も障がいのある方とのお話をした上で、取り組みを行っていると思います。
（事務局）　区の若手職員を中心とした勉強会において、障がいのある方の立場を理解するため、お話を聞く機会などを設けています。
（八藤後会長）今期の推進委員会が始まる前に、各種困っている事に対する調査など実施しているのであれば、提示して頂くことで、そのニーズに応えられているのか検証でき、足立区の考え方についてもより理解できると思います。
（田中委員）通し番号24ページに基本理念の図があり、25ページに５つの柱の記載がありますが、内容がつながらないのではないでしょうか。
（事務局）　3ページにまちづくり条例の基本理念を記載しており、概念図を24ページに掲載していますが、まだ内容を整理している段階であるため、つながらない部分はあると思います。
（八藤後会長）26ページの概念図が、内容と対応していないように思いますので、検討をお願いします。
（山田委員）第３章のタイトルは、「足立区が進めるユニバーサルデザイン」となっていますが、主語があいまいになっているのではないでしょうか。例えば、「足立区で進める～」なのか、「足立区による～」なのか改めた上で、最初に区と区民と事業者の関係性を明確化した方が分かりやすいと思います。
また、第４章の冒頭に、区がユニバーサルデザインの土壌をつくるので区民や事業者の皆さんが参画して、そこにきれいな花を咲かせましょうというような、区と区民と事業者の枠組みが共有できるような宣言があると良いのではないかと思います。
（鈴木委員）文中に「高齢者」と「お年寄り」の両方の言い方が出てきているので、統一した方が良いと思います。
（足立委員）足立区以外の区では、どのようなことをユニバーサルデザインとして取組んでいるのですか。
（事務局）　ユニバーサルデザインに先進的に取組んでいる区としては、世田谷区や練馬区があります。また、バリアフリーのまちづくりとしては、荒川区があります。それぞれ特徴を持って取組んでいますが、内容については、どこも似たようなものになっています。しかし、それぞれアプローチの仕方や仕組みが異なるのだと思います。
（八藤後会長）他の区との相違点ということであれば、例えば、商店がバリアフリー化を実施する場合に、半額助成するといった、ひとや組織に対する助成制度がまだあまりないように思います。しかし、それは予算のことや各種事情があることですので、他で取組んでいることを全て取り入れた方が良いとは思いません。足立区では、区の歴史や地域性、人々の特性などをできるだけ活かす構成になっており、それは評価できることだと思います。
（吉原委員）東京オリンピックの開催が決まり、東京都が案内サインの変更などを実施していくようですが、足立区も同様に実施していくのですか。
（事務局）　道路の案内表示について、ローマ字表記の修正を実施する動きはあるようですが、足立区では、歩行者用案内サインなどに４ヶ国語で表記する計画が以前から行われています。東京都からまだ指示はありませんが、いずれ東京都の計画にあわせて、可能なところから実施していきたいと思います。

○個別の施策について
（金子委員）NO.10「ユニバーサルデザインに配慮した歩道の整備」の事業内容に、【おしべ通りの整備】と記載しています。歩道の整備は、個別に対応していくものだと思いますが、この通りだけ特記しているのは意味があるのですか。
（事務局）　事業内容については、各所管の今後の取り組み内容を記載しています。歩道の整備では、他にも部分的な段差の解消や舗装の整備などがあり、そのあたりを含め記載内容を修正していきたいと考えています。
（西野委員）数年前から、障がいのある方など様々な立場の方に一定の区域を歩いてもらい、歩道の高さなどを実際にチェックするまちあるきを様々な場所で実施しています。おしべ通りについては、担当所管でおそらく一番力を入れている事業ということで記載したのだと思いますが、その他にも様々な取り組みを実施していますので、特定路線だけを特筆するのではなく全体を網羅できるよう記載した方が良いと思います。
（八藤後会長）年次別取組みのＬ＝170ｍという書き方についても、修正が必要ではないでしょうか。
（事務局）　年度ごとの整備する長さが記載してあるだけです。写真やイラストを用いるなど、事業内容を分かりやすく記載する工夫を行いたいと考えています。
（岡野委員）今後６年かけて、ユニバーサルデザインにも配慮した整備を行う、担当所管としては象徴的な事業であったため特筆したということです。まちあるきなどにより、細かな内容についても全て対応していますので、それらの内容が網羅できるよう歩道整備について記載すべきだと思います。
（八藤後会長）全体的にブラッシュアップさせていくと思いますが、推進会議に参加していない方も読むことがあると思いますので、具体的な内容を含め、分かりやすく記載するようにしてください。
（金子委員）NO.13「駐車場、駐輪場のバリアフリー化」の事業内容において、【駐車場・駐輪場の大規模回収にあせて実施する】とありますが、具体的には何を行うのですか。
（岡野委員）三輪の自転車や子どもを乗せられるような重い自転車を置くスペースの確保、段差の解消、自転車を上階に運ぶためのベルトコンベアの設置などの整備を行います。また、駐輪した場所が分かりやすいよう、駐輪スペースの色分けや記号化などを行います。これら様々な整備を全て掲載することができないため、大まかな書き方をしたのだと思います。絵や写真により、ユニバーサルデザインに配慮した整備内容を分かりやすく掲載できれば良いと思います。
（金子委員）駐車場のことについて。車いすが２台以上入るリフト付きの車は、大きなものだと高さが約2.3ｍあります。しかし、本庁舎の駐車場など、ほとんどのところが2.1ｍのため駐車できません。ファミリーレストランも、屋根の下に駐車できるようになっていますが、高さが足りません。そのため、雨の時は、傘をささなければならず、濡れてしまうことがよくあります。できれば、2.5ｍぐらいの高さの駐車場をつくってほしいと思います。
区に要望したことがありますが、その回答によると、駐車場法施行令により、屋根のある駐車場の高さは2.1ｍということでした。そうであるならば、足立区では先進的に2.5ｍの高さを確保するよう条例などで取り決めてほしいと思います。（岡野委員）状況にもよると思いますが、駐車場の高さを全て2.5ｍとすると整備費用も非常にかかることになると思います。例えば、一部を2.5ｍにすることで、雨に濡れずに施設が利用できるようにすることもできると思います。
（田中委員）公共施設の改修などでは、ユニバーサルデザインの整備基準を記したチェックリストなどを委託する設計事務所に渡すことにより、施設の幅や高さなどが決められるのですか。また、その基準には、まちあるきの結果などが反映されているのですか。
（事務局）　足立区の公共施設については、ユニバーサルデザインに関する整備基準があり、障がい者用の駐車スペースなどもその基準にもとづいて整備を行っています。ただし、民間施設では、経済性なども考慮する必要があるため、建築条例などにしない限り、強制することは難しいと思います。
区の公共施設については先導的に実施し、民間施設への拡充方法については、検討が必要だと思います。
（田中委員）公共施設については、ユニバーサルデザインの基準にもとづき、設計されているとすれば、まだ先の話かもしれませんが、この会議の場で確認することも必要ではないでしょうか。
（事務局）　具体的な数値については、東京都の「福祉のまちづくり条例」の施設整備マニュアルにもとづき、公共施設づくりを行っています。
（田中委員）ユニバーサルデザインの基準にもとづいた建物に関して、まちあるきなどでチェックが入ることはないのでしょうか。
（事務局）　設計段階や確認申請の際に、ユニバーサルデザインに配慮しているかチェックする機会は設けています。総合スポーツセンターなどは、完成後に障がい者団体の方とともに施設点検を行っており、点検結果はフィードバックするようにしています。
（吉原委員）本庁舎の地下駐車場は広く非常に分かりにくいと思います。また、駐輪場周辺には、駐輪場に停めきれなかった自転車であふれています。そのため、災害が発生した際には、本当に大丈夫なのかという気持ちになります。そこで、まずは本庁舎の地下駐車場などから、ユニバーサルデザインに配慮した整備の見本を示すことができるようにしてはどうでしょうか。
（岡野委員）来庁する方のための駐輪場については、満足できる駐輪台数が確保できるか分かりませんが、今年度、駐輪場用の土地が若干確保できたこともあり、整備に向けて動いています。駐車場については、地下であるため、構造を変えることは難しいですが、案内表示などについては改善の余地があると思います。
（吉原委員）完成当初はどこに駐車したのか分からなくなり、別の車に乗って探してもらったほどでした。現在は、色分けにより以前よりも改善されていますが、それでも初めて来た方などには分かりにくいと思います。
（岡野委員）色分けなどにより改善はしていますが、今後も継続して改善していきたいと思います。
（石川委員）事業者の方が、ユニバーサルデザインの製品を製作する際、区のアドバイスや、試作品を障がいのある方などに使用してもらう機会を設けるなど、区として支援は行うのですか。製品が完成してから、ユニバーサルデザインに配慮できていない旨を指摘されても、事業者は困ると思います。完成前に支援するような仕組みがないと、事業者はユニバーサルデザインに配慮した製品づくりになかなか参入しにくいのではないでしょうか。
（事務局）　製品づくりについては、産業経済部が担当所管となりますが、普及啓発活動も含めて我々も先導する必要があると思っています。ただし、実際どのような支援ができるか関係所管と検討していきたいと思います。
（大津委員）小中学校の子ども達への施策としては、NO.2「ユニバーサルデザインに関する記述のある教科書による学習」だけのようですが、もう少し新しい施策として取り入れてほしいと思います。また、教える先生がユニバーサルデザインについて理解があれば説明できると思いますが、理解がないと説明もあまりされないと思います。
（八藤後委員）具体的な教科書名を記載しない方が良いのではないでしょうか。例えば、先生方の研修する機会を設けるなど別の表現とした方が良いと思います。
（事務局）　子どもをターゲットにしたものを具体的につくっていきたいという話もありますので、そのような内容も含め、総合的観点から記載したいと考えています。
（石川委員）区が講演会などを実施する場合、開催は平日のみですか。土日や、平日であれば18時以降でないと、仕事をしている方は参加できません。講演会を計画するのであれば、時間などの工夫をしてほしいと思います。
（山田委員）ぜひ託児サービスもあわせてお願いします。
５）ユニバーサルデザイン区民向け啓発パンフレット（案）について
事務局より、内容説明。
（山田委員）ユニバーサルデザインとバリアフリーの違いを説明していますが、必要でしょうか。バリアフリーとは「今あるものを使いやすく」、ユニバーサルデザインとは「はじめから使いやすく」と違いを記載していますが、一方では、「できることから改善しよう」と区民の取り組みで記載しており、自己矛盾を起こしています。「みんなで色々なことを考えていきましょう」という方が、読者の心に響くのではないかと思いました。
（事務局）　内容については、まだ盛り込み過ぎだと感じています。バリアフリーとユニバーサルデザインについては、違いが分からないという意見が多くあがっていましたので、説明をいれた方が良いと判断し掲載しました。
（八藤後会長）私も委員の一人として言えば、山田委員の意見に賛成です。内容については、盛り込み過ぎると何か勉強させられているような気分になってしまうと思いますので、検討をお願いします。
（吉原委員）この推進委員会においても、当初ユニバーサルデザインとバリアフリーの違いが分からなかったという経緯があります。また、中学１，２年生に聞いてもバリアフリーを理解していない生徒もいます。最初からユニバーサルデザインだけを強く訴えるなら良いのかもしれませんが、やはり比較できるものが載っていた方が良いと思います。（大津委員）誰を対象にしているものなのかはっきりさせた方が良いのではないでしょうか。例えば、高齢者に対してユニバーサルデザインの７原則を伝えても、あまり効果的ではないと思います。ルビのふり方など、対象の世代層にあわせた言い方や内容にした方が良いと思います。
（事務局）　対象については、庁内でも議論しているところではありますが、誰が見ても理解できる内容で、幅広く皆さんに知ってもらいたいということで、現在の構成になっています。
ユニバーサルデザインに対する興味の有無で見る見ないはあると思いますが、少し興味のある方に理解を深めてもらい、区の取り組みを知ってもらえると良いと考えています。
高齢者や子ども、事業者向けとなれば、書き方もそれぞれ変わると思いますが、まずは広く一般に出前講座やイベント等での配布を通じて、ユニバーサルデザインに関する区の取組みを周知できると良いと考えています。
（大津委員）講義を受ければ理解できると思いますが、紙面を読むだけでは、よく分からないと思いますので、映像にしてユーチューブなどで見られるようするなど、紙媒体以外のものも検討してほしいと思います。
（田村委員）表題に「思いやりとこころづかい」とありますが、意味の異なる言葉として使用しているのでしょうか。
（事務局）　「思いやり」とは、動物的なこと感情的なことであって、「こころづかい」とは、人間的な配慮が加わった、思いやりが動作になって表れたものがこころづかいだと考えています。

７）その他、連絡事項等
今後の予定について、事務局より説明
・推進計画とパンフについては、皆さんから色々とご意見を頂いておりますので、年度内に納まるかということもありますが、できる限り年度内でまとめるよう進めていきたいと考えています。
・次回の推進会議では、本日頂いた意見をもとに修正を行い、ある程度体裁も整えたものを提示したいと考えています。
・次回の日程は、１２月もしくは１月の開催を予定していますが、事務局で日程調整を行い、改めてご案内します。