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公開日:2012年7月21日 更新日:2012年7月21日

~足立大好きインタビュー~ ヘアサロンISMオーナー 吉田潤さん

ヘアサロンISM オーナー 吉田潤さん「北千住は放課後が楽しい街」

多くの芸能人やモデルが足を運ぶヘアサロンISM(イズム)。北千住にあるそのサロンが、実は渋谷系ギャル文化の発祥とも言われています。今回は生まれも育ちも千住であり、足立区を愛しているというというISMのオーナー吉田潤さんに、お話をうかがいました。

渋谷のギャル文化発祥の地は北千住

吉田潤さん

たまたま雑誌のモデルをやっている子を僕が担当したことをきっかけに、90年代後半から渋谷系ギャルが北千住に押し寄せたんです。美容室にはそれまでモードの世界しかなかったけど、ISMが提案したストリートの世界観をギャル、ギャル男たちがカッコイイと思った。で、ギャルになるには北千住に行かなきゃって(笑)。だから、渋谷のギャル文化発祥の地は北千住と言われています。

自分には美容師が一番

美容師になったきっかけは、母親も北千住で美容師をやっていたことが大きいです。思い返せば、子どもの頃、練習用のウィッグ(かつら)を切って遊んでいました。そのときから、髪を切ることがとても好きだったんでしょうね。気付けば、自分の子どもも同じことをやっています。

それで中学校を卒業した後、兄も働いていた青山の有名な美容室で働くことになりました。技術を身につけるために必死に修行したんですが、21歳で一度、美容師を辞めてるんです。バイクを乗り回したり、ディスコ通いをしたり。22歳のときには、バブルの絶頂期だったこともあって、知り合いとハウスクリーニングの仕事を起業して、美容師の世界から離れていました。

その後、25歳のとき、兄が独立して北千住で美容院を始めることになったとき、手伝うことになって、また美容師の世界に戻ってきたんです。起業してみて、畑違いのことをする大変さが身にしみました。結局、自分は美容師が一番なんだなって気付いたので、それからは美容師を続けています。

何よりもこの街には温かさがある

僕が独立して店を持つとき、青山とか銀座とか色々な選択肢があったけれど、北千住に出しました。それまで来てくれていたお客さんを大事にしたいって気持ちがあったし、何よりもこの街には温かさがある。生まれも育ちもずっと足立区で、自分が自分でいられるまちだと感じていたからです。今は、お客さんに芸能人やモデルの方が多いこともあり、青山にもお店を一店舗出しておりますが、やっぱり地元は気持ちが楽ですね。まちの温かさが商売を助けてくれているので、なおさら千住に根付いていこうと思うようになりました。鉄板焼きなど他業種のお店も千住に開いているんですよ。

北千住は放課後が楽しい街ですね。仕事が終わって、銭湯に行って、帰りに馴染みの赤提灯に寄って。銭湯には、週に4回は通っています。モードな仕事をしているので、まっすぐ家に帰ると引きずっちゃう。自分を切り換えたいんですね。

生まれ育ったこのまちの役に立ちたい

足立区は今、大学を作ったり、色々な開発を行っています。でも、路地裏とかいいところは大人たちがちゃんと守って、残しているところがいい。近所の人が息子を注意してくれて、親が放っておいても、商店街が教育してくれますし。都心でもなく、郊外でもない。ここらへんのポジション、魅力のある街だと思います。

僕も、弱いものいじめをしていたり、マナーが悪い子を見つけたら、しっかり叱ります。少なくとも足立区では、そういう、悪い友達関係はせめて足立区ではなくしたいですから。僕は、今の子どもたちを見ていると、不安なんですよね。美容室では従業員をたくさん面接してきましたが、ますますそう感じています。例えば携帯電話が普及して、家へ電話することがなくなりましたよね。そのせいか、普通は常識として身についている電話の応対ができていない。そのことをちょっと厳しく注意するだけで、辞めちゃったりするんですよ。子どもの教育については、色々と話したいことがたくさんあります。

生まれ育ったこのまちの役に立ちたいと思っているし、まだまだこのまちでやりたいことはたくさんあります。東口の縁日も復活させたいし、大踏切も何とかしたい。そして、おじいさんになっても、子どもたちが荒川の土手をダンボールですべっているような、そんなまちをしっかりと残していきたいです。

ISMにて

<談2011年11月25日>

よしだ・じゅん

北千住に生まれ育ち、店を構えるヘアサロン「ISM」のオーナー。ヘアスタイリストとして、1990年代後半に渋谷を席巻したギャル文化を生み出すほか、サロンには多くの芸能人が通いつめ、カリスマ的な人気を誇る。

 

著名人が語る!足立大好きインタビュー

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