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公開日:2019年1月1日 更新日:2023年10月17日
足立区拉致問題等啓発推進条例(2021年7月12日施行)
2021年7月9日、区議会定例会で拉致問題の解決の一助となることを願い、議員提案による本条例が全員賛成により議決されました。
拉致問題をはじめとする北朝鮮当局による人権侵害問題について、区民に対し積極的な啓発を行うことで、区民の認識を深めることを目的としています。
区はこの条例に基づき、区民への啓発推進や組織の機能強化を図ります。
「風化は許さない!」
北朝鮮当局により、1970年代から80年代にかけて多くの日本人が拉致されました。
これは、わが国の国家主権や国民の生命と安全にかかわる重大な人権問題です。
現在、政府が北朝鮮による日本人拉致被害者として認定しているのは17人です。このうち5人はすでに帰国を果たしていますが、12人は帰国できていません。このほかにも拉致の可能性のある方々は多くおり、政府は認定の有無に関わらず、すべての被害者を一刻も早く帰国させるよう、強く求めています。
足立区でも、「西新井事件」が発生しています。
西新井事件
秋田県下の海岸から密入国した北朝鮮工作員チェ・スンチョルが、小熊和也さん、小住健藏さんの2人の実在する日本人に成り代わり、対韓国工作、極東におけるスパイ拠点の構築、日本の防衛力等に関する情報収集等を行っていた事件です。
警察は、その後の捜査により、自称小住健藏こと通称チェ・スンチョルを免状等不実記載同行使違反の容疑等で逮捕状の発付を得て国際手配の手続を行うとともに、北朝鮮に対し身柄の引き渡しを要求しています。なお、通称チェ・スンチョルについては、蓮池さん夫妻拉致の実行犯としても、国際手配を行っています。
(警視庁および警察庁のホームページより抜粋)
年代 | できごと |
---|---|
1970年代から80年代 |
拉致事件の発生 |
2002年9月 |
第1回日朝首脳会談(於:平壌)。日朝平壌宣言に署名。 |
2002年10月 | 拉致被害者5名が帰国。 |
2004年5月 |
第2回日朝首脳会談(於:平壌)。 |
2004年7月 | 曽我ひとみさんのご家族3名が帰国。 |
政府拉致問題対策本部の特設ページ「北朝鮮による日本人拉致問題」では、啓発アニメ「めぐみ」や、拉致問題こども向けパンフレット「たいせつな人をとり戻すために」などの映像資料や拉致問題に関する様々な情報をご覧いただけます。
政府拉致問題対策本部「北朝鮮による日本人拉致問題」(外部サイトへリンク)
皆さんも拉致問題についての理解を深め、問題解決に向けた大きな力としましょう。
拉致問題を風化させないために、足立区では様々な啓発を行っています。
毎年12月10日から16日までの「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」にあわせて、区役所中央館1階アトリウムにて啓発パネル展示を実施しています。
パネル展示の様子(令和4年12月撮影)
拉致問題に対して、区民の皆様に関心と理解を深めていただくため、令和3年度から12月10日から16日までの「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」にあわせて、区内4駅(北千住駅、綾瀬駅、西新井駅、竹ノ塚駅)にて啓発キャンペーンを実施しています。
竹の塚駅での啓発キャンペーンの様子(令和4年12月撮影)
足立区拉致問題等啓発推進条例の制定を記念し、区民の皆様へ拉致問題について関心を持っていただき、正しい理解を深めていただくことを目的として、令和4年5月26日に拉致被害者の蓮池薫氏を招いての講演会を実施しました。
蓮池氏からは、北朝鮮での生活の様子や、帰国に至った経緯、未だ解決しない拉致問題への思いなどをお話しいただきました。
蓮池薫氏による講演会の様子(令和4年5月撮影)
令和4年には、若年層への啓発のため帝京科学大学(千住桜木)にて「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」の期間中、啓発展示を実施しました。
展示風景(令和4年12月撮影)
令和5年2月9日(木曜日)に西新井文化ホールにて拉致問題啓発舞台劇「めぐみへの誓いー奪還ー」を政府・東京都と共催で上演いたしました。
舞台劇の上演のほか、主催者挨拶、拉致問題についての行政説明、シンガーソングライター山口采希氏によるミニコンサートが行われました。
平井康夫 内閣審議官
小池百合子 東京都知事
近藤やよい 足立区長
シンガーソングライターの山口采希氏による「空と海の向こう」の歌唱
原田大二郎氏(横田滋役)と石村とも子氏(横田早紀江役)
ホワイエにて拉致問題啓発パネルの展示を行いました。
令和5年10月14日(土曜日)に拉致被害者・横田めぐみさんの弟であり、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会代表の横田拓也氏を招いて「北朝鮮よ、姉横田めぐみを帰せ!」と題した講演会を実施しました。
横田氏は講演の中で、「拉致問題を自分事として考えてほしい」と、拉致被害者家族としての悲しみ、葛藤などをお話しいただきました。
横田拓也氏による講演会の様子(令和5年10月撮影)
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