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公開日:2018年6月6日 更新日:2018年6月6日

東京になって150年が経ちました

 東京150周年を記念した「幕末明治の名筆」展を郷土博物館(足立区大谷田5-20-1)で6月12日(火曜日)から7月29日(日曜日)まで開催し、区内に残る歴史的人物の書を広く公開します。

 目玉の一つは、勝海舟の筆による「梅島小学校」と「近松小学」の扁額(へんがく)(※1)。前者は明治25年に梅島村長が揮毫(きごう)(※2)を依頼したものだそうです。また後者は、現在の西新井小学校の旧名で、同校が所蔵しています。一方、小説などでもおなじみの山岡鉄舟によるものは、旧家に伝わった「怡然有余楽」(読み方は、怡然(いぜん)として余楽(よらく)あり。意味は、和やかな心で過ごせば、楽しいことは満ちあふれている)の扁額と、興野神社の祭礼幟(のぼり)に残る書を公開。眺めていると、これまでは単なる歴史上の人物でしかなかった二人との距離が、ほんの少し縮まったように感じるから不思議です。

 「博物館はちょっと遠くて」とおっしゃる方のために、今回は「グラフィック展『写真と錦絵で見る江戸から東京』」と銘打った出張展示会を、6月13日(水曜日)から区内4カ所(中央図書館、区役所1階区民ロビー、北千住駅南口コンコース、ギャラクシティ)で開催します。こちらは江戸から明治への時代の変遷を、区内に残る写真と錦絵(※3)で振り返る企画です。

 榎本武揚、西郷従道(隆盛の弟)、また一時期、綾瀬の金子家に滞在した近藤勇(この時は既に大久保大和と変名(へんめい)を使っていましたが)など、区内に残るモノクロ写真を公開します。これらは今でいうブロマイドで、当時は一般に販売されていたとも聞きました。

 東京への改称、東京府開設から節目の150年記念展。お楽しみください。

※1:建物の内外などの高い位置に掲出される額(がく)や看板のこと
※2:毛筆で何か言葉や文章を書くこと
※3:江戸時代に確立した多色刷の木版画のことで浮世絵の一種

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