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公開日:2019年3月1日 更新日:2019年3月1日

俳優・介護福祉士による「老いと演劇」のワークショップが開催されました

認知症患者役と介護者役になりきり体験

「遊びリテーション」で演劇を楽しむ

◆「老いと演劇」のワークショップ
『「老いと演劇」のワークショップ』(以下、「ワークショップ」という。)は、俳優の菅原直樹氏が認知症を患っていた祖母と同居していたことや、介護福祉士として老人ホームで介護の仕事をしていた経験から、演劇と介護は相性が良いとの考えに至り、認知症ケアに演劇的手法を活用したワークショップを全国で展開している。
今回の企画の主催者で、現在、シアター1010(せんじゅ)の指定管理者(共立・キョードー東京・大星ビル管理共同事業体)が企業としての社会貢献を目指す中、菅原氏にワークショップを依頼し、開催することとなった。なお、これまで、足立区シアター1010指定管理者が主催する催し物は演劇が中心だったが、演劇にワークショップを交えた初めての催し物となった。
◆当日の様子
平成31年2月28日(木曜日)、シアター1010の10階アトリエにて、ワークショップが開催された。当日は、デイサービスや住区センターに従事する方のほか、実際に認知症の家族がいる方など16名が参加し、約40名が見学に来場した。
ワークショップでは、菅原氏が講師となり、まず参加者は「遊びリテーション」という体を使ったコミュニケーションで演劇の楽しさを体験した。つぎに、「イエスアンドゲーム」という参加者が認知症役と介護者役を交互に演じ、認知症役が文脈のずれた言葉を返しても介護者役は否定しない(=受け入れる)やり取りと、逆に、否定したときのやり取りをそれぞれ体験した。この体験で参加者は一様に、受け入れたときのほうが双方ともに安心感が生まれたと感じ、認知症役の方も「私はここに居ていいんだ」との感想が聞かれた。また否定されたときは、認知症役の方は「さみしい」「孤独」などマイナスな感想が出るとともに、「相手が家族だったらもっときつく言ってしまうだろう。」との意見も出ていた。
この結果に菅原氏からは、「人の気持ちになって考える感覚は、相手が認知症の方の場合に限ったことではない」や「否定されたり無視されることで、認知症の方があきらめの気持ちから手を上げたくなることもある」と述べられ、参加者も大きくうなずいていた。
◆認知症の母をもつ参加者の声
体験したワークショップは、自身の環境とオーバーラップしていて、母の表情が固まったときは、こんな気持ちなんだということを理解できた。

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