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更新日:2012年8月1日

シリーズ現場 12月10日号『あだちの農業を支える「農」の先駆者たち』

狭い耕地面積だからこそ、手間を掛けて質の良いものを作る。これを続ければ、都市部でも農業経営が成り立つ。ただそのためには、高い技術力と綿密な計画が必要だ。区内には、その両方を併せ持ち、作成した農業経営改善計画が認められて「認定農業者」となった農業者が32ある。うち2人の認定農業者を取材した。

環七沿いで育つ「金賞」の花

慣れた手つきで作業する小林代表

▲丹念に育てたハボタンを手に笑顔を見せる並木さん

22年に開催された第59回関東東海花の展覧会で金賞を獲得するなど、これまでに数々の受賞歴がある並木一重さん(59歳)。並木さんの農地は、家電量販店などが立ち並ぶ環七(環状七号線)沿いの一角にある。花が専門で、一年中出荷できるようにハボタンのほか、キンセンカやサルビアなど、多品種を栽培する。

気候の異なる地域で栽培された花を都心の公園などに植えると、色が変わるなどの不都合が生じることもあるので、都心近くで育った並木さんの花は人気があるという。

「夏場は早朝からビニールハウスに入り、生育状況などを一株一株観察します。植物と『会話する』ことを大事にしています」。また、土にもこだわりを持っている。元肥や腐葉土の割合を工夫して、自ら培養土を作っている。腐葉土には区内の公園清掃で集まった落ち葉をリサイクルして利用しているという。「無料提供されるので、助かっています」と並木さん。

慣れた手つきで作業する小林代表

▲整然と並ぶハボタン。住宅地に農地があるので、農薬散布などで近所に迷惑を掛けないよう気を使うという

「市場に出して好評だと励みになります。機械で作っているわけではないので、常に完璧(かんぺき)にできるわけじゃない。でも、いつも良い花を作ろうと頑張っています」。慢心なく、誇り高く、妥協を許さず花を育てる。今後は「八重咲きインパチェンス」などの新品種に挑戦したいと、チャレンジ精神も旺盛(おうせい)だ。そんな並木さんは笑顔でこう語った。「不景気な今だからこそ、花でも植えて心を和ませてほしいです」

ビジネスの視点で伝統を守る

慣れた手つきで作業する小林代表

▲ハウスの中には大熊さん自慢のアサツキが生い茂る

かつて大熊家ではアサツキを専門に作っていた。ツマ物と呼ばれ、料亭などで使われる食材だ。貴司さん(39歳)の代から大根や白菜など多品目を出荷するようになった。「一年中作物を出荷できるように、収穫時期を意図的にずらして多品目を作っています。ビニールハウスを利用してトマトを2月に定植し、5月に出荷するなど難しい作り方をしているので、手間が掛かります。休むのは簡単だけど、毎日1、2時間でも畑に出るか出ないかは、農作物にはっきりと影響します」

慣れた手つきで作業する小林代表

▲「近くを通ったので」と直売所に立ち寄った親子

市場出荷のほかに、小売店への直卸や直売所での販売もしている。7年前から畑の角で営む直売所には、開店の15分前から客が集まる。「お客さんと話しながらだと、やりがいを感じます。『おいしいよ』とか、感想をもらえるのがいいですね」。直売所経営の利点は他にもある。パソコンで管理している売上データや直接聞いた客の声を活用することで、消費者のニーズを把握することができる。2年前には直売所の売り上げが市場出荷の額を抜いたそうだ。

大学卒業後、父・久三郎さんの方針もあり、すぐには就農しなかった。8年間のサラリーマン生活を経て「戻って来た」。パソコン、経理、経営管理の手法などを覚えられたことは結果的に良かった。

大熊さんは、農業をビジネスと捉(とら)え、経営努力を続ける。区内で農地を広げるのは難しいため、売り上げを伸ばすには、先祖が残してくれた土地を守りつつ最大限の効率化を図り、収益率を上げることが必要だからだ。


蓄積された知恵と技術を生かし、挑戦を続ける認定農業者たち。その心意気が、23区有数の「農」を支えている。

足立区で作られた野菜を購入できます

区内の主な直売所(認定農業者運営・JA分)

販売所名・所在地・問い合わせ先

営業時期・日時

大熊農園直売所
(舎人五丁目17番〈ライフストア舎人店駐車場隣〉)

6月から10月…午後4時から6時30分、
11月から5月…午後3時30分から6時
※注意:日曜日・祝日・雨天休

牛込農園直売所
(東保木間二丁目8番〈ライフストア竹の塚東店駐車場裏〉/島根一丁目11番8号〈庭先〉)

5月ごろから8月…火・木・土曜日、正午開始
10月から3月…週2回程度、正午開始

ふぁーむとみざわ
(谷中三丁目17番〈谷中中学校北側〉)
http://www.farmtomizawa.com/(外部サイトへリンク)

5月から8月…毎週水・日曜日、時間 不定期
10月から1月…毎週水・日曜日、時間 不定期

JA足立支店(中央本町一丁目4番3号)
電話番号03-3887-7501

毎月26日、午前10時開始
※注意:土・日曜日の場合は翌月曜日

JA皿沼支店(皿沼一丁目1番2号)
電話番号03-3853-1231

偶数月26日、午前10時開始
※注意:土・日曜日の場合は翌月曜日

JA営農センター(六町二丁目8番10号)
電話番号03-3859-1721

毎月第2・第3火曜日、午前10時開始

問い合わせ先

  • 区内認定農業者…産業振興課農業係 電話番号03-3880-5866
  • この記事…報道広報課広報係 電話番号03-3880-5815

(平成22年12月10日号)

お問い合わせ

広報室報道広報課

電話番号:03-3880-5815

ファクス:03-3880-5610

Eメール:kouhou@city.adachi.tokyo.jp

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