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公開日:2018年10月31日 更新日:2018年10月31日
【とんだりはねたり】
あだち広報10月10日号の「大千住(おおせんじゅ) 美の系譜」展の特集ページに、浮世絵師の歌川国芳が描いた江戸玩具「助六」が載っていました。助六が乗った四角い板のようなものから、細い棒のようなものが出ています。これは一体何かと調べてみると、江戸時代(天明年間1781年~89年)に大人気を博した浅草名物の玩具「とんだりはねたり」であることがわかりました。一時は専門店ができるほど盛り上がったといいます。
割竹の上に被り物をした小さな張り子の人形が乗っています。割竹の下には糸を巻き付けた竹が付いていて、これを引っ張るとバネ仕掛けで細竹が動き、その瞬間に人形の被り物が飛んで、中の顔が表れる仕組みだそうです。
被り物の下から一体何が表れるのか、その妙が人々の気持ちを駆り立てたのでしょうか?一種の「いない、いない、バー」ですね。
ちなみに「助六」の被り物は「蛇(じゃ)の目傘」(写真の右端)。提灯が飛ぶと中から花魁(写真左)など、様々な趣向があったようです。国芳の描く助六とは図柄が異なりますが、浅草のお店で今も販売されている「とんだりはねたり」の助六は、「大千住 美の系譜」展の開催中、会場の郷土博物館(大谷田5-20-1)でご覧いただけます。
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