あだち広報テキスト版 平成26年05月10日号(1684号) 2・3面


地域を育てる縁の下の力持ち
民生委員・児童委員

 子どもから高齢者までが抱える生活の悩みや相談事を、相談者の立場に立って解決への道筋をつくるのが民生委員・児童委員の仕事です。今号では、地域に密着し、絆もつくるその活動を児童委員の視点から紹介します。 ■問い合わせ先=民生係 電話番号03ー3880ー5870


民生委員・児童委員活動レポート
児童委員はどんな仕事をしているの?
全ての民生委員は児童委員を兼務しています。児童委員としての活動にも力を入れているお2人に話を伺いました。

「協力の輪」をつくる縁の下の力持ち

 江新(こうしん)地区の民生委員・児童委員協議会(※1)の会長を務める飯塚茂さんは、「児童委員」として学校や子どもの抱える問題に長く関わってきた。過去に活動地域の江南中学校でも、不登校の生徒を学校に呼び戻すために学校側に熱心に働きかけ、時に厳しいやりとりを交わしてきたという。
 「不登校の子どもに根気強く対応してもらえるよう、何度も学校に相談にいきました」
 その活動は次第に実を結び、今や江南中学校の不登校の生徒はほぼゼロになったという。
 「民生委員・児童委員といえども、一人ひとりのできることは多くはありません。学校、そして家庭や地域の協力を得ることも重要な活動だと考えています」

卒業式での涙に感じた「変化」
26年3月、江南中学校の卒業式。出席していた飯塚さんは在校生が涙する姿を目にした。
「卒業生ではなく、在校生が泣く姿を初めて見ました」と飯塚さん。数年にわたり、児童委員の立場から接してきた学校だからこそ、その生徒たちが素直に感動する姿に胸を打たれた。
 「優しく時に厳しく子どもたちを見守り、支えていく。そうした協力ができたからこそ、感情豊かな子どもたちが育ってくれたのだと思います」

家庭の悩みに寄り添う児童委員

 「児童の問題を解決するには、家庭に寄り添うことも大切」
 そう語るのは、足立区の主任児童委員会(※2)の委員長を務める小宮謙治さん。問題を抱える家庭は社会的に孤立している場合が多く、保護者もどうしていいかわからなくなっているケースが多いという。そうした家庭の悩みを聞き(※3)、児童委員と協力して解決への道筋をつくるのが主任児童委員の役目となる。
 「私たちは、悩みを持つ家庭と行政との橋渡しをするパイプ役なんです」と小宮さんは語る。

救った「将来」から届いた招待状
 主任児童委員を受け入れてくれない家庭もあり、小宮さんら委員の活動には苦労も少なくない。それでも、喜びを感じるときがあるという。
 「かつて不登校で相談を受けた子から、結婚式の招待状が届いたんです。出席すると、ご家族からも『あのときは話を聞いていただいて助かりました』と感謝され、本当にうれしかったですね」
 本人や家族に寄り添い、問題解決の糸口を見つけていく民生委員・児童委員。その活動は、子どもたちの将来や地域の絆を確実につくり上げている。


※1 民生委員・児童委員とは?
 厚生労働大臣から委嘱された特別職(非常勤)の地方公務員。家庭生活や介護など、さまざまな問題の相談を受け、必要があれば行政機関とのパイプ役となります。足立区内では559人(定数)が活動しています。

※2 主任児童委員とは?
 民生委員・児童委員の中でも、特に乳幼児から18歳までの子どもへの支援を専門に活動しています。「健やかに子どもを産み育てる環境づくり」を進めるために、足立区内で50人が日々活動しています。

※3 悩みを相談したい場合は民生係へ
 悩み事や相談が必要になったときは、まずは民生係にご連絡ください。あなたの区域を担当する民生委員・児童委員をご紹介します。相談内容はもちろん秘密厳守で、ほかに漏れることはありません。


5月12日から18日まで
活動の内容をもっと知りたい方は
「民生委員・児童委員の日 PR週間イベント」へ
■費用=入場無料 ■申し込み方法=不要 ※注意:当日直接会場へ ■問い合わせ先=民生係 電話番号03ー3880ー5870

◆パネル展/民生・児童委員による相談コーナー
■日時=12日から18日まで、午前10時から午後4時まで ※注意:17日(土曜)は午後3時終了。18日(日曜)は午後2時終了 ■場所=足立区役所1階区民ロビー
◆福島県特産品(米、海産物、野菜など)の販売/障がい者作業所のクッキー・小物等販売/昔遊び/ステージ(中学校ブラスバンド演奏、茨城県小美玉市民生・児童委員自主制作 民生・児童委員PR映画「旅立ち」上映)など
■日時=17日(土曜)、午前10時から午後3時まで ※注意:ブラスバンド演奏は午前11時45分ごろ、福島県特産品販売は正午ごろ、映画上映は午後1時15分ごろ開始 ■場所=▽販売・昔遊びなど…足立区役所1階区民ロビー ▽ステージ…足立区役所庁舎ホール
◆手話ミニ講座/福島県特産品(米、海産物、野菜など)の販売/障がい者作業所のクッキー・小物等販売など
■日時=18日(日曜)、午前10時から午後2時まで ※注意:手話ミニ講座は午前11時・午後1時、福島県特産品販売は正午ごろ開始■場所=足立区役所1階区民ロビー




お知らせ・情報コーナー
【凡例】■申込…申し込み方法 ■期限…申込期限 ■場・申・問先…場所・申込先・問い合わせ先 ※注意:費用の記載がないものは無料

【郵送申し込み記入例】足立区への郵送申し込みは、郵便番号120ー8510 足立区役所○○係へ。(○○は申し込み係名など)


子育て・教育

座談会「子育てのつらさから解放されるには」

■日時=5月29日(木曜)、午前10時から正午まで ■対象=就学前の子どもの母親/妊娠中の方 ■内容=臨床心理士による母親の不安や悩みに関する話 ■定員=20人(5月12日から先着順) ※注意:保育あり(要予約、先着10人) ■申込=電話 ■場・申・問先=東和保健総合センター地域保健係 電話番号03ー3606ー4171


ベジタベ 栄養教室「離乳食から幼児食へのステップアップ」

■日時等=表1 ■内容=1歳児の食生活の話/レシピ紹介 ■定員=各15組(5月12日から先着順) ■申込=電話 ■問先=表1

《表1 離乳食から幼児食へのステップアップ日時等》

江北保健総合センター 電話番号03ー3896ー4004
日程=5月21日(水曜)
対象=25年1月22日から6月21日までに生まれた子どもと保護者

中央本町保健総合センター 電話番号03ー3880ー5355
日程=6月6日(金曜)
対象=25年2月7日から7月6日までに生まれた子どもと保護者

東和保健総合センター 電話番号03ー3606ー4171
日程=5月30日(金曜)
対象=25年1月31日から6月30日までに生まれた子どもと保護者
※注意:いずれも時間は午前10時30分から11時30分まで


ベジタベ 食育講演会「子どもの好き嫌いをなくす食生活のヒント」

■日時=6月3日(火曜)、午前10時30分から正午まで ■対象=就学前の子どもの保護者 ■内容=離乳食・幼児食についての著書を多数出版している栄養士による、子どもの好き嫌いを克服する食生活についての講演 ■定員=30人(5月12日から先着順) ※注意:保育あり(要予約、6カ月から就学前までの子ども、先着15人) ■申込=電話 ■場・申・問先=千住保健総合センター保健栄養担当 電話番号03ー3888ー4277


母子講演会「知っておきたい予防接種の大切さと優先順位」

■日時=5月26日(月曜)、午後2時から3時30分まで ■対象=足立区内在住の妊婦または1歳未満の子どもの保護者 ■内容=小児科医による子どもの予防接種の必要性と優先順位についての講演 ■定員=30人(先着順) ■申込=電話または窓口 ■場・申・問先=竹の塚保健総合センター 電話番号03ー3855ー5082


就学相談説明会

■日時=5月29日(木曜)、午前10時から11時30分まで ■対象=足立区内在住で、27年4月に小学校入学予定の障がいがあると思われる子どもの保護者 ■内容=就学相談の流れや手続き方法の説明 ■申込=不要 ※注意:当日直接会場へ ■場・問先=こども支援センターげんき 電話番号03ー3852ー2875


健康・衛生

乳がん手術後、間もない方の交流会

■日時=5月29日(木曜)、午後1時30分から3時30分まで ■対象=足立区内在住で乳がん手術後間もない方や、手術後の不安を抱えている方 ■内容=情報交換や交流 ■申込=電話 ■場・申・問先=千住保健総合センター地域保健係 電話番号03ー3888ー4277


パーキンソン病交流会

■日時=5月21日(水曜)、午後1時30分から3時まで ■対象=足立区内在住でパーキンソン病の方と家族 ■内容=パーキンソン病の学習や情報交換 ■申込=電話 ■場・申・問先=竹の塚保健総合センター地域保健係 電話番号03ー3855ー5082


講座「乳製品でキレイアンド健康を手に入れる」

■日時=6月6日(金曜)、午前10時から正午まで ■場所=エル・ソフィア ■内容=株式会社明治の講師からヨーグルトを取り入れた健康的な食生活について学ぶ ■定員=30人(5月12日から先着順) ※注意:保育あり(要予約、6カ月から就学前までの子ども、先着10人) ■申込=電話または足立区のホームページ内の専用フォームに入力または住所、氏名(フリガナ)、年齢、電話・ファクス番号、保育希望の有無(希望の場合は子どもの氏名<フリガナ>・年齢)、「ヨーグルト」をファクス ■申・問先=男女参画プラザ 電話番号03ー3880ー5222 ファクス番号03ー3880ー0133


40歳前の健康づくり

■日時等=表2 ■対象=足立区内在住の18歳から39歳までの方で、健診の機会がない方 ※注意:年齢は27年3月31日現在。受診は1年度に1回のみ ■内容=▽健康チェック…血圧測定/血液検査/尿検査/歯肉の健康チェック/体組成測定など ▽健康教室…保健・栄養・歯科の学習 ■定員=40人(5月11日から先着順) ※注意:保育あり。定員など、くわしくはお問い合わせください。 ■申込=電話■申・問先=お問い合わせコールあだち(毎日、午前8時から午後8時まで) 電話番号03ー3880ー0039

《表2 40歳前の健康づくり日時等》

江北保健総合センター
日程=6月21日(土曜)

千住保健総合センター
日程=6月14日(土曜)

東和保健総合センター
日程=6月17日(火曜)、7月15日(火曜)(2日制)

※注意:いずれも受付時間は午前9時から9時30分まで


そうだ、野菜を食べよう
野菜のプロが集う北足立市場の協力により、毎月、旬の野菜情報を紹介していきます
糖尿病を予防するために
■問先=健康づくり係 電話番号03ー3880ー5433

「八百屋の匠」が教える
知ってトクする旬の野菜の選び方3

5月から6月までの野菜 アスパラガス
穂先が閉じて濃い緑のものが新鮮!

 アスパラガスを選ぶうえで一番重要なのは、「鮮度」です。消費地からより近い産地のものを選ぶことがポイントです。5月から6月にかけては、関東周辺から福島県会津地方産が旬になります。鮮度の見分け方は、穂先が紫色で閉じているもの、茎が太く濃い緑色であれば鮮度が高いしるしです。
 新鮮なアスパラガスはとても甘みが強いので、素材の味を生かした焼きアスパラや茹でアスパラで楽しむのが一番。油との相性も良いので天ぷらやベーコン巻きもおすすめです。

解説:杉本晃章さん
東京都青果物商業協同組合理事北足立支所副支所長。「八百屋の匠」として著作物・マスコミ出演多数


旬の野菜を使ったレシピを紹介
アスパラガスのチーズ焼き

エネルギー104キロカロリー 野菜量125グラム 塩分0.8グラム
■材料(1人分)
・グリーンアスパラガス:4本
・ミニトマト:3個
・ピザ用チーズ:大さじ1強
・塩、こしょう:少々
■作り方
(1)グリーンアスパラガスは根元の硬い部分の皮をむき、半分に切る。ミニトマトも半分に切る (2)耐熱容器にグリーンアスパラガス、ミニトマトを盛り付け、軽く塩、こしょうをふり、電子レンジで約1分加熱する (3)(2)にピザ用チーズをのせ、オーブントースターで4分から5分焼く


─欄外─

◆放射線量の調査(4月16日から30日までの平日)
計測場所=足立区役所前中央公園(高さ地上から50センチメートル)
問先=生活衛生係 電話番号03ー3880ー5374
日付:測定値(マイクロシーベルト毎時)
16日:0.08
17日:0.08
18日:0.08
21日:0.08
22日:0.08
23日:0.08
24日:0.08
25日:0.09
28日:0.08
30日:0.13


ベジタベは、野菜を食べやすい環境をつくり、糖尿病予防を進める「あだちベジタベライフ〜そうだ、野菜を食べよう〜」関連事業です。
そのほかの関連事業など、くわしくは足立区のホームページをご覧になるか、お問い合わせください。 ■問先=健康づくり係 電話番号03ー3880ー5433