私のチャンプ本

あだち広報の7月10日号に「紙上版ビブリオバトル」ともいえる企画が初登場します。「ビブリオバトル」を簡単に説明すると、自分のおすすめ本を紹介しあい、みんなが最も読みたいと思った「チャンプ本」を決めるイベントのことです。
私がこのイベントを梅田図書館で初めて体験したことは以前お知らせしましたが、会場は「バトル」という言葉の醸し出す殺伐とした雰囲気とは全く異なった、むしろほのぼのとした温かさを感じました。
本を選ぶ際、ついお気に入りの作家やジャンルに偏りませんか？ビブリオバトルではありとあらゆる種類の本が紹介されますので、コメント次第では、自分がこれまでまったく関心を持てなかったジャンルの本を読んでみたくなったりします。
また自分が読んだことのある本が紹介されると、「そんな感じ方もあったのか」と新しい発見もあり、着実に自分の世界が広がることを実感できます。
7月10日号のあだち広報で紹介されている本のうち、私のチャンプ本（1番読みたいと思った本）は、ゲストでご登場いただいた北野大（きたのまさる）さんのおすすめ本「安全。でも、安心できない・・・信頼をめぐる心理学」です。早速購入して一読させていただきました。「いくらデータや事実を積み上げてもそれだけで容易に安心することはできない」「人間の心理とは面白いもので、同じ手術を受けるにも『7割は失敗する』といわれるより、『3割が成功する』といわれる方が信頼できる。どう信頼を築いていったらいいのか本書では説いている」とのコメントに、思わず本屋さんに直行しました。刑法犯の認知件数は圧倒的に減少しているのに、負のイメージを完全払拭（ふっしょく）できないことに対して、この本には何かヒントがあるのではと大いに期待したわけです。結果はまたの機会に。
7月10日号のあだち広報を読んで、みなさんのチャンプ本に一票を投じてください。抽選で5名様に選んでいただいた本をプレゼントします！（※）

※投票期限は平成27年7月31日（金曜日）まで。