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公開日:2019年11月25日 更新日:2019年11月25日

間に合って良かった八ッ場ダム

 本格稼働を前に、10月1日から試験的に貯水を開始していた八ッ場(やんば)ダム。ちょうどそこに台風19号が襲来し、平常時の最高貯水位583.0メートルのところ、13日には、573.2メートルまで上昇したと聞きました。「まだ10メートルも余裕があるじゃない」とお思いの方はぜひ国土交通省ホームページの写真をご覧ください。ダムのてっぺんギリギリまで水が来ているのがわかります。

 利根川水系の上流域で今回貯めた水の総量は1億4500万トン。八ッ場ダムはその約5割に当たる7500万トンを貯留し、流域の安全に大きく貢献したと高く評価されているようです。

 私が八ッ場ダムの名前を初めて聞いたのは都議会議員時代。他会派によるダム建設反対の本会議質問の場でした。「コンクリートから人へ」。少子超高齢人口減少社会にあって、人にかかわる施策が重要なことは論を待ちませんが、日本を取り巻く気候変動が顕著な今日、必要な「コンクリート」があることも、また忘れてはならないと思います。

 生活密着型の新幹線や道路建設には比較的予算が付きやすい反面、治水予算はピーク時の6割にとどまっているとも聞きます。また、全国で緊急的な治水工事が頻発しているなか、工事発注しても受注先が決まらずに、工事が先延ばしになる例も少なくありません。実際中川の堤防かさ上げ工事も、予算はついても、工事が中々始まらないのが現実です。

 来年の出水期に向かって、区としても、改めて対策の見直しを進めています。

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