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公開日:2018年5月29日 更新日:2018年5月29日
大きな数珠を持って「ナムアミダーブツ」
地域の子どもも参加。参加者は100名近くに
念仏が境内に響いた
平成30年5月27日(日曜日)、足立区鹿浜七丁目にある阿弥陀院で、毎年恒例となっている百万遍が行われ、地域の住民や子どもたちがおよそ100人ほど集まった。
百万遍とは百万遍念仏(ひゃくまんべんねんぶつ)を意味しており、もともと念仏を百万回唱える仏教寺院の行法を指しているが、数珠繰りとして民間に普及したのが、現在のかたちの百万遍。
足立区内ではこの日行われた阿弥陀院で残っており、「押部(おしべ)阿弥陀院(あみだいん)百万遍(ひゃくまんべん)」と呼ばれている。直径4メートルほどの大きな数珠を十数人で囲み、持ち上げて回しながら「ナムアミダーブツ、ナムアミダーブツ」と唱え、実際には百万回唱えることはなく、一回で一万回分の念仏として数えているとのこと。
足立区無形民俗文化財
江戸時代から続くといわれるこの行事は、昭和15年ごろまで継承されていたが、大戦を契機に一時中断。戦後の混乱も一段落した昭和30年代に入り再び復活し、昭和58年12月に足立区無形民俗文化財に登録された。
鹿浜押部町会の小宮会長からは、「文化を保存することは大変なことだが、江戸時代から続く伝統文化を絶やさないように今後も長く続けていきたい。」との思いが語られた。
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