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公開日:2016年3月28日 更新日:2016年3月28日

小学校の卒業式

 3月25日は区立小学校の卒業式。私は江北小学校にお邪魔しました。区長が出席するのは、基本的に退職される校長先生のいらっしゃる学校と決まっています。

 最近の小学校卒業式で目につくようになったのは女子児童の袴(はかま)姿です。当日も3分の1くらいは、花模様や矢絣(やがすり)の着物に袴姿で、男子児童にも一人着物姿を見かけました。みんな元気いっぱい卒業していきました。

 来賓として祝辞を述べられたのは、近隣中学校を代表して上沼田中学校の校長先生と、本校のPTA会長のお二人でした。それぞれとても印象に残るメッセージを残してくださいました。

 上沼田中学校の校長先生は、出席していた保護者に向けて「今後思春期を迎え、子育てが一層難しくなると思います。手を放しても、決して目と心はお子さんから離さないで下さい」と述べられました。

 またPTA会長からは桜の花言葉の紹介があり、「善良な教育」「精神の美」と続いた最後に紹介されたのは、「私を忘れないで」との言葉です。「卒業生の皆さんも今こう思っていることでしょう」との思いを語られました。

 桜の花言葉はこの時初めて聞きましたが、パッと咲いてパッと散る桜だけに、「来年まで私のことを忘れないで覚えていて」との花言葉は印象的でした。ここ2、3日の冷え込みで、満開となる時期が予想よりは遅れそうな気配ですが、日本人にとって、桜は特別な存在の花。大勢でのお花見も楽しいものですが、一人だけでもハラハラと散る(まだ咲き始めなのに気の早い話ですが)花びらの下をそぞろ歩くのは風情があります。その節は「忘れないよ・・・」とささやくことをお忘れなく。

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