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更新日:2012年8月1日

シリーズ現場1月1日号

芸術と学生が千住を変える!?商店街の活性化に新たな力

利用者が減っている商店街に、どうしたら人を呼び込むことができるのか。多くの商店街が同じ悩みを抱えている今、千住のまちでは、芸術という新たな風を吹き込み、商店街を活性化しようという活動が広がりを見せている。今号では、商店街と学生が一緒になって千住を元気にしようとする活動を追った。

商店街を元気にしたい

加賀山耕一さん

「学生からの、物事に縛られない自由な発想や意見も商店街の活性化の一助にしていけたらうれしい」と語るNPO法人千住藝術村の代表、加賀山耕一さん

「千住で生まれ育ったわたしは、ここに住む人もこのまちの雰囲気も大好きなんです。だから、千住の商店街にシャッターを閉めたままの空き店舗が増えていることを、とても寂しく思っていたんです。そして、自分でも何かできないかと考えたんです」。そう語るのは、NPO法人千住藝術村(以下、藝術村)の代表である加賀山耕一さん。加賀山さんは、18年に千住に東京藝術大学千住キャンパス(以下、藝大)が開校したのを機に、「学生の芸術活動と、若い世代と触れ合うことの少ない今の商店街をつなぐことで、千住のまちを盛り上げていけるのでは」と考えて藝術村を立ち上げた。そして現在、藝術村では、商店街でできる芸術活動を企画するなど、芸術を使ってほかの地域に負けない特色のある活動を展開しようと活動中だ。

商店街に学生の風

専門性を生かした大学生の力を発揮

「おっとり舎」の「シャッターアート」

学生が描いた「おっとり舎」の「シャッターアート」。これで商店街の美化や防犯にもつながる

19年、藝術村の呼び掛けをきっかけに、藝大の学生たちが、千住緑町商店街の空き店舗を「おっとり舎」と名付け、アトリエ(芸術家が仕事を行うための専用の作業場)として利用し始めた。芸術発信の第一歩として、入り口のシャッターに学生自らがアートを描いた。その「シャッターアート」がまちを彩り、通行人の目を楽しませている。そんな「おっとり舎」の活動は地域に注目され始めている。

そして今年7月には、藝大の別の学生たちが、藝術村の紹介した空き店舗の2階に、アトリエとギャラリー(画廊)を兼ねた「スズロハコ」をオープンさせた。

「おっとり舎」の内部

「おっとり舎」の内部。学生が改装し、ここで作品の製作をしている

改装にあたっては、地域の方々も力を貸した。水道や電気工事などを地元商店街が請け負ったのだ。商店街でパン屋を営む竹之内順一さんは「芸術と商店街という縁のなかったものがつながり、新しいことを始めるきっかけになっていますよ。若い学生の力と共に、商店街を活気づけていきたい」と学生を応援する。

「スズロハコ」を運営する学生の1人、中村泰子さんも「地元の皆さんが、差し入れを持って応援に来てくれたり、作品を見に来て1つ1つの作品の説明を求めてくれたりするのがうれしい」とほほ笑む。「今後は商店街の中で、子どもからお年寄りまでだれでも芸術を楽しんでもらえるような活動を展開していきたい」と語ってくれた。

一生懸命やっている気持ちに答えたい

中村泰子さん

「スズロハコ」は藝大の学生4人で運営。その1人である中村泰子さんは、千住の商店街らしさを作品にも取り入れていきたいという

9月には、学生たちがもっと地元にかかわっていこうと、千住緑町商店街の宵宮祭りの縁日に似顔絵コーナーなどを設けた。多くの人が立ち寄るなど、人気を博すと共に、商店街と学生の交流が深まっていった。そして、商店街も更にこうした学生とのつながりに積極的になり、商店街で藝大や多摩美術大学の学生の作品を飾る「商店街立美術館」を開催した。この時使用した空き店舗は、商店街が借り受けたもので、学生に無料で貸し出したのだ。千住緑町商店街の理事長渡辺源勝さんは「学生のやる気に商店街も力を貸していこうと盛り上がっています」と話してくれた。美術館開設中は、学生の活動に地域の人たちや子どもたちも興味を示し、多くの人が集まった。商店街に新しい風が吹き込まれたようだ。

商店街の活性化を応援

渡辺源勝さん

「学生の活動が商店街にどういう影響をもたらすのかわからないけれど、芸術を商店街に取り込むという発想自体がおもしろいので、喜んで協力しますよ」と笑顔で話す千住緑町商店街理事長の渡辺源勝さん

そして区でも、芸術を活用した商店街の活性化に力を合わせていこうと、商店街と区で発行する足立区内共通プレミアム商品券のデザインを、藝術村を通して藝大の学生に依頼。若い方にも購入してもらえるようなデザインにしたいという依頼に、学生はだれでも目を留めてくれるような味わいのあるデザインの商品券に仕上げてくれた。この商品券はプレゼントにも最適だと人気がある。

お互いの理解があってこそ

足立区内共通プレミアム商品券

藝大生の寺木南さんが描いた足立区内共通プレミアム商品券

芸術が、商店街の活性化のキーワードになりつつある千住。学生はアートの提供という形で、商店街は場所の提供や資金面の応援という形で、藝術村はそれらをつなぐパイプ役として、頑張っている姿がそこにある。そして、これらの活動のすべては、それぞれの理解や協力があるからこそ実現に向かうことができる。商店街の活性化は大きな地域課題ではある。しかし、芸術という新たな風と商店街の思いが合わさった「新たな力」が、商店街を活性化させ始めている。

 

今回、学生を通じて商店街を活性化しようとする取り組みを紹介した。しかし、地域の課題を解決するにはたくさんの手段があるに違いない。ただ、地域の方々の熱い思いが課題を解決する1歩となるのは間違いない。今、地域の方々による活動は広がりをみせている。区も、その熱い思いを受け止め、地域の活動をより後押しをしていく存在として、皆さんと力を合わせていきたい。

学生の芸術活動ギャラリー

本文で紹介した活動も含め、千住では商店街と学生が様々なアート活動を展開しています

千住まちかど美術館

アートに気軽に触れてもらおうと、千住本町商店街の店舗(左)や千住緑町商店街の店舗(右)など商店街の至る所のウインドウに作品を展示

灯り道、灯り街プロジェクト

 

柳原商栄会(上)が協力し、藝大生(下〈中央〉・〈右〉)が作ったイルミネーション作品を商店街の私道部分(下〈左〉)に装飾。主に、地面にシート絵を貼り付けた作品と商店街の方と触れ合ってできたメッセージを街灯に転写した作品がある(現在終了)

芸術村のえほん

商店街の様子や店の広告を学生が描いたフリーマガジン。千住を全国に発信しようと作られた。現在、商店街の協力店舗で配布中

商店街立美術館

 

千住緑町商店街の空き店舗を美術館に見立て、学生の作品を展示(現在終了)

スズロハコ

 

「スズロハコ」に展示した作品(上)と学生の意見を取り入れ、白を基調としたアトリエ兼ギャラリー(右)

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報道広報課広報係
電話番号03-3880-5815

(平成22年1月1日号)

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