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公開日:2024年4月19日 更新日:2024年4月19日
小学生や親子ペアの1キロメートルから一般男女のハーフマラソン、一輪車競技を含む9種目で競われる「あだち五色桜マラソン」は、今年で12回目を迎えました。出場者は昨年の約1,700人から、今年は約2,000人と右肩上がりに伸びているそうです。今回、北は北海道から、南は鹿児島まで、さらに海外からも8名(アメリカ2名、韓国4名、香港2名)の参加があったと聞きました。
五色桜とは何かご存じの方も多いと思いますが、大正13年に国の名勝に指定されたほど多くの花見客で賑わった荒川堤の桜並木のことです。全盛期には「五色に彩られ」と謳われたと言いますが、残念ながら戦後に薪としての伐採が続き、昭和22年頃に姿を消しました。
その復活を期して平成21年度から27年度まで寄附金を募り植樹を行ったのが「ふるさと桜(平成五色桜)オーナー制度」でした。荒川左岸(下流に向かって左側)、鹿浜橋から西新井橋にかけての約4.4キロメートルの区間に、458本の里帰り桜を植樹しました。
マラソン大会を機に改めて河川敷から眺めてみると、植樹当時は幹が細く、これで育つのかと心配したのが嘘のようにすくすく育ち、五色の花を咲かせていました。これからの季節、真夏の太陽に焼かれると水不足などの心配もあり、今後も常に目配りは必要ですが、当区の一つのシンボルとして大切に育てていきます。
ところで、「里帰り桜」の意味ですが、ワシントンのポトマック河畔の桜はかつてこの江北から太平洋を渡った歴史があります。絶えてしまった江北の地に、今度はアメリカから桜の枝が送られた経緯があるのです。
桜が繋いだご縁です。
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