ここから本文です。
公開日:2016年6月15日 更新日:2016年6月15日
夏の風物詩の祭り。勇壮な太鼓の響きに心躍ったことはありませんか。その太鼓の膜は動物の皮から作られます。牛や豚などの命を失わせて肉や皮をとる仕事を「と畜」と呼び、その仕事に従事する家族の日常をとらえたドキュメンタリー映画「ある精肉店のはなし」が話題になりました。
その映画では、日ごろ、目にすることが少ない「と畜」の仕事が淡々と描き出されています。私たちが生きるために欠かせない尊い仕事であり、命の大切さが伝わってきます。
かつて同和地区(被差別部落)の人たちの多くは、この「と畜」などに従事してきましたが、感謝されるどころか、住居や身分を制限され、差別を受ける対象となっていきました。
今では、同和地区の人たちによる「と畜」の実態を見かけることは少なくなりましたが、その地域および関係する人々への差別はなくなっていません。インターネット上でその人たちを差別する言葉の書き込みや不動産業者による土地の歴史調査など、差別は根強く残っています。
同和地区の人たちへの差別をなくすためには、この問題への理解を深めるとともに、差別を許さない人権尊重の思想を普及させていくことが大切です。
区では、関係する人権団体と連携し、「区民企画同和問題講座」など啓発事業を進めています。
こちらの記事も読まれています
お問い合わせ
このページに知りたい情報がない場合は