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更新日:2017年10月6日

~足立大好きインタビュー~ 漫画家 鈴木小波(さなみ)さん

千住がまるごと舞台の漫画「ホクサイと飯さえあれば」千住がまるごと舞台の漫画「ホクサイと飯さえあれば」(講談社)連載中
鈴木小波さん

 千住の一軒家に住み、千住大学に通う女子大生のブンとぬいぐるみのホクサイが繰り広げる創意工夫・自炊ライフを描いた漫画「ホクサイと飯さえあれば」の作者、鈴木小波(さなみ)さん。実際に千住に暮らし、リアル千住ライフが漫画にふんだんに登場します。2017年1月よりMBS/TBSドラマイズム枠にて、上白石萌音さん主演の実写ドラマ化され話題となりました。こちらも全・千住ロケで撮影。「ホクサイと飯さえあれば」は『ヤングマガジンサード』(講談社)にて2014年vol.1(創刊号)より連載中。単行本は、2017年7月20日に第5巻が発売。千住暮らしを満喫中の鈴木小波さんにお話をお聞きしました。

千住はぎりぎりの場所

荒川

  千住には11、2年住んでいます。千葉の実家の近くって山はあったのですが、川はなくて、川辺に憧れがあったので、川の近くに住みたいなとずっと思っていたんです。だから一人暮らしを始めるときに、常磐線沿線で、実家からも遠くない千住を選びました。松戸よりは都心のほうがいいと思いましたし、かといって、北千住より都心になると家賃が高くなってしまうし、ぎりぎりなのが、千住でした。ぎりぎりの場所だなあと今でも思います。環境もとてもいいし、路線も6本も通っているのでどこへ行くにも1本で行けてすごく便利です。

 引っ越してくる以前からまちに悪いイメージはまったくなかったのですが、名刺を渡したときに「足立区」の住所を見て治安が悪いところ、って言われることがあって、そうなのかなと思うこともありましたが、住んでみて、少なくとも千住はとても治安はいいですね。

 よく歩いてます。千住の裏路地の感じとか、土手とか寺や神社の雰囲気がすごく好きなんです。生まれ育ったのが、新興住宅地で新しい土地なので、うちのまわりには寺も神社も何もなかったんです。千住には寺や神社がすごく多いですよね。とても落ち着きます。寺や神社に行くと、空気が違いますよね。寺や神社はどこも好きですが、慈眼寺では雨宿りできる東屋があって、落ち着きます。知る人ぞ知るスポットみたいで、ご飯を食べてる人も見かけます。慈眼寺は6巻(来春発売予定)に登場します。千住神社も好きですし、4丁目氷川神社は子どもたちが遊んでいる感じがいいですね。

慈眼寺シーン 千住のなかだけで七福神めぐりできるくらい神社があるなんて、とても楽しいです。お寺や神社で四季を感じられるのがすごく楽しいなと思っています。お正月の七福神めぐり、赤門寺のお閻魔さまの縁日(7月15日、16日、12月15日、16日)、富士塚のある神社では富士開き(7月1日)、千住神社では、その日だけ富士塚に登れるんですよね。秋のお祭りも賑やかです。秋のお祭りは神輿が出て面白そうだし、一度、参加して取材したいなあと思ってるんですが、9月がちょうど〆切と重なるのでなかなか参加できずにいます。

個人店ががんばっているまち

商店街シーン それから千住は個人店ががんばっているので、買い物するのに楽しいですよね。ごはんは作るのが好きなのであまり外食はしないのですが、パン屋さんや喫茶店はよく行きますね。でもだんだん古いお店がなくなってきているのが寂しいです。最近、好きだったお店がいくつもなくなって残念です。

石黒のあめもなくなってしまいましたし、ニューあわやもなくなってしまいましたよね。(新装版「ホクサイと飯」に登場)あそこの店内がすごいレトロで、大好きだったんですよ。サンローゼも、打合せにとても重宝していたんですけど…。ご飯もおいしかったんですよね。旧街道沿い、本町センター通りの、今タピオカ屋さんになっているところが、以前はだんご屋だったんですが、真っ黒なよもぎ餅を出すお店で、大好きだったんです。おじいちゃんとおばあちゃんでやってる店だったので、いつの間にかなくなってしまっていました。今でもときどき食べたいなあと思います。そんな、なくなってしまった店の味を、漫画の中で再現してみたいとも思っています。

 千住の裏路地や風景が、絵的にもとても好きですし、ネタにしやすいものがたくさんあります。「ホクサイと飯さえあれば」がスタートするときに、担当編集者が「千住押しでいきましょう」って言い出したんですね。今は、まちの名前を出したほうがキャッチーですし、千住はいいまちなのに、意外に舞台になってないなと思ったんです。前作「ホクサイと飯」のときも千住が舞台でしたが、「ホクサイと飯さえあれば」では、それをより色濃く描き込むようになっています。

 いろいろ描いて来ましたが、これから描いてみたい千住もいろいろあります。たとえば、お化け煙突や、昔、映画館が多かったこと。商店街のおじいさんから聞いたんです。あと、祭りのこと。それから、ホクサイはブンの相棒ですが、昔、本物の北斎が、千住の絵を何枚か描いてますよね。その話もいつか描けたらオモシロイかなと思ってます。足立市場の日は、5巻で登場します。路地

漫画家デビューからの「縁」と「運」

  前作「ホクサイと飯」で漫画家として生計を立てているブンの8年前の学生時代を描いているのが「ホクサイと飯さえあれば」です。自分がモデルではないですが、体験談を交えて描いています。

 昔から絵を描くのが好きだったので描いていましたが、本気で漫画家になろうと思ったのは遅くて、22歳くらいのときです。学校は、美術の専門学校へ行って油絵を描いていたのですが、そのときは特に何も考えていませんでした。知り合いの漫画家さんのアシスタントをさせてもらうようになって、初めて、自分でも何か描いてみたいと思うようになりました。描いて4社くらいに持ち込んで、1社だけ、担当さんがついてくれました。それから2-3年後に、小学館の少年サンデーで描いた『なりきりドキホーテン』がデビュー作です。演劇部の部長がなりきりすぎちゃうという、ギャグ漫画でした。

 その後、少年誌や学年誌で描いて来ましたが、今に至ることができたのは、「縁」と「運」でしょうか(笑)。もちろん、縁ができるように、いろんな種をばらまいていたのですけれど、いつも、人のつながりが、次の仕事へと結びついていきました。

 「ホクサイと飯」が生まれたきっかけも、そうです。「ケロケロエース」(角川書店)で連載を持っていたときの編集担当者が「サムライエース」に移って、「何かやりませんか?」と声をかけてくださったんですね。「サムライエース」という漫画雑誌は、名前の通り、日本のものを扱う雑誌で、ヤマトタケルなど歴史上のお話などが多かったのですが、必ずしも歴史ものでなくても、日本のものならOKと言われたんです。それで、いろいろ考えているうちに、かねてからやりたいと思っていた飯ものを描いてみたいと思うようになりました。飯もの漫画はこのところ人気がありますし、自分自身、好きなんですね。食べるのも好きだし、つくるのも好きです。日本のものということで、「和食」をテーマに「ホクサイと飯」の連載をはじめました。

 楽しかったし評判も良かったのですが、翌年、雑誌が休刊になってしまったので、他の雑誌の編集者の知り合いに、続きを描かせてもらえないか、聞いてみました。モーニングの編集さんに相談したら、「ヤンマガで新雑誌やるらしいよ」と言われ、ちょうど声をかけていただいていたヤンマガの編集さんにお話ししたら、そうそう『ヤングマガジンサード』が始まるんですよ、ではこちらでやりましょうか。ということで、新しい連載「ホクサイと飯さえあれば」がスタートしました。

「ホクサイと飯さえあれば」うらばなし

料理シーン 〆切前なのに突然、ごはんをつくりはじめちゃうのは、私もブンと同じです(笑)。食べたいときにつくります。つくっちゃいますね(笑)。

 食べるシーンを描かないのは、グルメ漫画の先がけの「花のズボラ飯」に描かれている食べるシーンが、ものすごく艶っぽくて、それには勝てないと思って、それなら食べるシーンは要らないなと思ったからです。それで、作るシーンをたっぷり描いて、つくるのが楽しいなあと感じてもらえるような漫画にしました。味見シーンさえ、ほぼないんです。それなのに、「食べてるシーンが美味しそう」って感想を、よく言われます(笑)。

 食べるシーンがないので、誰でも味がわかる、読者が味を想像しやすい、基本の料理だけにしています。究極のメニューではなくて、基本の料理ですね。

 ただ、自分でつくるときもいつも適当で、味見もしないし目分量でつくるので、レシピのグラムを考えるのが大変です(笑)。

 漫画では、ブンが一人でつくることが多いですが、餃子は、家族みんなでつくるシーンを描きました。ただ、漫画の中には出てくるのですが、餃子は意外に手間がかかるので、実家にいるころはつくりましたが、今はもっぱら「りんりん」(千住中居町)の餃子です(笑)。安くて美味しいですよね!

 ホクサイシーンホクサイのモデルは、私が持っているスティッチのぬいぐるみなんです。ずっと大事にしていて、一緒に寝たり、しゃべりかけたり、お腹にのっけたり…かわいがりすぎて、ボロボロになっちゃってます(笑)。だから、ドラマ化されることになったときも、他は特に口は出さなかったんですが、ホクサイだけはうるさいですよ、って話して、時間を取って打ち合せさせてもらいました。もちろんモデルのスティッチを持って行きました。

 本当にイメージ通りにつくってくださって、かわいくて仕方がないんです。抱きしめたいくらいなのですが、2期目があるかもしれないことを考えて、汚せなくて、ちょっと触るにも、「黒いところを持ってください」って言われています(笑)。

 ドラマになったことは、うれしいですねー。でも、自分の考えたことが動いてる、自分が考えたせりふを言ってくれてる、というのがちょっと恥ずかしいですね(笑)。ロケを見に行ったのは一度だけです。

 ふらんすや(千住3丁目)でジュンちゃんがパンの耳を大量にもらうシーン、あれは、実際に、たまに、もらっているからなんです。一度、あのジュンちゃんみたいに、大量にもらったことがあって(笑)、それがもとになっています。

鈴木小波さんにとって、千住とは?

千住シーン 千住はどこも好きで、これまで話してきた以外でも、柳原の商店街とか、キデンキとか、桜木町団地とか、よく通る裏道の路地とか・・・

 家賃については、千葉や埼玉のほうがずっと安いし広い部屋を借りれるんですが、千住は便利ですし、景色もいいし、住みやすいし、医者や病院も多いし。すぐ都心にも出られるし、やっぱり、千住でいいかなってなりますね。

 「ずっと暮らすまち」かな、千住は。

鈴木小波(すずき さなみ)

漫画家。千葉県柏市出身。足立区千住に住み、千住を舞台とする「ホクサイと飯さえあれば」を『ヤングマガジンサード』(講談社)で連載中。同作は、同じく全・千住 ロケでドラマ化された、上白石萌音さん主演の実写でも話題に。
もう一つ連載中の「燐寸少女」(角川書店)は2016年にSKE48佐藤すみれ主演で映画化している。

 

著名人が語る!足立大好きインタビュー

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