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更新日:2012年8月1日

シリーズ現場2月10日号

禁煙特定区域の効果って何?

区は、21年10月1日から綾瀬駅周辺の一部区域を「禁煙特定区域」に指定している。区域内での喫煙に、過料千円を科すこの制度。今号では、指定から4カ月が経過した綾瀬駅周辺の現状を追い、その効果を検証する。

「禁煙特定区域」とは?

区は、区内全域で歩行喫煙を禁止している。中でも、乗降客数が多く、通勤通学などで往来が多い駅周辺は「禁煙特定区域」として、立ち止まっての喫煙も禁止している。綾瀬駅周辺は、18年10月の北千住駅周辺に続き、区内2カ所目の指定である。

約8割減少

1日あたりの路上喫煙の平均人数のグラフ

1日あたりの路上喫煙の平均人数

果たして、禁煙特定区域の指定は路上喫煙を減らすのにどれだけ有効なのか。図1は綾瀬駅周辺の路上喫煙定点調査の結果である。指定する前に比べ、約8割も減っていることが分かった。数値で見る限り「綾瀬駅周辺の路上喫煙は大幅に減った」と言える結果だった。やはり、「過料」の効果が大きいのか。実際にそこに住んでいる人々はどう感じているのか。その答えを知るため、綾瀬駅周辺に向かった。

数値だけでは分からない効果

「今日も朝早くからパトロールしているけれど、ほとんど見掛けなくなりましたね」1月の朝、白い息を吐きながら話すのは路上喫煙防止指導員の村上敏さん。禁煙特定区域に指定した初日から、路上喫煙者はほとんど見なくなったと言う。指導員は、商店街の方に「おはようございます。今日も寒いですね」と声を掛けながら、2人1組で巡回する。「あいさつをするだけでも、自分たちの活動を理解してくれるまちの人が増える。違反した人からは過料を徴収するのだから、もめることもありますよ。そんなとき、活動を理解してくれるまちの人が、味方になってくれるんです」

美化の「意識」を共有

まちの人に声を掛けながらパトロールする指導員。地域とのコミュニケーションが、まちをきれいにする力になる

まちの人に声を掛けながらパトロールする指導員。地域とのコミュニケーションが、まちをきれいにする力になる

村上指導員が話し掛けたのは、開店準備をしている和菓子屋の皆川清美さん。「うちは駅の改札が近いから、待ち合わせをしている人のポイ捨てが多かったの。わたしたちも駅員さんと一緒に掃除をしているから、今は吸殻がだいぶ減ったわね。それでも落ちているのは、普段はこの駅を使わない人が捨てているのかもしれませんね」ほかでも同じような声を聞くことができた。「キャンペーンの効果が大きいんじゃないかな」と話すのは靴屋の従業員の岩崎進さん。区は指定開始の4カ月前からキャンペーンを行った。「スピーカーで呼び掛けたり、啓発ティッシュを配ったり、地道なキャンペーンのお陰で、いつも駅を使う人にはかなり知れ渡ったと思う。そうなると自然に『このまちで吸ったら恥ずかしい』そんな気持ちにさせたんだと思いますよ。わたしたち商店街の意識だって変わりましたから」

まちが人を育てる

商店街と町会の協力で設置された、ガードレールのフラワーポット。みんなで「きれいなまち」を作っている

商店街と町会の協力で設置された、ガードレールのフラワーポット。みんなで「きれいなまち」を作っている

商店街には「路上喫煙禁止」と「ビューティフル・ウィンドウズ運動」の旗が至る所に掲げられている。これは、サンアヤセ商店街の理事長、中村稔さんの協力によって実現しているものだ。「だれでも、自分たちのまちは自分たちできれいにしたいけれど、行動に移し、続けていくのは難しいんですよね。でもこの地域一帯は、特定区域の指定以降、歩きタバコが減り、ごみも減ってきた。それは、ここにいるみんなの思いや協力があるからです」そして中村さんは最後にこうも言った。「きれいなまちで育った子どもは、それが当然と感じるようになる。そんな環境をわたしたちが作ってあげたい」

 

路上喫煙者を減らすだけなら、禁煙特定区域の指定はかなり有効だと言えるだろう。実際に、「罰則をやめたら路上喫煙者はまた増えると思う」という声も多くあった。しかし、「禁煙特定区域の指定」は、手段の一つにすぎない。本当の目的は「まちをきれいにする」こと。まちをきれいに保つには「みんなでまちをきれいにしよう」という一人ひとりの意識の高まりが大きな“力”となっていた。「美しいまち」「住民の美化意識が高いまち」では、汚そうとする心理が起きない。区が取り組んでいる「ビューティフル・ウィンドウズ運動」の理念を、地域全体で体現していた。区は、この現状も踏まえながら、今後の美化への取り組みを進めていく。

問い合わせ先

  • 禁煙特定区域…地域調整課美化推進係
    電話番号03-3880-5856
  • この記事…報道広報課広報係
    電話番号03-3880-5815

(平成22年2月10日号)

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