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公開日:2015年11月26日 更新日:2015年11月26日

防災運動会ってなんですか?

NPOのボランティア団体「あなたと私のあだち防災プロジェクト」が主催する「あだち防災運動会」にお邪魔してきました。「防災」と「運動会」という組み合わせの妙に興味を持ったからです。
会場に入ると、大きめのごみ袋を膨らませたボールを使ったバレーボールが始まっていました。グループごとに、床に落とさないで何回ボールを回せたかを競います。
それが終わると二人一組で仲良く手遊び。楽しそうな笑い声が会場のいたるところから響いてきます。代表の鈴木さんから「最初に人と人とのバリアを取り払っておくと、初めての人同士でもその後がとてもスムーズに運ぶのです」と伺い、納得しました。
次に、段ボールとガムテープを使って、陣地(避難所で言えばプライベートなスペース)のための仕切りを作ります。普通の段ボールをどうやって組み合わせればそれなりの形になっていくのか、初めての人には見当もつきません。またガムテープも端から端まで張ってしまうと、すぐに足りなくなってしまいます。経験がものを言うのです。身近にあるものを活用して状況を打開する訓練も必要ですね。
ご指導くださったのは防災士の資格を有する墨田区の保育士、小林さん。園で毎月行う防災訓練のほか、保護者の防災意識向上のきっかけづくりにも熱心に取り組んでおられるとのこと。地震が起きてから急に「机の下に隠れて!」「防災ずきんをかぶって!」と言っても子どもは反応できません。普段の遊びの中にそうした動きを取り入れて、知らない間に身に付くよう工夫されているそうです。当区でも必要な視点だと思います。
「参加するのはいつも同じ人ばかり。高齢者は多く参加するものの、子育て世代は少なめ」というのが避難所訓練の現状ですので、様々なアイデアも取り入れて、参加するというハードルを少しでも低くしていくことがこれからの課題です。

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