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公開日:2012年8月24日 更新日:2012年8月24日
最近は海外旅行をされる方も多いですが、海外から国内へ動物由来感染症が持ち込まれる危険性が増加しています。感染症には潜伏期間があるので、帰国後しばらく経過してから具合が悪くなった場合は、早急に医療機関を受診し、渡航先、滞在期間を必ず申し出ることが重要です。
海外で感染症にかからないようにするためには、感染症に対する正しい知識と予防方法を身につけることが必要です。特に、動物や鳥との接触には注意が必要です。
狂犬病は、発症するとほとんどが死亡する病気であり、まだ世界の広い地域で発生しています。狂犬病に感染した犬や動物に咬まれるなどして、人が感染し発症することが知られています。旅行等で海外に行く際は、その国が狂犬病の発生国か確認をすると共に、犬・猫や野生動物などに手をだしたり近づいたりしないようにしてください。日本では、平成18年にフィリピンで狂犬病に感染した犬に咬まれた人が、帰国後に国内で発症し死亡する事故が2件ありました。
もし、海外で犬や野生動物に咬まれたときは、すぐに傷口を水と石鹸でよく洗い消毒をすると共に、早急に現地の医療機関で狂犬病ワクチンの接種を行ってください。また、帰国時に検疫所に申し出てください。
渡航先(旅行先)の状況や活動範囲、目的などから危険度が高い場合には、事前に人用の狂犬病ワクチンの接種を受けておくこともできます。
鳥インフルエンザ(H5N1)は、東南アジアを中心に拡大し、ヒトへの感染事例も増加しています。
一般的に感染した鳥と濃厚に接触した場合にヒトが感染します。生きた鳥が売られている市場や養鶏場に不用意に近寄らず、弱った鳥や死んだ鳥には絶対に触れないようにすると共に、手洗いやうがいを心がけましょう。
蚊を介した感染症として、熱帯・亜熱帯地域で流行しているマラリア、デング熱やアフリカ、ヨーロッパ、中東、中央アジア、西アジア、米国で流行しているウエストナイル熱などがあります。予防法として、長袖・長ズボン着用や虫除けスプレーなど、蚊に刺されないための対策が必要です。
また、食べ物、水を介した感染症としてのA型肝炎、E型肝炎、コレラなどもあります。生水・氷・サラダ・生の魚介類等の飲食は避けるようにしてください。
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