足立区


全国から一茶ファン・俳句ファンが集結!小林一茶ゆかりの炎天寺で毎年恒例の「一茶まつり」が開催されました

11月23日(木曜日・祝日)、江戸時代後期の俳人、小林一茶ゆかりの炎天寺で、毎年恒例の「一茶まつり」が行われ、全国各地から多くの人が集まった。
炎天寺は、平安末期に源頼義、義家父子が建立したと伝えられる由緒ある古刹。小林一茶が千住に住んでいた俳人、建部巣兆や竹塚の作家、竹翁東子などとこの寺の周辺をよく歩き、「蝉なくや六月村の炎天寺」「やせ蛙まけるな一茶是にあり」などの句を残したとされている。炎天寺境内にはそれらの句碑が建てられ、昭和37年、一茶の命日である11月19日に地域の有志が「一茶まつり」として法要と句会を開催。翌年からは、命日に近い祝日の11月23日に行われ、今年で56回目を迎える。
この日(23日)は冷たい雨が降る中、午前9時30分から本堂で一茶を偲ぶ「第191回一茶忌法要」が開催された。その後、午前10時30分から行われる予定であった名物「奉納蛙相撲」は、あいにくの天気のため勝負はお預け。せめて姿だけでもと細身で緑色の「やせ蛙」と小太りで茶色の「大蛙」が境内の一茶像前に登場し、がっぷり四つに組むポーズを取ると、傘を片手にカメラを構える来場者たちから一斉にシャッターが切られた。
午前11時からは、一茶まつりのもうひとつの名物「全国小中学生俳句大会」の表彰式がスタート。隣接する八幡神社の境内の一角に張られた大テントには、全国から大勢の小中学生とその保護者、学校関係者などが集まった。
この大会は、小さな動物や子どもの世界をやさしい目で俳句にした一茶の作品が少年期の情操教育に適するという理由から、子どものための句会として昭和38年から一茶まつりと併行して行われている。当初の応募数は近隣の小中学校から集まった300句程度であったが、年々人気が上昇。近年は全国の小中学生から10万を超える応募が寄せられるようになり、これまでの応募総数は約695万句にも上るとされている。
今年は小中学生合わせて93,678人から俳句が寄せられ、一茶まつり委員長を務める炎天寺の吉野秀彦住職や審査委員長を務める俳人の高野ムツオ氏らによる審査の結果、小学生の部で851句、中学生の部で669句がそれぞれ入賞作品に選ばれた。
最も優れた句に贈られる特選・一茶まつり大賞(中学生の部)に選ばれたのは、世田谷区立梅丘中学校1年生の田尾真彩さんの句『ピカドン(※)を無言で語るワンピース』。家族で訪れた広島平和記念資料館での体験から作ったという人生初の一句で、見事栄冠に輝いた。吉野住職は「資料館の熱線で焦げたワンピースから原爆の恐ろしさを知った衝撃が伝わってくる。すばらしい俳句をありがとう。」と賛辞を惜しまなかった。

※原子爆弾のこと。


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