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公開日:2016年3月7日 更新日:2016年3月7日

侮るなかれ!「ティーンズ スコープ」

 中央図書館が中学・高校生向けに年6回発行している冊子「ティーンズ スコープ」。子ども向けと侮るなかれ!第94号の特集「知っているようで知らない日本の文化」のおすすめ本の中から、思わず「かわいい琳派(りんぱ)」と「絵で読む漢字のなりたち」の2冊を購入してしまいました。

 3月13日(日曜日)から郷土博物館(大谷田5-20-1)で始まる特別展「美と知性の宝庫 足立」に関連して、琳派関係の本になるべく目を通すようにしてきました。「かわいい琳派」は文字通り「かわいい」を切り口に、その特徴的なデザインや構図などがアップの写真で紹介されているため、入門書としては最適です。本書に紹介されている酒井抱一(さかいほういつ)や鈴木其一(すずききいつ)の作品も特別展に登場しますので、ぜひ地元の「琳派」にも親しんでください。

 「絵で読む漢字のなりたち」は、以前白川静(しらかわしずか)博士の漢字の成り立ちに関する本を読んで、その難解さに途中で挫折(ざせつ)した経験があったものですから、「今度こそは」と思って購入しました。文章の説明だけではわかりづらい漢字の成り立ちですが、大胆なイラストがその理解を大いに助けてくれます。「ティーンズ スコープ」で見た本書の紹介文の中に、「個人的に一番驚いたのは『幸い』の字源」とありましたので、真っ先にそのページをめくりました。本当にびっくり仰天!「幸」は「古い字形からいえば、両手にはめる刑罰の道具である手枷(てかせ)の形」とのこと。「手枷だけで刑罰が済むのは幸い、重い刑罰を免れて幸い」が字源とは。

 2冊とも本棚に置いて、繰り返しページをめくりたくなるお気に入りになりそうです。

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