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公開日:2019年10月31日 更新日:2019年10月31日

山岡鉄舟ののぼり旗

 江戸を無血開城に導いた最終決断は西郷隆盛。その西郷を説得したのが勝海舟と言われていますが、迫りくる官軍の本陣へ一人出向き、西郷に直談判。局面を大きく変えた男として名高いのが山岡鉄舟(やまおかてっしゅう)です。この鉄舟の書による祭礼ののぼり旗が興野神社に伝わっています。

 こののぼり旗、長さがなんと11メートルにも上るため、最近では担い手不足と高齢化によりお祭りの際に掲げることができず、現在は郷土博物館で保管されています。このたび十数年ぶりに地元に里帰り、一日限りのお披露目と相成りました。当初は10月22日の予定でしたが、あいにくの空模様。地元としては絶対に雨にぬらすわけにはいかないと、11月4日(月曜日・休日)に延期となりました(この日が雨天の場合、24日の日曜日に再延期)。

 「明治二十年九月吉辰(きっしん) 興埜村氏子中(おきのむらうじこちゅう) 奉納三社御祭禮(ほうのうさんじゃごさいれい) 正四位山岡鐵太郎(しょうしいやまおかてつたろう)」とあります。鉄舟は剣・禅・書の達人と伝わっています。当時の男子の平均身長が155センチ程度のところ、なんと188センチあったとか。没年は明治21年ですから、最晩年の書といえます。お墓は台東区谷中の全生庵(安倍総理も座禅を組むので有名ですね)。

 お披露目会場は、興野神社(足立区興野2-1-4)です。のぼり旗は午前9時から旗竿を組み立て、お昼前ごろには掲げられる予定とのことです。

 地元のお宝の巨大のぼり旗、一度目に焼き付けたいものです。

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