ホーム > 区政情報 > 広報・報道 > シティプロモーション > 足立大好きインタビュー > ~足立大好きインタビュー~ プロゴルファー 廣田真優さん
ここから本文です。
公開日:2018年12月3日 更新日:2018年12月3日
足立入谷小学校2年生のときからゴルフを始め、6年生のときに全国小学生ゴルフ大会で優勝するなど活躍を重ね、2018年7月に行われたプロテストに初挑戦で合格した廣田真優さん(19歳)。400人を超えるエントリーがあった中、最終合格者は21人。高卒一発合格したのは5人で、その中でも17アンダーとトップ、全体の中でも4位と好成績でプロになる夢をかなえた。
ゴルフを始めたのは、小学校2年生のころです。
お父さんとお母さんがやっているのを見て、面白そうだなあと思ったのがきっかけです。小学校のときはただ、ゴルフが楽しくて仕方なかった。学校が終わるとゴルフスクールに行き、休日はコースに出るというゴルフ漬けの毎日で、遊ぶ時間もほとんどなかったのですが、ゴルフをやっていると、全国に友達ができてうれしかった。昔の仲間と話すと「あのころは楽しかったね~」って(笑)。
お父さんからは、マナーやルールを厳しく教えられました。小さいころに、グリーン上でクラブを引きずって歩いたことがあって、「大事につくられたグリーンなんだから」って、ゲンコツをもらったこともあります。小さいころは、お父さんがコーチ。うまくなってくると、お父さんと2人でグリーンに乗るたびに、お互いに厳しく指摘しあって(笑)。今は負けません(笑)。
それから、お父さんとは、お小遣いをかけて勝負していました。それが効いたのかな(笑)。スコアを絶対に伸ばしてやろうって。1回優勝したら1万円とも言われていて、貯めていました。
【母】
ただ、この子がお小遣いをちょうだいと言ってきたことは今まで1回もないんです。お金があっても全然、使わない。今もです。山陰レディース(山陰合同銀行 Duoカードレディース)のときの賞金も全部、渡してくれました。
いつからプロゴルファーになりたいと思ったのか、はっきりは覚えていないのですが、足立入谷小学校4年生のとき、10歳の「二分の一成人式」では、将来の夢として書いていましたね。6年生のとき、「ロレックスジュニアゴルフチャンピオンシップ」や「全国小学生ゴルフ大会」などで優勝し、このとき「あだち教育だより*1」でも取材いただきました。中1のときには「世界ジュニアゴルフ選手権*2」の日本代表として、アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ周辺で開かれた大会にも出場しました。
*1 あだち教育だよりNo.50 廣田真優さん(PDF)
http://www.city.adachi.tokyo.jp/g-shien/k-kyoiku/shochu/documents/d09800258_3.pdf
*2 タイガー・ウッズ選手、池田勇太選手、宮里美香選手、石川遼選手なども出場した
中学校はゴルフ部のある杉並学院に通っていましたが、このころ、もう伸びない、思うように結果が出ない、ということが続きました。小学生のころがピークで良かったので、やめたいとも思いました。試合に出ても意欲はなく、ただ出場しているだけ、という時期がありました。なんでだろう・・・中学時代は、遊びたいって気持ちがすごく強かったんです。でも、癖というか習慣になっていたので、練習は続けていました。遊びに行っても帰ってから練習するとか、練習してから行くとか。毎日です。
中学になると距離も伸びるので、そこで伸び悩む人が増えますね。小学校のときは何も考えてなくて、純粋に楽しかったのですが、中学時代はスコアのことで悩んだ。でも、今思うと、ゴルフはあんまり考えすぎないで、やったほうがいいと思う。ちょっとでもスコアを気にし出したらつまらなくなるので。一打がどうとか考えすぎるよりも、ゴルフを楽しんで集中したほうがいいと思います。「やりたくない」って気持ちが出てきてしまうので、何も考えずに楽しむことです。小学生時代のように。
お母さんがよく、オンとオフをしっかり分けなさいと言ってくれたのですが、メリハリをつければ気分転換もできるし、ゴルフに対する気持ちも変わってきます。遊びたいのを我慢してストレスをためるより、「思いっきり遊ぶ」「しっかり練習する」というのをメリハリつけて両方やっていったほうが長続きするんですね。それは、今も変わらず続けています。
【母】
大会などで見ていると、うまい子がいても、うちの子と大差がない。ここに残れるか残れないかはちょっとの差です。じゃあその差は何?って考えたときに「モチベーション」だろうと。だから、しっかり遊んだほうがいいと。
高校は堀越高校でゴルフ部はなかったのですが、ゴルフ部として所属させてもらいました。高校生のときに国内大会で優勝して、その副賞で、「ジャカルタワールドジュニアカップ」「ブリヂストンゴルフトーナメントオブチャンピオンズ」などのツアーに出る権利をもらいました。海外では楽しいのかな、その2大会はどちらも優勝しました。中国の雑誌に掲載されたこともあります。英語はあまりしゃべれないけど、物怖じはしないほうですね。
大学からも声がかかったのですが、今の道を選びました。プロになって、最近は香川、京都・・・と移動も多く忙しいですが、オフの日に時間を作って、友達とごはんを食べに行ったり遊びに行ったりしています。ちなみにオフの日も、朝練習してから出かけます。でも長時間はやらないです。朝、自宅裏を改装した練習場で1時間、午後、ジャンボゴルフで1時間半とか。だから疲れないで毎日できるのかな、って(笑)。すごい人だと1日中やっている人もいますが、私にはそれはできない。ただ、練習時間は休みなく、集中してやりますね。
筋トレは・・・特にしていません。グリーンの上がり下がりで疲れて、終わって帰ってくるとへとへとになるくらいなので、十分かなと。今のコーチも自由にやらせてくれています。
飛距離も、練習ではそれほどでもなくても、本番ではアドレナリンが出て240ヤードとか飛んでしまいます。試合のときは、気持ち的にどこかスイッチが入っていて、「無」の状態です。あまり緊張もしないほうですが、プロ試験のときの一番ホールは緊張しました。ここから始まるんだなと。でも、そこからは、普通の試合だと思って臨みました。プレッシャーをあまり感じないのは、私があんまり深く考えないからかな(笑)。緊張をすることはほとんどありません。試合のときは「無」になるので、声をかけられても気づかなかったりするくらい。周りが見えなくなりますね。
【母】
プロ試験少し前に体調を崩して、私はどきどきして変な汗をかいていましたが、真優は「行けるから全然大丈夫だから」ってまったく緊張している様子はありませんでした。今年は過去最高に難しい試験と言われていましたが、よく調整してくれました。
夢は、直近では、QT*3の試合で35位までに残って、来年、レギュラーツアーに出ること。そして、一番大きい夢は、賞金女王になることです。
今は楽しいです!応援してくれる人が増えて、うれしいですし、試合をしていても楽しいって思えます。応援してくれる人がいると、がんばれますね!自分のためだけでなく、楽しんでもらいたいなあ、良いところを見て欲しいなあと思うから集中もするし、意識が違います。
今日のピアスは、このところ、連戦で忙しかったので、バーディ賞のご褒美として買いました。初めて、賞金を使って買いました。私、衝動買いはしないんです。本当に欲しいものだけを買います。試合に出るには交通費などもかかるので、今は貯めるとき、我慢のときです(笑)。
足立区で生まれて、今の家で大きくなりました。
子どものころからよく行っていて好きなのは、「イカ公園(いりや中央公園)」。たまり場でしたね。友達とよく集まって遊んでいました。
好きな店は、谷在家の飲食店「かなけ」さん。小さいころから、試合が終わるといつも行っていました。ごはんがおいしくて大好きなんです。特に、「トマト明太子ソースカツレツ」が好きです。ジャンボゴルフ場近くの「大成苑」さんも、すっごくおいしくて好きです。試合の前や、試合が終わった後の自分へのご褒美として、けっこう行きますね。私、食べるのが大好きなんです(笑)。この2軒はけっこう行きますね。
足立区は、公園が多くて、駄菓子屋さんがあって、子どもにとって住みやすいまちですね。試合が終わって、高速を降りたとき、「家」に帰ってきたなあと思います。
足立区の子どもたちへのメッセージ?そうですね。「楽しむこと」が一番大事って伝えたいですね。あとは、「誰に対しても絶対負けない」と思うことです。私も負けず嫌いだったのですが、かけっこでも何でも、がんばっていればいつか必ず「勝つ」ことができます。「楽しむこと」と「負けたくない」って気持ちがあれば、壁は乗り越えられると思います。
プロゴルファー。足立区生まれ、足立入谷小学校、杉並学院中学校、堀越高校出身。
小学校6年生の時、全国大会で優勝。中学校1年生で世界大会に進出し、高校生の時には、世界大会で優勝するなど数々の成績を収めている。飛距離は220ヤード、ベストスコアは66(2017年8月時点の情報)。パターを得意とする。2018年7月、高校卒業後にプロテストに一発合格し、現在数々の試合で活躍中。
こちらの記事も読まれています
お問い合わせ
このページに知りたい情報がない場合は