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公開日:2018年3月26日 更新日:2018年3月26日
「失礼ですが近藤区長さんですね?」とタクシーの車内で運転手さんから声を掛けられたのは昨年の6月のこと。
「実はちょっと考えていただきたいことがあるのです。時々障がい者の方がお乗りになって、タクシー券を使われるのですが、この券は使い勝手が悪いんです。綴じてある部分と、切り取りのミシン目が重なってしまい、とにかく切り離しづらいんです。腕や指に力が入らないような方は特にそうだと思います。それと500円券と100円券が一緒にとじ込みになっていて、区別がつきづらいんです」とのことでした。
運転手さんのお声を受けて、担当所管が新年度のタクシー券を改善しました。綴じてある部分からミシン目を2cmほどずらし、かつ、より切り離しやすいようミシン目の間隔を広げました。また、金額の違う券の判別を容易にするため、500円券の右下部分の一部をカットしました。その上で簡単な使用上の注意を点字で記した説明書を加えました。
改善には、複数の障がい者の皆さんからご意見を頂戴し、また、印刷製本業者にも技術的なアドバイスをいただきました。運転手さんの思いやりの一言が区政に生きた実例としてご紹介します。お名前を控え損ねてしまったので、これを目にしてくださるとうれしいのですが。
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