オレオレ詐欺撃退の方法は？

　おかげさまで昨年の区内刑法犯認知件数が、48年ぶりに6千件台にまで減少したことは既にお知らせしたとおりです。先日開催された区内4警察署とのビューティフル・ウィンドウズ運動推進戦略会議の席上、竹の塚警察署は署開設以来最少の年間認知件数であったことや、西新井警察署は過去3年の平均値との比較において犯罪減少数・減少率とも都内警察署のナンバーワンとなったこと等、うれしい報告もありました。

　ただ「オレオレ詐欺」（正確には「特殊詐欺」と言います）は被害が減らず、昨年の区内総被害額はなんと約3億7,500万円に上りました。高齢者が狙われる犯罪ですから、今後高齢化率が急激に上昇する当区にとって、ここでなんとか歯止めをかけなければなりません。

　警察署からは、「高齢者宅では常に留守番電話にして、後でかけなおすことを徹底してほしい」「電話でお金の話が出たらその時点で詐欺だと思ってください」とも言われています。

　普段から家族間で「合言葉」を決めておいてほしいとも耳にしますが、先日息子を名乗る男性からかかってきた電話に、「おかしいな」と思い、「ペットの名前はなんだっけ？」と咄嗟（とっさ）に質問したところ、相手が電話を切り、被害を免れたケースがあったそうです。「山」「川」などと言わずとも、「ペット」というのは今風かもしれません。ペットを実際に飼っていなくてもよいので、ご参考になさってください。

　区では「オレオレ詐欺」に効果的な、電話機に取り付ける自動通話録音機の追加貸し出しをはじめます。お知り合いで高齢者世帯、特に高齢単身世帯がおありになる場合は、ぜひ活用をおすすめください。