第5回 足立区ユニバーサルデザイン推進会議 平成26年6月25日(水)13:30〜15:30 足立区役所 南館4階作業室 《出席者》敬称略 推進会議委員 八藤後 会長、吉原 委員、金子 委員、鈴木 委員、足立 委員、田中 委員、綾部 委員、大津 委員、石川 委員、定野 委員、岡野 委員 事務局 (都市建設部ユニバーサルデザイン担当)須藤 (都市建設部企画調整課)小故島、伊勢谷 (福祉部障がい福祉課)近藤、後藤 (総務部総務課)緑川、小林、佐々木 《次  第》 推進会議の議事 1)第4回ユニバーサルデザイン推進会議「議事録」の承認について 2)第5回ユニバーサルデザイン推進会議「議事録」署名人について 3)第4回ユニバーサルデザイン推進会議(委員の主な意見)について 4)パブリックコメント意見と区の考え方について 5)ユニバーサルデザイン推進計画(案)及びパンフレット(案)について 6)質疑応答 7)今後の予定について 8)その他 《配布資料》 ○足立区ユニバーサルデザイン推進計画(案) ○足立区ユニバーサルデザインパンフレット(案) ○資料1 足立区ユニバーサルデザイン推進会議 委員名簿 ○資料2 第4回足立区ユニバーサルデザイン推進会議 議事録 ○資料3 第4回足立区ユニバーサルデザイン推進会議の委員意見に対する「区の対応」及び「推進計画への反映内容」一覧 ○資料4 パブリックコメント実施状況及び意見に対する区の考え方 ○資料5 「パブリックコメント実施時の推進計画(案)」から「6月25日提示の推進計画(案)」の修正内容一覧 ○資料6 第42回足立区政に関する世論調査(抜粋資料) ○当日席上配布資料 ・足立区ユニバーサルデザイン推進計画(修正部抜粋) ・足立区ユニバーサルデザイン推進計画(概要版) 《議事概要》 推進会議の議事 はじめに(資料1) ○会長あいさつ ○委員及の変更について(資料1) ・事業者代表 東武鉄道株式会社 高野委員にかわり綾部委員へ委嘱 ・足立区職員 福祉部長 西野委員にかわり橋本委員 1)第4回ユニバーサルデザイン推進会議「議事録」の承認について(資料2) ・議事録の内容については、異議なし。承認。 ・前回、署名人として選出された浅香委員は欠席のため、後日事務局が署名をいただく。 2)第5回ユニバーサルデザイン推進会議「議事録」署名人について ・第5回ユニバーサルデザイン推進会議「議事録」署名人は、吉原委員にお願いする。 3)第4回ユニバーサルデザイン推進会議(委員の主な意見)について(資料3) 4)パブリックコメント意見と区の考え方について(資料4) 5)ユニバーサルデザイン推進計画(案)及びパンフレット(案)について(資料5及び席上配布資料) 事務局より、関連する議事3)〜5)を続けて説明。 各項目に対して、それぞれ質疑応答を実施。 6)質疑応答 ○普及のための工夫(ユニバーサルデザイン検定) (吉原委員)資料が多いにもかかわらず、多くのパブリックコメントをいただき、有り難いと思います。その中で「南千住検定」という制度がありますが、今後ユニバーサルデザインの取り組みを進めていくために、足立区版「ユニバーサル検定」のようなものを幼稚園児でも分かるような内容で展開していってはいかがでしょうか。 (事務局) ユニバーサルデザインをひろげていくために、例えばゲーム感覚でできるチェックシートのようなものなども考えられると思います。他の自治体や民間でも実施されていますので、今後それらも参考にしながら、検討していきたいと思います。 (吉原委員)テレビで「お天気検定」というのをやっていて、なるほどと思うことも多く、点数がつくので興味も持ちます。そうした分かりやすいものができたら良いと思いました。 ○イラストの説明文 (鈴木委員)パンフレットのイラストの下には、イラストを説明する短い文章が入っていますが、推進計画の同様のイラストには入っていません。この言葉があると分かりやすいので、入れたほうが良いと思います。 (事務局) 推進計画では文章が多いので、パンフレットでは直感的に理解していただくよう説明文をつけています。委員の皆さんのご意見でまとまれば推進計画にも入れます。(八藤後会長)鈴木委員は、すべてのイラストに説明文をつけたほうがよいとのご意見ですか。 (鈴木委員)パンフレットを見て、こちらのほうが分かりやすくて良いと思ったのですが。 (八藤後会長)確かにパンフレットの方が分かりやすいですね。事務局として、何か問題はありますか。 (事務局) 言葉を加えた方が分かりやすいイラストには加えるようにします。 ○SPコードについて (吉原委員)SPコードとは、具体的にどのようなものなのでしょうか。 (近藤委員)音声読み取り装置というものがあり、SPコードをこの装置にかざすと音声で読み上げてくれる装置です。1つのコードが800文字程度までとなっています。 (吉原委員)推進計画全部にSPコードが付くのでしょうか。 (事務局) パンフレットには全ページに付きますが、推進計画本編には今のところ表紙のみで全ページに付ける予定はありません。他にホームページ上などでは、音声で推進計画のご紹介等はできるようにする予定です。 (吉原委員)音声読み取り装置は高額なのでしょうか。また、視覚障害の方は皆さんお持ちなのでしょうか。 (近藤代理)明確な価格はわかりませんが、高額だと聞いています。また、視覚障害の方、全員がお持ちということはないと思います。 なお、音声コードにはいくつか種類があるようで、SPコードはその一つです。 (吉原委員)普及しているスマートフォンなどでは対応できないのでしょうか。 (事務局) SPコードではありませんが、スマートフォン対応のアプリケーションもあるようです。ただ、まだ一般的ではなく、公で普及させているものではないようです。 (吉原委員)結局、読み取り装置が普及していなければ聞くことができないということですね。 (事務局) 視覚障害の方への対応として、広報なども音声でも対応しています。そうした音声データでの対応の方が現実的ではないかとも考えています。 (八藤後会長)1つのコードで可能な800字でどのように表すかということが難しいところです。たぶん、概要を聞いて感心を持ったところをホームページで調べたり、どなたかに読んで頂いたりすることになるのではないでしょうか。なお、情報発信の仕方については、色々とご意見もあるかと思いますので事務局は工夫をしてください。 ○ユニバーサルデザインの行政窓口について (大津委員)ユニバーサルデザインの評価や提案を行う区の窓口を、フリーダイアルを設置するなどして、明確にしていく方が良いのではないでしょうか。 (事務局) 区にはユニバーサルデザイン担当課というものがあり、基本的にはここが総合的な窓口になります。広報や今後開設を予定しているユニバーサルデザインに関するホームページの中で、ご意見や関連事業の問い合わせ先なども掲載していく予定です。 (八藤後会長)何かアクションを起こそうとした時、その受付窓口があることを、様々な刊行物等で広くお知らせしていくことがよいと思います。(定野委員)関連して「資料3」の6番目に相談できる窓口に関する意見と区の対応がありますが、「区が先頭に立ち一所懸命進めて…」という文章は必要ないと思います。また、その後に「支援メニューを検討します」とありますが、今の回答のように、窓口については広報やホームページでお知らせしていきますと書いた方が良いのではないでしょうか。 (吉原委員)同じく関連して、資料3の13番目に「駅を利用する人は駅に要望する」ようなことになると思いますが、駅への要望をまとめるためのルートがあると良いかと思います。不便を感じるのはそれぞれを利用した際で、それについての意見をいう窓口がどこであるのか分かるようにしておく、そして駅で受付けたものをまとめていくのが足立区ということもあると思いました。 (八藤後会長)情報をどうやって集約するか、あるいは逆に集約したものをそれぞれのところに周知していくかということですね。色々輻輳しますがいかがでしょうか。 (岡野委員)確かに区民の方が困るのは、意見や要望の窓口がどこだか分からないということだと思います。区は、推進計画をつくりこれから進行管理していくことになるので当然担当を置くことになります。担当をしっかり明記し、そうした話が担当のところに来るシステムをつくらなければならないと考えています。 また、直接所管部門に話しが行く場合もあるかと思いますが、庁内の会議の中で集めれば良いことなので、少なくともどこに話をしたらよいか分からないことがないようにしていきたいと思っています。 ただし、事業者など区以外が窓口となった意見や要望の集約については工夫が必要だと考えています。 (事務局) この推進計画の中にも記載されていますが、今後、バリアフリー基本構想をつくらなければなりませんが、バリアフリー基本構想については、前回もお話しましたが法律に基づき、例えば駅周辺ごとの地区別にバリアフリーの整備計画をつくることができます。それをつくるためには、例えば、障がい者団体の代表、区民の代表、高齢者の代表のほか、国や都、警察、鉄道の事業者、バス事業者、場合によっては大規模な店舗など様々な方々に参画頂き、その地区のバリアフリー化に向けてどのようなことをしたらよいのか、どの路線をバリアフリー化したらよいのか、そういったことを議論して決めていきます。 今回は東武鉄道さんだけですが、そういった会議を通じて、他の事業者とも様々な意見交換などができてくるのかと思っています。 ○ユニバーサルデザインの認知状況の追加 (石川委員)推進計画の28ページに認知状況の評価を加えたらどうでしょうか。「多様な機会を捉えたユニバーサルデザインの普及啓発を推進します」とありますが、個人的には現在どのような状況なのか知りたいと思いました。28ページの下部にスペースがあるので、資料6の世論調査171ページの認知状況を加え、現状と数値目標をいれてみてはいかがでしょう。 (事務局) 現状と課題については、本編の8ページ以降に整理しておりましたが、区議会からもここにイラストや写真を入れてはどうかという意見もありました。 今回のご意見も含めて、コラム的にするのか、表にするのか分かりませんが、どこかに入れるよう検討していきたいと思います。 ※区からパンフレット(案)についての説明(前回からの修正点) (八藤後会長)現在このパンフレットには、委員の方々からご意見が出ている「窓口」については記載されていませんが、入れることはできるのでしょうか。 (事務局) 現在は、「都市建設部企画調整課企画調整担当」となっていますが、「ユニバーサルデザイン担当課」との併記も可能です。 問い合わせ先として、「ユニバーサルデザイン担当課」を記載します。 ○パンフレットのイラスト等について (田中委員)前回の女の子のイラストからビュー坊に代わっていますが、1ページで「ビュー坊と一緒に考えてみよう!」とあるので、それならば2ページの中程にある「そうなのね」という感じで手をたたく女の子はビュー坊になるべきではないでしょうか。 (岡野委員)ビュー坊は、ぬいぐるみがしているポーズであれば使えるのですが、イラストは著作権の問題で制約があるようです。 (事務局) 今回あえて実写版で進めています。実写版ではそのポーズをして写真を撮ればできますので、検討させてください。 (男性委員)それであれば、5ページでお手伝いするのもビュー坊になるのでは。 また、このページはそれまでの流れからつながらないように感じるのですが。 「ユニバーサルデザインってな〜に?」から、「目標像や5つの柱」になり、このページはユニバーサルデザインが出来ていないからこうしようということなのでしょうか。 出来ているならば、こういうことを書かなくてもよいということですよね。 (事務局) 我々もストーリー性を持たせたいと考えています。3ページの目標像を決めたよ!の下に足立区が大切にしたい「ちょっとおせっかい」となりますが、これが次のページへの頭出しとなっています。 当然ハードな整備は必要ですが、「ちょっとおせっかい」を通じて安心して暮せるまちをつくろうということで、ハードとソフトの両方が大切だということをうたって、次のページにつなげています。これがすぐにユニバーサルデザインにつながることではありませんが、「そうしたやさしい気持ちをもってくださいね」という流れです。 また、このパンフレットは、イベントなどでの配布や小学生を対象にした講座等の開催の際にも配布するように考えていますので、そうした際に、考えるきっかけの一つになってくれるような使い方をしていきたいと考えています。 (足立委員)「ちょっとおせっかいなひと」になっちゃおう!に関連して、先日雨に濡れながらキョロキョロしている人を見かけて声をかけたら、地方から娘さんの住む足立に訪ねてきたということでした。使い捨て傘を渡して道を教えてあげたところ、後日、その娘さんから、感謝の言葉をいわれ、親御さんは素敵なまちで安心だと言われ帰られたと聞きました。 キョロキョロしている人の中には、空き巣の場合もあり、おせっかいな人は防犯にも役立ちますし、良いことだと思います。(吉原委員)ビュー坊は5色あるのですが、これ全部をビュー坊というのですか。 (定野委員)全てビュー坊です。 (吉原委員)このパンフレットのビュー坊は、今までとデザインが違いますよね。これは可愛くないように思いますが。 (事務局) このパンフレットは、シティプロモーション課とも相談しながら作成しているのですが、ビュー坊のイメージとは違うという意見があったことを伝え、検討します。 (金子委員)4ページの上から二つ目のイラストですが、よく見ると車イスの人が要望しているように思うのですが、パッとみた時に何を意味しているのか分からりません。 その一番下の会議の様子のイラストも、多様な人が入った絵にしてもらったのですが、ろうあ者の人が手話通訳を交えて参加しているようにしてもらえないでしょうか。 それと6ページの一番上の興味を持ち、学んでみよう!というイラストも何を意味しているのかよく分からないのですが。 (事務局) 6ページのイラストは、普及啓発活動の一環としてイベントの際のユニバーサルデザインについての紹介コーナーを設けた場合をイメージしてつくっています。 4ページの2段目は、ご指摘の通り車イスの人がものづくりの人に要望を出しているイメージですが、確かにコメントがあってもよいかとも思います。 また、その一番下は、人物が小さくてわかりづらいのですがテーブルの奥の人が身振り手振りをしているのが、手話をイメージしています。 (八藤後会長)確かにそういわれてみれば、そう見えますね。それでも、もっとこうしてほしいという強い要望はありますか。 (金子委員)ろうあ者の方が手話通訳で話を聞いているというのが、もう少し分かるようなイラストにしてもらえると良いと思います。皆さん発言者の話しを聞いていて、その中にろうあ者の方がいる場合は、その方に向かって手話通訳しますよね。 (事務局) 同じ会議に同席しているというイメージでしたので、こうしたイラストになっています。確かに、立ち位置が違うということはあります。 (八藤後会長)普通は向かい合わせになりますね。ただ、向かい合わせにすると余計関係が分かりにくくなるということがあるかもしれません。       出来るのであれば、多様な人が入っているというのが分かるように検討していただけますか。 (事務局) 小さなスペースなので表現の仕方が非常に難しいとは思いますが、イラストレーターさんと相談してみます。 (八藤後会長)聴覚障害の方は、特に会議などでは疎外感のようなものを感じてしまうことが多いようで、厳しい意見を発言されることも多くあります。そういう方にも配慮しているということを示す意味でも今のご意見は貴重なご意見かと思います。 (大津委員)表紙ですが、「みんなで進める…」とありますが、「進める」は推進、推奨を含めて平仮名で「すすめる」のほうがよいのではないでしょうか。 (八藤後会長)私は平仮名でよいのではないかと思います。その方が多様な意味にとることもできますね。 (事務局) ご提案を受けて、平仮名にいたします。(石川委員)6ページの「身近なところから点検して改善しよう!」というのは、このイラストをみると「連絡しよう!」とか、「報告しよう!」というのが良いのではないでしょうか。 先ほどから連絡先(窓口)についても掲載するということにもなっていますので、改善については役所に任せたいと思います。 (事務局) 事務局の思いとしては、今回当事者が改善点を点検して、整備案を提案して、改善案に参画するということで区民が主体となって改善に動こうということを考えているところです。 (岡野委員)「提案しよう!」ということではどうでしょうか。 (吉原委員)この絵の中に車イスや子どもたちも入れてはどうですか。 (事務局) イラストについては、即答できないのですが検討します。 文章は、「点検して、提案しよう!」とします。 (田中委員)本日欠席ですが、山田委員から6ページの「関係団体に教育機関を入れては」とのご意見がありましたがどうなりましたか。入れるとすると、一番下に入っているイラストは教育の場に関連するように思います。あえて教育機関を入れないのであれば、このままでよいとは思いますが。 (八藤後会長)本来は区民と区役所がつながっていて、そこに事業者や関係団体が入ってきているようなイメージですよね。 (事務局) 実は大津委員のご紹介で、日立さんが実践されている出前講座を目黒区で体験してきました。その中で、ユニバーサルデザインに配慮したリモコンとはどういうものかグループに分かれて自分たちで絵に描いて発表し、日立の社員の方で目の不自由の方が参加されており、その方が講評するということをされており大変興味深いものでした。また、世田谷区や江東区などでは、総合学習の時間に区の都市整備部門の職員がユニバーサルデザインについての授業を行っています。足立区でもそうした取り組みも考えており、そうした意味でこのイラストを入れています。 (八藤後会長)関係団体の中に何か付け加えるということはできませんか。 (事務局) このイラストは、小中学校の義務教育をイメージしています。教育機関として、文字を付け加えることはできますが、山田委員がご提案されていたような大学や大学生などを活用したユニバーサルデザインの推進、研究については、合致するイラストが入っていないのは事実なので、イラストの配置を変更して対応したいと考えます。 (石川委員)パンフレットについては、この色ということでしょうか。 (事務局) これからCUDにお願いしてカラーユニバーサルデザインの調整はこれからですので、色は若干変わってくるかと思います。 7)今後の予定について 事務局より、以下の内容について説明。 ・推進計画は、8月の完成発行を予定しています。パンフレットもその時期に合うように完成できればと考えています。完成しましたら、皆様方に送らせていただきます。 ・今年度からは、すでに実施しているもので継続していくもの、新たに取り組むものもありますが、この推進計画を随時実施していきます。 ・推進会議については、推進計画のとりまとめでひと区切りとし、今年度は年度内にもう一度開催したいと考えています。 ・次回は、今年度の事業実施の報告と推進計画ができますと次年度以降、個別の施策について皆さん方にチェックしていただき、こうしたほうが良い、あるいはこう改善したほうが良いというようなご意見をいただきたいと考えており、その評価やご意見のいただき方をどうするのかを検討していきたいと考えています。 ・次回、第6回は年明けになるかと思いますが、日程等につきましては、改めてご連絡させていただきます。