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公開日:2020年1月1日 更新日:2020年1月1日

~足立大好きインタビュー~ 玉ノ井部屋 玉ノ井親方

このまちで、人と夢を育てる。

区内には「境川部屋」と「玉ノ井部屋」の二つの相撲部屋があり、夢をかなえるために若き力士が日々厳しい稽古に励んでいます。玉ノ井部屋の玉ノ井親方に「あだち」の魅力などを語っていただきました。

玉ノ井部屋

 

夢を持って何事も強い気持ちで-玉ノ井親方-

真剣勝負だからこその悔しさ

先代(実父)が梅田に部屋を興したのが、平成2年。ここ(西新井)に移ってからは15年くらいなので、足立区に部屋を興して30年になりますね。毎年10月に、小・中学生の未経験者から道場に通っている子まで、総勢200人くらい集まる相撲大会を開催しています。一番は、楽しむことですが、中には負けて泣いてしまう子もいて。でも、勝負の中で「悔しさ」を覚えてくれたのかなと思うと、それも嬉しいですね。
うちの部屋には足立区出身の力士がいますが、その相撲大会に出ていた子もいます。彼らは小さいころから、毎日のように部屋にごはんを食べに来ていて(笑)、もうここが実家みたいなものですよね。

玉ノ井部屋の様子-その2-

地域の方たちに恩返しをしていきたい

玉ノ井親方中学や高校のころ、学校をやめて大相撲に行きたいとごねたことがあったんですが、当時の相撲部の監督が「高校横綱になったら、すぐに行っていいよ」っておっしゃって。高校2年のときは、いいところまでいったんですが3位で終わっちゃって。でも、結局は高校時代に相撲部で教わったことが、のちに大相撲に入ってからの基盤になっていますし、大きいですよね。
相撲を続けられたのは、今思えば運命的なものだと思います。いろんな方々に支えられてきたので、本当にありがたいです。支えがあったからこそ、この部屋もできたと思っています。
現役時代に優勝をしたときは、西新井のお大師様から部屋の前の通りまでパレードさせていただきました。沿道に8,000人ぐらい集まってくださって、もみくちゃにされたって感じでしたね。とってもうれしかったです。
我々は本当に地域の方たちにお世話になっているので、少しでも恩返しできればうれしいです。

地方巡業を行うことも地元への恩返し

2019年4月に足立区の東京武道館で巡業をやりました。地元ということで私が担当で、役所にも挨拶に行きました。両国からそう遠くはない場所でお客さんが入るのかと最初は心配しましたが、おかげさまで大盛況。たくさんの方に来ていただいて、無事に終われてよかったです。会場となった東京武道館は、東日本大震災のときに、被災者の方が避難されていたところでもあって、そのときは、部屋でちゃんこをつくりに行ったりしていたので、感慨深かったですね。

相撲で一番大切なのは基礎。基礎をやらずに強くはなれない

玉ノ井部屋の様子-その1-稽古で一番きちんとやらせるのは、四股、すり足、てっぽうという相撲の基礎運動です。これに時間をたっぷりかけます。基礎をちゃんとやらないと、ケガをしてしまうんです。

基礎運動でしっかり体をつくって本場所を戦う。本場所での勝ち負けは、自分たちが稽古してきた結果です。負けたら反省して次にいかす。勝ち越したら、番付があがるので、さらにやらないといけない。すべては基礎が大切だと思いますね。

 

新年は相撲部屋らしく、豪快に

年末に餅つきをしたあと、忘年会を部屋のメンバーだけで行います。そのあとは正月2日まではお休みです。実家に帰る力士も、部屋で過ごす力士もいます。3日は一門の連合稽古があるので稽古がスタート。4日は新年会です。お寿司屋さんを呼んで、100人前握ってもらうので、みんな喜んで食べますね。

玉ノ井部屋の様子-土俵-

初詣はみんなで西新井大師にお参りに行きます。三が日は混み合っているので、それを過ぎてからですが。門前にある「干物バー栃東」は、私の兄の店です。干物でお酒を飲むというちょっとおもしろいコンセプトのお店なんです。干物以外にもいろいろな料理があるので、私もよく行きます。

夢を持ってやり続けること

玉ノ井部屋の様子-その3-

人生はつまずきもあると思いますが、それは誰にでもあることなので、気にせず、やり続けることが大切ですね。私の座右の銘は「夢」。夢に向かって何をすべきかというと、やはり努力です。挫折を挫折と考えずに、遠回りしてもまた戻れるんだと、何事も強い気持ちで続けてほしいですね。

 

 

 

玉ノ井親方

玉ノ井太祐(たまのいだいすけ)[本名・志賀 太祐]

元大関・栃東。昭和51年11月9日生まれ。東京都出身。明治大学付属中野高校時代に高校横綱に輝き、実父(元関脇・栃東)が親方の玉ノ井部屋に入門。平成6年九州場所で初土俵。平成19年に引退。平成21年に14代玉ノ井を襲名。

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