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公開日:2015年12月9日 更新日:2015年12月9日

足立にもあります!かわいい日本美術

舩津文渕 猛虎図

【舩津文渕 猛虎図】

意外に思われるかもしれませんが「かわいい物」には目がないタイプです。そんな私の目に飛び込んできたのが、雑誌「和楽」12月号の表紙にあった「かわいい日本美術大行進!!」の文字。早速購入しページをめくりました。琳派・狩野派・浮世絵から、動物を中心に71のかわいいキャラクターが紹介されています。
現在私の名刺の裏には、「和楽」の特集に勝るとも劣らない、かわいい「虎」を印刷しています。足立区江北の舩津家に伝わる舩津文渕(ふなつぶんえん)による「猛虎図」です。文渕は、昨年サントリー美術館で開催された展覧会で一躍脚光を浴びた谷文晁(たにぶんちょう)の一門で、この「猛虎図」は彼の代表作の一つとのこと。見ていただければお分かりの通り、虎というよりむしろ猫。体は大きいですが、ギョロッとした愛きょうのある大きな目がチャーミングですよね。
実は現在、平成25年に郷土博物館(大谷田5-20-1)で開催した「大千住展」をきっかけに、区内の旧家から江戸文化に連なる美術や文芸などの資料が次々と発見されているのです。その中には今年話題となった江戸琳派系の貴重な作品も含まれています。作品は小品が中心ですが、多くが初出で、暮らしの営みに深くかかわってきたところに価値があるといいます。専門家のお話ですと、これだけの規模の資料が平成の今、一つの地域から発見されるのは奇跡に近いとのこと。
来年は郷土博物館開館30周年に当たります。この数年で発見された足立の文化遺産を発表する特別展を開催する予定です。ぜひ楽しみにお待ちください。
担当者いわく、「足立の歴史が変わる」と。

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