ここから本文です。

公開日:2015年7月8日 更新日:2015年7月8日

高校中退対策へ一歩踏み出しました

区内の高校中退者に関する情報を共有し、解決策や予防策を講じるため、今回初めて、中学校と高校の校長先生を中心とした関係者が一堂に会した会議を開催しました。
平成25年度における区内都立高校9校の中途退学者数は314名。その数は減少傾向にあるとはいえ都内でも突出しており、その内7割から8割が本区の中学校出身者と推計しています。これまで青井高校とは単独でモデル事業を展開してはいましたが、区と都の壁は歴然とあり、各校が同様の課題に加えそれぞれ独自の問題も抱えているため、今回、区内の全都立高校の校長先生が参加してくださった意義は大きいと思います。舛添知事にかわってから、中退問題を都全体の課題と受け止める姿勢が鮮明となるなど、都の考え方や取り組みにも変化が表れてきたように感じます。
「大工さんなど正規の職に就いて学校をやめる場合も中途退学として扱っていいのか」という高校の校長先生のご意見や、「当初は進学希望でなかった子どもが、周囲に合格者が増え始めると突然『進学!』と言い始める。学力に問題があることは認識していてもそれを口にはできない。その子どもが高校進学直後から不登校になっていると知った。自分はどうするべきだったのか」という中学校の校長先生のお話など、印象的なコメントが多々ありました。
「学力や生活習慣などに問題を抱えている子どもが多い割に、その受け皿となる高校側に多様性を欠いている。区内に定時制専門校が必要では」とのご意見は注目に値します。定時制と言えば夜間と思い込んでいたのですが、昨今は午前・午後・夜間と3部制のところもあり、その生徒の生活実態に合わせた通学が可能とのことです。
いずれにせよ、大切なのは今後ですので、中高連携(口でいうのはたやすいですが・・・)の橋渡しの役割を区と教育委員会がしっかりと果たして、目的の定まらない状態での中途退学者を一人でも多く減らせるよう、進めていきます。

こちらの記事も読まれています

 

お問い合わせ

足立区役所
〒120-8510
足立区中央本町一丁目17番1号
電話番号:03-3880-5111(代表)
Eメール:voice@city.adachi.tokyo.jp

all