アイデアあふれるまちづくり活動を応援するトラスト事業

「あだちまちづくりトラスト」という事業をご存じない方からは、「そもそも『トラスト』って何？」という声が聞こえてきそうです。トラストとは、英語で広く「信頼」「信用」という意味で使われていますが、「公益信託あだちまちづくりトラスト」では、「信託」と訳すのが適切でしょうか。
「公益信託あだちまちづくりトラスト」は、町会のイベント売上金の一部や集合住宅の開発事業者からの寄付を原資に、「創意工夫による自主的なまちづくり活動を行う個人又は団体に対して助成することにより、足立区の快適で文化的なふれあいのあるまちの創造に寄与すること」を目的として、昭和63年にスタートしました。
「まちづくり」と聞くと、ハード面の事業を思い浮かべる方が多いと思いますが、昨今はむしろソフト面での活動が多くなっているように感じます。
助成対象は、「防犯・防災まちづくり活動」「身近な景観整備まちづくり活動」「自然を守り育てるまちづくり活動」「文化・歴史・芸術まちづくり活動」です。助成事例としては、日米桜友好100周年の記録をまとめた「江北の五色桜」の発行、西新井の商店街のシャッターを色鮮やかに飾った「シャッターアート」、「街の防災マップ」づくりなどがあり、幅広く活用されています。
「まちづくり」とひとことで言っても、ハード・ソフトの両面に渡るだけではなく、少子超高齢社会を迎え、より多様な、新たなニーズが生まれています。行政が直接手を下すのではなく、区民の皆さまの声や、知恵とアイデアがそのまま生かせるトラスト制度を通じ、一歩踏み出して「まちづくり」にかかわってみませんか？