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公開日:2012年8月1日 更新日:2012年8月1日

人生のエンディング

どんな人の人生にも最期があります。どんな最期を迎えたいのか。自分が死んだ後はどうして欲しいのか。財産、葬儀、お墓...まだまだ人生を楽しみたいと思っている方も、ちょっと立ち止まって、考えてみませんか。身辺の荷物を徐々に減らす。自伝を書く...自分らしい最期を迎えるために、人生のエンディングについては、元気なうちに考えておきたいものです。

1.エンディングノートとは

万が一の時に備え、家族や親しい方に、覚えておいて欲しいこと、自分自身の希望を書きとめておくのがエンディングノートです。このノートは、あなたにもしものことがあったときに、残された人に大切なメッセージを届けます。エンディングノートを作成したら、ご家族などの支援者に、このノートのことを伝えておきましょう。

2.遺言書について

相続では必ずお金の問題が生じます。相続によって、残された方々に無用なトラブルを予防するためにも、遺言書があれば安心できます。実際に、相続争いは、遺産総額200万から300万程度の方が多いと言われており、資産が多い方だけの問題ではないようです。

遺言書の主な種類

  1. 公正証書
    公証人が作成する方式です。遺言としては非常に強い効力があります。
  2. 自筆証書遺言
    最も簡単な方式です。ただし、遺言者が亡くなった後、家庭裁判所で検認が必要になります。
  3. 秘密証書遺言
    内容を誰にも知られたくない場合の方式です。ただし、公証人と証人の証明が必要になります。

公正証書遺言作成にかかる費用

公正証書遺言作成をする場合、相続額に応じて手数料が異なります。下記は、相続人一人の場合の手数料であり、相続人が複数いる場合には、それぞれの手数料が合算されます。さらに、相続額1億円以下の場合は、手数料に加え11,000円が加算されます。

遺言の相談機関

公的な機関としては、公証役場があります(相談は無料)。他に弁護士・司法書士・行政書士・税理士などが代表的です。また、区の無料相談も実施しています。

  • 千住公証役場[電話番号]03-3882-1177
  • 【区の無料相談】区民の声相談課相談係[電話番号]03-3880-5359

3.葬儀のこと

葬儀は、残された遺族が故人との別れをし、故人の冥福を祈るための目的があります。葬儀形式も、従来の形式に捉われず、近年では「自分らしい」「故人らしい」葬儀を希望する方も増えています。そのため、葬儀についての知識を深め、ご自身の希望をまとめておくことも大切です。

葬儀の種類

社葬・個人葬 会社や遺族が主催しておこなう一般的なもの
家族葬 親族や親しい者のみで行うもの。他の方々に失礼のないようお知らせし、弔問・香典等辞退する必要があります
密葬 親族のみで行うもの。密葬後、日を改めて本葬を行うことが通例です。お別れの会(偲ぶ会):宗教者を招かずに自由な形で行うもの。焼香の代わりの献花や、音楽を流す等が多くみられます
散骨・樹木葬 散骨は海・山・川などへ散骨し自然に帰すもので、取り扱っている葬儀社へ依頼できます。また、樹木葬は、墓標として樹木を植えて埋葬するものですが、墓地として登録された場所に限定されます
生前葬 ご本人が生きているうちに行うもの

一般的な葬儀の流れ

臨終後、死亡届や葬儀社へ連絡⇒喪主・葬儀内容の決定⇒通夜・葬儀の手配⇒通夜(午後6から7時頃)⇒葬儀⇒出棺・火葬⇒法要(通例、葬儀当日に初七日法要)・食事
詳しい流れは、不幸がありましたのページでご確認いただけます。

葬儀費用の目安

  • 標準的なお葬式:150万から180万程度(お布施は別)
  • 火葬のみ:20から30万程度
  • 家族葬:100万前後が主流
  • 樹木葬:30から50万+年間管理費+樹木購入費
  • 海・山への散骨:個人葬の場合、25万から
  • 永代供養:10から100万程度

区民葬儀

区民葬儀は、特別区区民葬儀運営委員会に加盟している葬儀業者(区民葬儀取扱指定店)の協力で、祭壇の設置や火葬などを特別区統一の協定料金で利用できます。葬儀の依頼は、葬儀をとり行う方が直接取扱店に申し込みます。

  • 区民葬儀取扱業者相談窓口
    全東京葬祭業連合会内(電話番号)03-3941-4291
    受付時間:月曜日から金曜日(祝休日除く)午前9時から午後5時まで
  • 葬祭券の発行については戸籍住民課届出窓口へ
    (電話番号)03-3880-5111(代表)

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