敬老の日を前にした9月19日（土曜日）、今年度中に白寿（99歳）を迎える区民12人の自宅や施設を足立区の近藤区長が訪れ、「長寿証」と「記念品」を贈呈して長寿を祝った。
江北二丁目の浅賀靜子（あさがしずこ）さんは自宅で家族とともに近藤区長を迎えた。
浅賀さんは99歳とは思えない、つやつやの肌が印象的なおばあちゃん。書道の師範の資格を持っており、今でも通所するデイサービスで書いているとのことで、部屋には達筆な書が飾られていた。戦争で夫を失い、女手ひとつで息子さんを育てあげた苦労人であるが、今では大勢の家族に囲まれて幸せな日々を過ごしている。息子さんの妻である浅賀和子さんによると、「義母はきついところもあるが、けんかしてもあとあと気にしない人」とのこと。ご本人に長生きの秘訣を聞くと、「色々あるが、ひとつと言われれば、無理をしないで自然体でいること。」と笑顔で話していた。
次に訪問したのは、新田三丁目の篠田たか（しのだたか）さん宅。
篠田さんも99歳とは思えない、お話し好きで元気なおばあちゃん。民謡が得意で、過去には様々な大会で賞状やトロフィーをもらったこともある。足立区の江北で生まれ、以来ずっと足立区にお住まいとのこと。自宅の庭の菜園で草むしりをするのが好きで、「きれいになると気持ちがすっきりする。バケツ3杯の雑草を取る時もある。」と話す。食事の好き嫌いはなく、肉でもなんでも食べるとのことで、それが長生きの秘訣と語る。「ここまで長生きできたのも周りの人達のおかげ」と、周囲への感謝の気持ちを、謙虚に話していた。
足立区で今年度白寿を迎える高齢者は、平成27年9月1日現在、男性14人、女性136人の合計150人。百歳以上の高齢者は男性22名、女性181名の合計203人。区内最高齢は107歳の女性。
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