第6回 足立区ユニバーサルデザイン推進会議 平成27年3月24日(火)10:00〜11:40 足立区役所 南館4階作業室 《出席者》敬称略 推進会議委員 八藤後 会長、浅香 委員、山田 委員、吉原 委員、金子 委員、鈴木 委員、田中 委員、綾部 委員、大津 委員、石川 委員、定野 委員、岡野 委員、橋本委員 事務局 (都市建設部ユニバーサルデザイン担当)須藤 (都市建設部企画調整課)小故島、伊勢谷 (福祉部障がい福祉課)近藤、後藤 (総務部総務課)緑川、小林 《次  第》 推進会議の議事 1)会長挨拶 2)第5回ユニバーサルデザイン推進会議「議事録」の承認について 3)第6回ユニバーサルデザイン推進会議「議事録」署名人について 4)ユニバーサルデザイン推進計画「区の個別施策」に関する年次別取組みの評価方法について (1)スパイラルアップの取組みについて (2)平成26年度の年次別取組みの紹介 (3)区の個別施策評価シート(案)について 5)その他 (1)ユニバーサルデザイン子ども向け啓発教材の作成について (2)ユニバーサルデザイン世論調査の結果について(平成25年度と平成26年度比較) (3)ユニバーサルデザイン推進会議委員の団体及び事業者代表の推薦依頼について 《配布資料》 ○資料1   足立区ユニバーサルデザイン推進会議 委員名簿 ○資料2   第5回足立区ユニバーサルデザイン推進会議 議事録 ○資料3   ユニバーサルデザイン推進計画のスパイラルアップの取組みについて ○資料4   平成26年度 年次別取組み実施報告書 ○資料5   個別施策評価シート(案) ○資料6−1 ユニバーサルデザイン子ども向け啓発教材構成(案) ○資料6−2 『みんなでつくろう!ユニバーサルデザインのまち』スライド資料 ○資料7   ユニバーサルデザインに関する世論調査(平成25年度と平成26年度の比較) ○当日席上配布資料 ・座席表 ・ユニバーサルデザインやバリアフリーに対する小学生の意識・理解度調査 ・資料6−1および資料6−2の差替 《議事概要》 推進会議の議事 1)会長挨拶 2)第5回ユニバーサルデザイン推進会議「議事録」の承認について ・議事録の内容については、異議なし。承認。 3)第6回ユニバーサルデザイン推進会議「議事録」署名人について ・第6回ユニバーサルデザイン推進会議「議事録」署名人は、浅香委員にお願いする。 4)ユニバーサルデザイン推進計画「区の個別施策」に関する年次別取組みの評価方法について ○質疑応答 (山田委員) この評価を行っていく段階で、一回大きな理念からそれぞれの個別の具体的なアイデアが出てきたところで、一度全体に戻るような視点がわかるように示されていると良い。それぞれの施策がまったく個別に評価されてしまうとそれだけに、例えばひとづくりの施策がほかの施策にどのように関わっているのか、ひとつの施策であってもいくつもの効果だとか、何のために何をやっているか立ち返れるような評価のシートをつくると、みなさんの理解も深まると考えられる。 (事務局)  全体の体系の中でどういった位置づけになるのか、わかるように示していきたい。 (八藤後委員)山田委員の言われたことは、部会にして分けたことによって、施策相互に関係のある内容が見落とされてしまうのではないかという懸念もあるということでしょうか。 (山田委員) ひとつにはそれもあるが、個別施策を実施したことによって、何をやりたかったのか、達成したかったかが振り返れるようにしてほしいということ。 (橋本委員) 評価のシートについて、結果の項目がそれぞれの所管判断で記載されているが、委員会の評価を記載する項目が必要ではないか。行政評価の代わりと言っていたが、行政評価の場合は一般的にそのような項目がある。 (事務局)  委員会意見のコメントだけではなく、どう評価したのかということがわかるようにしたほうが良いということですか? (橋本委員) アイコンみたいなもので、よくできているのか、できていないのか、一覧で見れるものが必要ではないかということ。 (岡野委員) 行政評価でいえば☆の数で5段階になっている。 (八藤後委員)いろいろな行政評価を見る機会があるが、☆の数などで表すことも、例えば「おおむねできた」や「あまりできなかった」など言葉で何段階か表す場合もある。ご検討いただきたい。 (田中委員) 評価のタイミングでは結果について実施することになっているが、確かに何をやったのかをチェックすることはとても大事なことではあるが、チェックの部分以外に、計画のところで推進会議として意見を言う必要があるのではないか。 (事務局)  委員会でいただいた意見を各所管に伝達していき、それに基づいて、各所管の担当のほうでどう展開していくのか判断してもらうということになります。3カ年の計画をすでにお出しいただいているが、その内容についてそのまま進めるのか意見を踏まえてどのように変えるのかなどを、今後推進会議の中でご報告する。 個々の計画づくりのところで、委員に入っていただいて検討するのは難しいと思うので、そのようなことで考えている。 (八藤後委員)いまの施策にプラスして、事業評価をした段階でこんなものが必要ではないかなど、提案していくのはいいのではないか。 (事務局)  計画といってもすでに進んでいる事業なので、一部そういったことを踏まえて、加味した計画に修正するイメージで進めていく。 (八藤後委員)資料4にある年次別取組み実施報告書の中で、外部委員のかたで出席したり講師として参加された方がいれば意見を聞きたい。 (石川委員) 12月19日のカラーユニバーサルデザイン研修に参加したが、みなさん率先してやられていた。効果としてはそれなりにあった。 (金子委員) 障がい者団体連合会として、区の方から年2回くらいやさしいまちづくり調査隊としての活動依頼がある。さまざまな人が参加して点検することはとてもいいこと。すでに取組みとして定着している。 (浅香委員) やさしいまちづくり調査隊には実際どのような方が参加されているのか。 (金子委員) 障がい者団体連合会のほかに、知的障がい者親の会、視力障がい者、聴覚障がいなど、全障がいを網羅するように区から働きかけていただいている。 (事務局)  過去の調査隊には、ベビーカーを使用している方や子育て中の人にも参加いただいている。 (田中委員) 柱の1〜5まであって、全体の一覧表として何を実施したのかがわかる資料があるとわかりやすい。 (事務局)  一覧表でどんな事業を実施したのかを含めてわかるように資料をつくっていく。 (綾部委員) 部会の内容で、1回あたりの会議の開催時間というのはどのくらいか。メンバーは委員の方がわかれると思うが、それ以外に参加される方はいるのか。定数とかはあるのか。 (事務局)  おそらく2〜3時間を想定しているが、半日作業になると考えられる。行政側の委員をつける予定にはなっている。施策に直接関わり担当している職員に参加してもらうことを考えている。部会を2つに分けるが、第一部会に参加された方でも、第二部会に参加したいという方がいらっしゃれば、参加できるように進めていきたい。定数は特にない。第二部会の方が評価施策が多いので、そちらの人数が少し多くなるかもしれない。 (八藤後委員)もしお時間が許せば、担当とは別の部会にも参加いただければと思う。 (吉原委員) 資料5の個別施策3−Cのシートで、職員のUDの取組みで庁内通信というのは実際どのようなものをつくったのか。 (事務局)  第1号の説明。UDのガイダンスや講演会、昨年度の実績などを掲載 (田中委員) 実際にはどのように配布されているのか。 (事務局)  職員用の掲示板でアップしている。紙媒体ではなくパソコン上で見れるようにしている。 (事務局)  第2号の説明。障がい者との意見交換会や福祉のまちづくり学会の様子を掲載3号については平成26年度のまとめでこれから作成して発行する。(金子委員) 次回から作成したらその都度配ってほしい。 (岡野委員) 次の推進会議ではペーパーでお渡ししたい。 (事務局)  情報発信が非常に重要なので、今後区民の方々でも見られるものを展開できればと考えている。 (田中委員) ユニバーサルデザインの日があるといいのではないか。そのような日を定めて職員全員が考えることができるのではないか。 (八藤後委員)12月9日に障がい者の日というのがある。 (吉原委員) 掲示板でアップしたらそれで終わりでしょうか。意見をいうなどはされていないのか。 (事務局)  掲示板では過去の内容を振り返って検索できる。意見をいただくということまではしていない。 (金子委員) シートの3−Cで、250件程度の相談アドバイスとはどんなことを実施しているのか。 (事務局)  いま説明しているのは事務局の部分なので、Aのところは政策経営部で所管しているところなので、今後の調査の際に追記していきます。庁内でパンフレットなどをつくる際に、シティプロモーション課にアドバイスをいただけるように組織されている。広報物を作る際には各所管の相談を受けるシステムになっている。いかに区民にみやすくつくられているかという目線で、イラストなども含めてより良いものになるよう検討している。 (定野委員) 5年前にシティプロモーション課をつくったが、あだち広報を例にあげると、昔のものに比べてずいぶん変わり見やすくなったと言われる。広告関係の専門家を採用している。今ではそれが庁内に浸透していて、アドバイスを受けなくてもよいものがつくれるようになってきている。 (橋本委員) もちろんカラーユニバーサルデザインについても同様にチェックを受けている。 (大津委員) 3−Aのシートで、UDの視点から達成できたことの欄に「障がいを持つ当事者」とあるが、「障がいのある当事者」とすべき。 (八藤後委員)全体的に見ていただいてチェックするようにしてください。 (石川委員) 評価体制について、委員というのは推進会議の委員ということで良いのか。年齢層が高いと思うが、UDという観点でいえば、20代、30代といった若い方や女性などを関わらせた方が良いのではないか。さまざまな年代の人たちの意見が出た方が良い。 (事務局)  庁内推進委員の活動は20代30代の若い世代であるので、そういった人たちに声掛けをしてみる。 (八藤後委員)20年くらい前からの調査では、10代20代の人たちの関心が高いという結果がある。より関心の高い人たちに入ってもらうのもいいのではないだろうか。 5)その他 ○質疑応答 (鈴木委員) 「妊婦さん」の「にん」の字については、漢字にしてふりがなを付ける方がわかりやすいし理解しやすいのではないだろうか。 (八藤後委員)教材のつくり方については何か統一した独特の表現方法があるかもしれないので、そういったものを含めて調査してつくっていただきたい。 (橋本委員) 「まちなか」についても漢字だったりひらがなだったりするので統一すべき。 (田中委員) 教材というのはどういった使い方をするのか。どの場所でどういう風に。 (事務局)  出前講座にて総合学習などの時間で、学校からオファーがあれば職員が行って説明したり、校長会で話をし、これをこのまま教材としてお使いくださいといったアプローチも考えている。あとはホームページでアップし、自由に見れるようにしたいと考えている。 (山田委員) 小学生向けの講座だとUDに配慮された事例の実物がでてきたり、体験がセットになっていることがよくある。たとえば、右利きの人が左利き用のはさみをつかったときにつかいにくさを体験して、さまざまな人がいることを体にしみこませるということをあわせて行っていくとより魅力的になるのではないか。小学生向けに効果的に伝える手段を考えてほしい。 (事務局)  他区や事業者が実施している授業を見学したが、だれにでもつかえるTVのリモコンを考えたり、牛乳パックやシャンプーボトルを目隠しして触らせる体験などがあった。足立区もUD教材だけではなく、そのような体験をセットにして展開していきたい。 (岡野委員) 先生方が使いやすいものをつくっていただきたい。 (定野委員) 授業時間の40分間を考えると説明だけで終わってしまう量なので、コンパクトにしないといけないのではないか。 (橋本委員) 実際に伝える先生の技量が問われるのではないか。カリスマ性のある人に頼めるとよい。 (浅香委員) キャッチボール的な事業がふさわしいと思う。足立区でもこれまでに疑似体験などを実施したというのを聞いたことがあるが、学校ごとに温度差があると理解している。どれだけの学校が興味を示してもらえるかが重要。足立区内すべてに行き届くとよい。UDの推進校をつくっていくことも考えてほしいがどうか。 (事務局)  教育委員会などと調整が必要なので、カリキュラムなどもあると思うのでこれから検討していく。 (浅香委員) とくに入りやすいのは6月10月の公開授業があるとき。是非その時に合わせて実施し、子どもだけではなく、地元の人や保護者にも見ていただければ、大人も子供も効果がでるのではないか。  (田中委員) 7ページに対する答えというのはどこにあるのか。車いすの困ることが書いてあるが、何について困るかを考えさせる展開にした方が良い。たとえばクイズ形式など、ゲーム感覚で10個の間違いさがしなど。そのような方法であれば子ども授業に入りやすいのではないか。 (事務局)  答えとしては、スーパーマーケットの施設事例などで繋がるようにしている。体験できるような工夫としてクイズ形式など、より良い方法を今後随時かんがえていきながらスパイラルアップしていく。(金子委員) 聴覚障がい者の絵がどれをみてもわかりにくい。手話通訳の人が来る場合は、話す人と聞く人の間に手話通訳の人が入り、聴覚障がい者は手話通訳者を見て話を聴く。そのような状況を絵にして3人いればわかるかと思うが、スペース的に難しいと思うので、よりわかりやすい表現方法を検討していただきたい。 (吉原委員) 日本語だけでつくるのか。駐輪場をやっているが、日本語の満車という文字だけだと、言葉がわからない人はどんどん入ってきてしまう。しかし、中国語や韓国語など多言語表記したらそのようなことがなくなったことがあった。やはりわからない人にはわからないので、多言語化されたものがあるとよいのではないか。 (定野委員) たくさんの人がいるが、教材としてそれが必要かどうかは考えていかないといけない。日本語教育の必要性も検討に含める。 (事務局)  多言語化の視点が抜けていたのでこれから多言語化も検討していく。 (八藤後委員)スパイラルアップというところで今後より良いものにしていってほしい。 (山田委員) スーパーマーケットの事例のところで、だれでもトイレの案内で多言語表記されているが、ここをクローズアップして、いろいろの言葉を使っている人がいますよね、というのを少し伝えるだけでもよいのではないか。是非そうしてほしい。