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公開日:2019年12月23日 更新日:2019年12月23日

光る茶釜

 犬公方と呼ばれた五代将軍徳川綱吉が発した「生類憐みの令(しょうるいあわれみのれい)」により、禁止となった鷹狩を復活させたのは八代将軍徳川吉宗。

 その吉宗が少なくとも7回鷹狩をしたのが千住だったそうです(知っていました?)。1740年、吉宗4回目の鷹狩の際、休息をとったのが当時、千住で「爺が茶屋(じじがぢゃや)」(看板娘ならぬ看板ジイ?)とよばれていた松風庵(しょうふうあん)。そこに置いてあった鏡のように磨かれた茶釜を見た吉宗は、手入れが行き届いている様を誉め、翌年再び松風庵を訪れた際、「名をのこす 爺の茶釜や てるかがみ」という句を短冊にしたため、主人に与えたという言い伝えがあるそうです。

 その茶釜は現在、茶屋のご子孫から郷土博物館に寄託されお預かりしています。「このお釜を使ってお茶会をしてみたら・・・」と想像したのですが、さすがに300年ほど前の茶釜、残念ながら経年劣化で一部に穴が開いており、使うことは無理、と夢に終わりました。ちなみに、光ってもいません。

 「成敗!」のキメ文句で有名なドラマの暴れん坊将軍が、テレビ画面を飛び出して身近にやってきてくれたような、そんなエピソードに感じました。

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