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公開日:2024年4月15日 更新日:2024年4月15日

垳川(がけがわ)で採集された珍しい魚

 区内河川に生息する魚類の変化を把握するため、区は平成19年度より専門事業者に委託して調査を行なってきました。調査は、4河川(荒川・綾瀬川・毛長川・垳川)で、毎年定期的に仕掛け網や投げ網などを用いて魚を捕獲し、魚種・体長・数を調べています。

 担当部署からの情報によると、東京湾や流入河川では非常に珍しい大きさにまで成長した個体が垳川で採集されたため、専門雑誌へ論文を投稿したいとの依頼があったそうです。

 その魚はカライワシ(カライワシ目カライワシ科)。本来暖かい海に生息するため、東京湾では主に3センチ未満の稚魚で見られ、大きく成長するのはまれだとのこと。そのため、今回のように、東京都と埼玉県の境にある垳川で、全長約18.3センチまで成長した姿を発見できたことは東京湾の海域生態系の変化を把握する上で重要な情報だそうです。

 近年、海水温の上昇や気候変動が海域生態系の変化等につながっていることは報道を通じて耳にしてはいましたが、これに関連している可能性のある事柄が、ごく身近な所で形となって現れていることを知り、地球環境問題がより一層重くのしかかってきたように感じます。

 こちらの調査は専門事業者への委託ですが、足立区では「Biome(バイオーム)」というアプリを活用して、区民の皆さんから地域の生きものの情報を寄せていただく「クエスト」を年に2回実施しています。令和6年度の春の募集が始まっていますので、ぜひお気軽に挑戦してみてください。

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