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公開日:2016年6月15日 更新日:2016年6月15日
「ピリカ」とは「美しい」「かわいい」を意味するアイヌ語です。かわいらしさが表現され、響きが美しい言葉だと思いませんか。
アイヌの人々は、日本列島北部周辺、とりわけ北海道に先住し、狩りや漁などをしながら自然からの恵みを大切にした豊かな文化を形成してきました。
しかし近代国家形成過程の中で、いわゆる「同化政策」により生活基盤をうばわれたり、アイヌ語の使用を制限されたり、伝統文化が否定されたりするなど、いわれのない差別を受けてきました。今ではユネスコがアイヌ語を「極めて危機に瀕する言語」に指定しており、その継承が危ぶまれています。
そうした中、アイヌの人々による民族の言葉や文化を守るための努力が続いています。古式ゆかしい儀式やアイヌ語の伝承に加え、伝統の楽器や舞踊を西洋音楽と融合させた作品を若者が発表するなど、様々な取り組みが進められています。
東京にも多くのアイヌの人々が暮らしていると言われています。アイヌの人々の伝統や文化を理解し、心を通わせていくことが共生への第一歩です。
区では、互いの違いを認め合い共生の心を育むため、民族差別など様々な人権課題を取り上げた啓発活動を行っていきます。
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